小林製薬の薬剤師の年収と待遇

平均年収はおいくら?

小林製薬の有価証券報告書を基に、平成22年度から26年度までの5年分の年収データを平均してみたところ、全職種の平均年収は約651万円となりました。そのうち営業系は約533万円、研究開発・生産管理などの専門職は約636万円です。職種ごとの平均年収は、社員や元社員の口コミデータを基に算出しています。

平均年齢は営業職・専門職どちらも同程度で、専門職のほうが純粋に年収が高いです。薬剤師はどちらかと言えば専門職のほうが人数が多いので、専門職の社員のデータを詳しく見てみましょう。まず基本給ですが、30代で30万円程度の人が多いです。

それだけだと、決して大したことはなさそうに見えますが、時間外手当に住宅手当・家族手当など、とにかく手当が充実しています。そのため、月給が40万円から60万円の間で推移しているのです。

支払われる手当は、住宅手当・家族手当・役職手当・資格手当・通勤手当などです。特に住宅手当が非常に手厚く、持ち家であったとしても月々3万円程度の補助を受けることができます。人によっては10万円の補助を受けている人もいるほどです。

休暇制度・福利厚生について

休日は、カレンダー通り土日祝日に設けられており、月々8日から10日休むことができているようです。少なくとも8日の休みがあるというのは、十分多いと言えるでしょう。安心して働くことができます。

有給休暇は、上司や配属先の影響を受けるようですが、基本的には取得しやすいとのことです。ただ、それらの影響を受けるということは、意地悪な上司にあたった場合、職場全体が有給休暇を取得しにくい雰囲気に覆われてしまっている可能性もあるので、注意が必要でしょう。

WEBで有給休暇を申請できる部署(職場)と、書面で一週間以内に申請しなければならない部署(職場)とがあるようです。どちらに配属されるのか、運の要素も絡んでくると言えます。

残業はどれくらいあるの?

残業時間は、営業職でも専門職でも毎月20時間から40時間程度あります。毎日1時間から2時間程度の残業ですが、この程度なら残業が多いとは言えないでしょう。決して少なくもありませんが、水曜日には早期退社するなど、残業を減らす取り組みも会社全体で行っているようです。

残業代もしっかりと支払われているようなので、心配はいらないでしょう。

小林製薬における薬剤師の就職・転職活動について

中途採用の募集について

中途採用は、ホームページ上で盛んに行われています。2016年7月上旬現在募集されているのは、技術開発職・医薬品の研究開発職・総合的な研究開発職です。総合的な研究開発職は、医薬品のみならず、健康食品や衛生用品の開発も含んでいます。いずれにせよ、三つとも薬剤師向けの求人と言えるでしょう。

小林製薬の中途採用は、営業系の職業は少ないですね。小林製薬の営業職にはMR職はありませんから、薬剤師が重宝されるといっても、やはり他の学部卒の人のほうが人数が多いようです。薬剤師は人手不足も叫ばれていますから、新卒ではなかなか集まらないのでしょう。

新卒入社があって数ヶ月の7月にも多くの中途採用が出されているわけは、そのためです。

新卒採用の面接対策について

研究職や技術職の面接は3回あり、和やかな雰囲気で行われることが多いです。社員の対応も丁寧で、圧迫面接をすることは無いと考えられます。ただし、実際に面接を受けた人によれば、交通費が地域ごとに一定額となっており、実際の運賃などに即して支給されるわけではないということには気をつけなければなりません。

エントリーシートの設問内容は、技術よりも、あなたの経験と人柄を問うものが多いです。たとえば、「あなたはどのような人か、以下の選択肢の中から選んでください。また、その人物像を示すようなエピソードにちて、自らの学生時代の経験を基に、具体的に二つお書きください」というようなものが、2016年卒生のESではありました。

人柄をエピソードで示すというのは、面接の基本です。難しく考える必要はありませんが、面接ではそのエピソードが掘り下げられるだろうという意識をしっかり持って対策をしておきましょう。

面接での質問内容も人柄・性格についてのものが多く、研究内容や自らの技術について問われるということは少ないようです。研究内容の発表ができる程度にまとめておく必要はありますが、それを重点的にやって、自己分析を怠ることのないようにしましょう。

また、企業分析についても問われることが多いですから、その企業の商品の研究について学んでおく必要があります。