ベビーケアアドバイザーの資格概要

ベビーケアアドバイザーは日本チェーンドラッグストア協会認定の資格。ベビーケアに関係している生活全般に関わる仕事で、子育てに悩んでいるお母さんに対するアドバイスなどをすることができる人材を育成する目的で設けられた認定資格です。

若いお母さんが増えている近年、ベビーケアに関して不安を抱える人は少なくはありません。そういった不安を抱える全てのお母さんやお父さん。家族の話を親身になってきいて相談に乗り、知識や経験から正しく的確なアドバイスをする。ベビーケアアドバイザーがそういった相談者的な役割を担うことができる資格です。

ベビーケアアドバイザー必要なに知識や技術

ベビーケアアドバイザーに必要なのは、赤ちゃんの体に関する知識や、ベビーケアに関する生活全般の幅広い知識です。

赤ちゃんの健康はどういったもので保たれているのか、どういったもので脅かされてしまうのか。そういったことを知識として蓄えておく必要があります。

もちろん蓄えているだけではだめで、それを瞬時にいつでもアウトプットできなければいけません。引き出しからすばやくものを取り出す瞬時の判断力と記憶力が必要とされます。

仕事はお母さんたちとの対話、コミュニケーションなのでコミュニケーション能力はもちろん必要。そして、ベビーケアアドバイザーは的確かつ正確なアドバイスをすることが仕事ですが、それだけではいけません。お母さんの不安を取り除いてあげる相談の乗り方というものも必要です。

資格取得には必要ありませんが、人間の心理を理解していることも時には必要になります。

ベビーケアアドバイザーになるには

まずは養成講座を受ける

ベビーケアアドバイザーの資格は試験を受けることによって認定されますが、認定試験を受けるにはまず養成講座を受けなければいけません。

養成講座は日本チェーンドラッグストア協会会員(正会員・案所会員・個人会員)および一般生活者であれば誰でも受けることが出来ます。

養成講座は、妊娠や出産・育児やベビー関連商品、救急・法律制度の基礎知識などを身につけ、妊婦さんや乳幼児のお母さんの相談に的確なアドバイスができるようになることを目的としています。つまり、この養成講座を受けることによってベビーケアアドバイザーとしての知識を身に着けるわけです。

試験はその確認にすぎないので、大切なのはこの養成講座をきっちりと受講すること。与えられた教材についてしっかりと勉強していれば試験なんて問題ありません。教材は、2015年現在改定が行われ、2016年から変わります。

そのため、2015年に関してはベビーケアアドバイザー養成講座は実施されていません。

教材はテキストとDVD、内容については今後変わるので触れませんが、受講方式は通信教育です。全国どこででも受けられます。こういった認定資格はどこか一箇所に出向いて講座を受けることが必要とされることも多いですが、それがなくていいですね。

養成講座の期間は5ヶ月ですが、HCA=ヘルスケアアドバイザーの認定を受けている人は3ヶ月のみの講座になります。薬剤師の人が活用できる資格としてHCAも人気かつ有名なので、まずはそちらを取得してからベビーケアアドバイザーを取得するというのが良さそうですね。

どちらもとっておくと薬剤師として転職の幅が広がります。

5ヶ月の講座を受講して、毎月行われる添削問題全て(全5回)において合格基準点に達していれば認定試験を受けることができます。

受講料はドラッグストア協会の会員は36,750円ですが、HCA認定者には免除科目があるため3,1500円で受講できます。会員でもなければHCA認定者でもない場合は、39,900円の受講料です。

認定試験について

通信教育修了者に対して行われる試験で、合格率などは不明です。不明ですが、7割は超えているだろうことが想定されます。5ヶ月の期間はかかりますが、かなり気楽に受験することができるわけです。

認定試験の受験料は8,400円。試験に合格すると認定登録を受けることになりますが、その登録に4,200円。情報登録料に3,150円(希望者だけ)かかります。この資格は3年ごとに更新されるもので、香辛料に2,100円。再度情報登録を行うのであれば、また3,150円を支払うことになっています。

ベビーケアアドバイザーの活躍の場

ベビーケアアドバイザーは全国のドラッグストアにて活躍することができますが、小児科においても需要がある資格です。この資格を持っていると小児科のある病院や、近くに小児科のある薬局、ドラッグストアなどでの就職・転職に役立ちます。

簡単な資格なので、薬剤師であれば取っておいて損はないですね。