女性の人数が圧倒的に多い薬剤師。

女性薬剤師の就職・転職に人気がある仕事として、化粧品メーカーの管理薬剤師があります。

化粧品も塗り薬などの医薬品と同じく肌に有効な成分を使用するので、皮膚に効果のある成分の知識を持つ薬剤師が化粧品メーカーで活躍する機会が多くあります。

最近は皮膚科医とコラボして、美白に効果のある化粧品やアンチエイジング効果のある化粧品を開発するなどますます薬剤師のニーズは高まってきています。

今回は、そんな化粧品メーカーで勤務する管理薬剤師の勤務内容や就職するための求人傾向、求人選びのポイントについて紹介します。

化粧品メーカーの管理薬剤師の仕事内容

化粧品メーカーでの管理薬剤師は以下のような業務をします。

  • 化粧品の倉庫内管理業務
  • 化粧品に関する法律・制度の問い合わせ対応
  • 業務許可証の申請手続き
  • 社内関連部門と連携し、品質改善のための議論、是正処理
  • 顧客からのお問い合わせ対応
  • 販促品・パンフレット・CMなどの表記チェック

化粧品メーカーの管理薬剤師は、新商品の化粧品開発業務に関わることはあまりありません。

基本的には、品質の管理や書類作成などのデスクワークがメインです。

その他には、新商品の化粧品をモニターに使用してもらい、そのデータを収集・分析したりする治験の様な業務をすることもあります。

化粧品メーカーの管理薬剤師の求人傾向

化粧品メーカーの管理薬剤師には以下の様な求人傾向があります。

新卒薬剤師や勤務経験にブランクがあっても就職できる

化粧品メーカーの管理薬剤師は、就職するのはそこまで難しくありません。

管理薬剤師の経験があればよりいいですが、薬剤師の経験が3年程度あれば十分です。

女性の妊娠・出産などに対して他の企業よりも理解があり、仕事にブランクのある方や新卒で薬剤師経験がほとんどない方でも積極的に採用しています。

あると便利な資格やスキルは?

薬剤師の免許があれば就職するのに十分です。

持っていると役に立つスキルは、英会話のスキルがあると便利です。

化粧品メーカーは、外資系企業であったり世界的に進出しているグローバル企業であることが多いです。

そのため、従業員は業務中に英語でのコミュニケーションをすることがあるので、管理薬剤師に就職を希望する方も英会話スキルがある方が有利です。

ですが、管理薬剤師に業務中に英会話などの語学力を求めてくることはまずありませんので安心してください。

求人情報にも語学不問と記載されていたり、そもそも語学力について言及されていないはずです。

しかし、就職してからのキャリアアップとして語学を取得したいという希望がある方には、周りが英語を使用する企業に就職することは英語を身近に感じることができてチャンスです。

もちろん、英語に自信のある方は就職するのに英会話はプラス材料となりますので面接の時などにはどんどんアピールしていきましょう。

女性の方が化粧品メーカーへの就職に向いている

化粧品メーカー管理薬剤師に向いている方は、やはり女性の方が圧倒的に多いです。

化粧品メーカーのメインターゲットとなる顧客も女性なので、女性に人気がある話題のトレンドや流行に敏感な人はキャリアアップしやすい傾向です。

男性の薬剤師も化粧品メーカーの管理薬剤師として勤めている場合もありますが、やはり化粧品を取り扱うという職業柄女性に向いている仕事です。

求人によっては、女性限定となっていることもあるほどです。

化粧品メーカーの管理薬剤師の求人選びのポイント

化粧品メーカーの管理薬剤師の求人を探すうえで確認した方がいいポイントを紹介します。

配属される部署を確認しましょう

化粧品といっても、化粧品の種類は基礎化粧品、メーキャップ化粧品などに分かれ、メーキャップ化粧品だけでもファンデーション、マスカラ、口紅など多種多様です。

求人情報には、どの年齢層をメインターゲットにしたどのような化粧品の開発・販売をしている会社であるかの情報が記載されていることが多いです。

複数の化粧品に関係する部署の求人の場合もあれば、新規開拓のために新しく部署を立ち上げるための人員募集である場合もありますので自分がどの部署に配属になるのか確認することをお勧めします。

最近は男性も自分磨きのために化粧品を使用する方が増えてきて、男性向けの化粧品開発に力を入れている企業もあります。

そのため、女性なのに男性向け化粧品開発の部署の求人に募集するなどのミスマッチが起きないように注意が必要です。

福利厚生について確認しましょう

やはり化粧品メーカーは、一般的な企業の中で女性が働きやすい職場環境であることが多いです。

産前・産後休暇、時短勤務、勤務時間が短いなど働きやすい制度が多い傾向があります。

企業によっては、就職した初日から有給休暇の取得が可能な企業もあるほどです。

そのため、求人情報で必ず確認するようにしましょう。

まとめ

化粧品メーカーは法律・制度で管理薬剤師を設置する義務があります。

そのため、多くの方が化粧品メーカーの管理薬剤師として勤務しています。

しかし、求人に対して人気が高すぎて募集が殺到し、なかなか求人を見つけにくいです。

化粧品メーカーは企業ということもあり、調剤薬局・ドラッグストアより福利厚生が充実していて働きやすい環境だからということが理由です。

もし、化粧品メーカーの管理薬剤師への就職に興味があるようならば求人がなくなってしまう前に早めに行動することをお勧めします。