家族手当について

家族手当とは

家族手当とは、配偶者や子供つまり家族を持っている社員に対して支給される手当のことです。家族を抱えて働くというのは大変なことです。独身の人と同じ給料であるなら、その分自分自身に使っているお金が少ないことになります。

ほとんどが家族との生活費や子供のためのお金に消えていくことでしょう。そのため、家族を抱えて働いている社員に対して「安心感」を与える目的で支給されています。生活費を補うというのは、第二の名目です。

補えるほど高い金額が支給されるわけではありませんからね。

家族手当というのは、高度成長期に生まれた手当です。労働力確保が必要で、終身雇用が当たり前の時代だったため、社員とその家族に対する経済的支援は大切なことでした。企業にとっても大いにメリットがあることです。

そうして生まれた手当であり、現在でも支給されるところが多くなっています。

全業界の家族手当の相場

全ての業界における家族手当の相場は、1万円から2万5千円程度です。ただ、最近では支給額が1万円を下回るというところもあるようです。そのため、廃止するところも続々と出てきています。高度経済成長期の産物と考えると、廃止になるのも理解できますね。

薬剤師の家族手当について

家族手当が支給されるところは少ない

薬剤師の家族手当についてですが、支給されるというところは少ないです。家族手当・扶養手当どちらの言葉で探しても、あまり数が出てきません。参考までに、2016年1月時点での薬キャリでの「家族手当」を福利厚生に含む求人数を見てみましょう。

あくまでも目安程度のものですが、薬キャリでは全体で2,841件しかありませんでした。全国で、全ての業種の求人に対する数字と考えると、かなり少ないですね。ちなみに、扶養手当という言葉で探すと781件の求人が見つかりました。

単純計算で合わせても、3500件程度ということになります。もちろん、「家族手当(扶養手当)」のように両方の言葉を掲載しているものもあると仮定すると、もっと数は少なくなりますね。地域別に探すと、家族手当が支給されるとしている求人があまり見つからないということも大いにありえるでしょう。

調剤薬局またはドラッグストアを探す

家族手当が支給されるとしている求人を探すのであれば、調剤薬局またはドラッグストアになります。特に調剤薬局ですね。2,841件中の1924件は調剤薬局でした。単純に薬局の求人数自体が多いということもありますが、薬局は福利厚生を充実させているところが多いですからね。

ドラッグストアも福利厚生の充実によって人を呼び込んでいる傾向が強く、家族手当を支給してくれるところが多くなっています。調剤室併設と、OTC販売のみであれば、調剤室併設型のドラッグストアのほうが多いですね。

家族手当を条件にした求人選びは十分可能

家族手当を支給するところは少ないと述べましたが、それでも地域で数件は見つかります。そのことを考えると、家族手当を条件にした求人選びは十分に可能でしょう。一つの就職・転職サイトだけではなく、複数のサイトを見るようにすれば、どの地域でも家族手当が見つかります。

公開求人だけでなく、登録して非公開求人を見るということも大切になるでしょう。全国的に、家族手当を減らす・廃止する企業が多くなっていますが、薬剤師業界ではまだまだ家族手当が支給されている方であると言えるでしょう。

まとめ

家族手当とは、扶養家族のある社員に対して支給される手当であり、社員の安心を考えて支給されている手当です。そのため、夫婦共働きであり、扶養家族として認められる年収より高くなっている場合は、配偶者に対して家族手当は支給されないということに気をつけましょう。

子供のバイトでも、同じことが言えます。

自分が家族手当が支払われる可能性のある状況なのかどうかということを最初に考え、求人を探すようにしましょう。