食品保健指導士の資格概要

食品保健指導士は、公益財団法人日本健康・栄養食品協会が行っている認定資格です。

健康問題が声高に叫ばれている昨今、健康食品や保健機能食品の数がどんどん増えています。健康を食品からサポートしようという動きが強まったからですね。足りていない栄養などをサプリメントで補ったりするのも一般的になってきました。

そんな中、消費者はどの商品を選べば安心安全なのか、よくわからなくなっています。本当に効果のあるものと本当は効果が無いものが一緒に市場で並べられている。そんな状況下において、消費者が正しく健康食品やサプリ、保健機能食品を利用できるように正しい情報を提供。利用方法などを普及するというのが食品保健指導士の役割です。

食品保健指導士に必要な知識や技術

食品保健指導士にも止められているのは、栄養学や病理学、疫学などについての基礎的な知識。薬剤師であればこの辺りはカバーできますが、求められるのはそれらの知識だけではありません。

実際に仕事をするということになれば、常に健康食品や保健機能食品についての情報を集めていくということをしなくてはならない。それには忍耐力や集中力という能力が必要になりますし、まめな性格であるということも必要になるでしょう。

知識を使いながら、自分自身の努力によって仕事をするのが食品保険指導士に求められること。

食品保健指導士になるには

受講資格と大まかな流れ

受講資格はいたって単純で、以下の受講資格のいずれかを満たせば受験できることになっています。

  • 医師 歯科医師 獣医師 薬剤師 管理栄養士 栄養士 看護師 保健師 助産師 臨床検査技師
  • 大学を卒業していて関連している業務の実務経験が3年以上ある
  • 短大や専門学校・高等学校を卒業し、関連業務の実務経験が5年以上ある
  • それらを満たしていないが、受講能力が十分にあると協会理事長に認められた

以上の条件を満たしていれば、要請講習会を受講し、試験を受けることができます。

流れとしては、まず上記の条件を見たします。薬剤師であればもうすでに満たしていることになるので、そのまま受講申し込み書類を協会に提出するだけで良いですね。書類を提出すると、協会が受講資格があるかどうかを審査し、許可をくだします。

上記の条件を満たしていれば許可がくだるものなので、心配はいりません。許可がおりたら、そこで受講料を納入。養成講習会当日、東京か福岡に出向いて講習を受けます。講習を受けてからは、試験量を納入して試験。

この試験は養成講習の課程を修了したことを認定するものです。合格したら認定登録料を脳入試、資格の認定と登録が行われ、認定証書が交付されるという流れになっています。

講習会と試験について

講習会は年に三回の期間行われます。いずれかに参加しましょう。平成27年だと7月1日から7月4日までが一回目。7月31日から8月3日までが二回目。11月18日から11月21日までが三回目となっています。それぞれ、東京・福岡・東京で行われる。同時に複数箇所で行われることはありません。

講習会の期間はいずれも4日間となっています。受講料は協会会員だと72,3000円。一般参加者は87,600円。受講票が着いてから2週間以内に払わなければ、受講を取り消されるので注意しましょう。

講習会の内容や講師については協会ホームページのPDFデータに記されているので要確認です。試験は基本的に講習会の内容に基づいて行われるもので、薬剤師としてもともと持っている知識と講習会の内容が頭に入っていれば問題なく受かるレベルです。

在宅で行われ、小論文が必須問題3問、選択問題3問。基礎知識を確認する試験が全部で19科目あります。それらを自宅にて行い、提出し、評価をしてもらうわけです。

食品保健指導士の活躍の場

保健センターや保健施設・病院やドラッグストア・薬局や食品メーカーなどが食品保健指導士の主な活躍の場。

他にも給食センターや企業の社員食堂で働いているという人もいます。薬剤師であれば病院やドラッグストア、薬局・食品メーカーなどで働くのが一般的でしょう。

持っているといろいろな職場への転職が考えられます。薬剤師なら持っていると便利な資格と言えるかもしれません。