ヘルスケアアドバイザーの資格概要

ヘルスケアアドバイザーは、ヘルス・アンド・ビューティケア人材育成センターが実施・運用している民間資格です。ドラッグストアにおいてヘルスケア分野についてのアドバイスなどを行うことができる人材を育成することを目的とした資格になります。

日本は欧米化に伴ってさまざまな生活習慣病が生まれた国ですが、そんな日本において、ヘルスケアをすることはとても大切なこと。それは薬だけではどうにもならず、自分自身で行わなければいけません。

そのためにアドバイスをするヘルスケアに関する相談役という役割が、ヘルスケアアドバイザーには与えられます。きっちりと正しくセルフケアを行ってもらえるようにするというのが、ヘルスケアアドバイザーです。

ヘルスケアアドバイザーに必要な知識や技術

ヘルスケアアドバイザーに必要になるのは、現在の生活習慣病に関する知識。さらには健康に関する幅広い知識です。

どのような食習慣が体にどのような悪影響を与えるのか。それを改善するにはどうすればいいのか、薬という観点からではなく生活という観点から考えなければいけません。

人々の生活に対して深い関心を持ち、ヘルスケアのための生活習慣について正しく指導する力が必要とされます。そのためには知識も必要ですが、相談者がどのような生活を送っているのかという話をききだし、そこから考えられる生活習慣病とその対策について判断する力も必要です。

まとめると、コミュニケーション能力と観察力と判断力、そして指導力が必要となります。

ヘルスケアアドバイザーになるには

受験資格と試験について

ヘルスケアアドバイザーの受験資格は簡単です。日本チェーンドラッグストア協会会員(正会員、賛助会員、個人会員)および一般生活者。この条件を満たしている人であれば誰でも受験することができます。ハードルが低いので、薬剤師がプラスアルファで持っておくと便利な資格としても度々挙げられています。

試験の受験料は5,400円で認定登録料が4,320円。香辛料が2,160円で情報登録料が3,240円とそれぞれかかります。

試験の時期は例年7月、11月です。試験会場は全国の主要都市で、札幌や仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡などが挙げられます。ただし、試験会場については毎年変わるのでその年の会場を必ずチェックしておくようにしましょう。

養成講座について

ヘルスケアアドバイザーの認定試験を受けるには、その前に日本チェーンドラッグストア協会が行う養成講座を受け、その課程を全て修了しなければいけません。養成講座はどこかに受けに行かなければいけないものではなく、通信講座になっています。

全国どこでも受けられるという点は良いですね。試験も各地方の主要都市で行われているわけなのでわざわざ東京まで出向かなければいけないということもありません。

通信講座の内容は、病気や薬に関して、栄養や食事、運動に関する知識についてのものです。テキストとDVDで学ぶことになります。試験範囲もそのテキストやDVDの範囲内になっているので、とても簡単です。養成講座をきっちりと受けてそのテキストやDVDに関して勉強をしていれば問題なく受かります。

養成講座を受けるには68,040円の受講料を払う必要があります。試験の受験料とあわせると認定を受けるまでで83,160円かかることになりますね。

難易度など

ヘルスケアアドバイザーの難易度は簡単な方です。まず養成講座を修了する必要があり、修了には月1回の添削問題全てがその合格基準点に達していることとなっていますが、その問題もその月に勉強した内容が頭に入っていれば全く問題ありません。

添削問題は全部で12回、12か月分あります。1年間でゆったりと勉強して知識を身につけ、試験を受けることになります。試験は1年間の学習をしっかりしていれば問題ありませんし、その難易度の低さから薬剤師がついでに取っておくおすすめの資格として知られていますね。

ヘルスケアアドバイザーの活躍の場

ヘルスケアアドバイザーの資格を活かそうと思ったら、やはりドラッグストアで働くことになります。

ドラッグストアに来るお客さんの話をきいてセルフケアについてアドバイスする。生活習慣病はおそらくなくならないもの。今後もニーズが高くなってくるでしょう。