通勤手当について

通勤手当が適用されない場合

通勤手当は、通勤をすればそれだけで支給されるというものではなく、通勤手段によって、適用される・されないの違いがあります。ただし、絶対的に支給されないと言えるものは少ないです。そのため、「適用されないかもしれないもの」についても述べます。

まず、絶対的に適用されないと言えるようなものですね。これは、タクシーです。「公共交通機関」であれば通勤手当が支給されると考える人も多いかと思います。バスや電車などは通勤手当として適用されるのですが、タクシーだけは適用されないことがほとんどです。

そもそもタクシーで通勤するという前例が少ないからでしょうね。

次に、適用されないこともある(適用されることもある)場合です。マイカー通勤については、少し難しいところがあります。マイカー通勤で通勤手当が支給されるようなところもありますが、これは郊外に多いです。公共交通機関での通勤が不便な場合などに適用されることが多くなっています。

マイカー通勤の住宅手当については、一律で金額が決まっていることも多いようですね。ガソリン代などを計算するのは電車代やバス代などに比べて不確定要素が絡まってきます。そのため、一律で金額が決められているところが多いです。

全額支給が基本?

薬剤師業界で通勤手当が出るところは、全額支給となっているところが多い傾向があります。通勤手当を支給するという求人を見ていると、「全額支給」または「通勤手当 のみ書かれている」という場合が多いです。

もちろん、全額支給ではなく上限が決められていることもあります。薬剤師業界だけではなく、日本国内全ての業界を含めた上限の相場は「2万円」です。2万円を超える通勤費用については支給されないことが多くなっています。

これは、電車・バスなどの公共交通機関の場合でも、マイカー通勤の場合でも同じですね。

通勤手当を重視するなら

調剤薬局・調剤室併設ドラッグストアが多い

通勤手当を重視して求人を選ぶのであれば、調剤薬局または調剤室が併設されているドラッグストアを探しましょう。これらには通勤手当が支給されることが多いです。むしろ、通勤手当を支給するのが基本となっているとも言えます。

企業薬剤師の場合は、ほとんど支給されません。ためしに、薬キャリにて2016年1月時点での求人について調べてみました。全国の企業で、通勤手当を採用条件に含めているところを探すと、138件しかありません。

ちなみに、全国で通勤手当を支給するとしている求人は1万3千888件でした。そのうちの約1万件が調剤薬局、1600件近くが調剤室併設のドラッグストアになっています。ドラッグストアと言っても、OTC販売しか行っていないところは、調剤室併設ドラッグストアに比べると半数程度しかありません。

病院のほうが数が多いですね。

通勤手当を重視した求人選びのキーワードは「調剤業務」になります。調剤業務を行っているところに通勤手当が支給されるところが多くなっているからです。

上限・金額について触れてるところを選ぶ

通勤手当を重視して求人を選ぶ場合ですが、できれば上限や金額について触れている求人を選ぶようにしましょう。上限や金額について言及しているところは、間違いなくその金額が支払われます。また、わざわざ明記しているということは基本給には含まれていないということです。

それに比べ、明記しているところは基本給に含まれているところが多くなっています。それでいて他と給料が変わらないので、手当てを除外した基本給が低いのです。基本給が同じ程度の金額なら、手当てがプラスされるほうがお得なので、明記している求人を選ぶほうが良いということですね。

まとめ

薬剤師業界で通勤手当が支給されるとことが多いのは、調剤薬局・調剤室併設ドラッグストア次点で病院ということでした。調剤薬局に就職・転職を希望している人であれば、意識しなくても通勤手当が支給される職場にあたるでしょう。

また、通勤手当に関してはパートについても支給しているところが多いです。パートで就職・転職することを考えている人でも通勤手当を重視して求人を選ぶことができます。ただ、通勤手当が適用される通勤手段をとっているのかどうかということには注意しておきましょう。