物流センターの薬剤師求人

物流センターという薬剤師の職場。一般的にはあまり、薬剤師の職場として物流センターがあることは知られていませんが、物流センターで働く薬剤師の人数は増えていると言います。そんな物流センターの求人の状況や転職の状況など、どのようになっているのでしょうか。

物流センターの薬剤師求人状況

物流センターの求人状況全般について説明します。

物流センター薬剤師の求人数

物流センター薬剤師の求人数は、多くも少なくもないといった感じですね。化学メーカーや食品メーカー、化粧品メーカーなどの「メーカーでの研究職」に比べれば一般公開されている求人の数が多くなっています。

求人が多く出回るのは秋のようで、40から50近くの求人がネット上でも見つかります。秋に多く出回るのは、転職する人が多い時期だからですね。10月には辞めます、10月いっぱいで辞めますと宣言している人も多いようで、その穴を埋めるために求人数を増やすといった感じになっています。

そこそこ給料はいいのですが、「合わない」「やっぱり調剤がしたい」「患者さんと関わりたい」といったことに秋ごろに気がついて転職をする人が多いため、離職率は高め。そのため、秋に求人を探すと選ぶことができるくらいたくさんの求人が載っているということです。

求人にはどんな傾向があるか

インターネットの薬剤師専門求人サイトなどに掲載されている物流センターの求人の傾向について説明します。

まず、休日についてですが、休日は基本的に土日祝日になっているようです。これはもう9割か10割と言ってもさし支えないくらいほとんどのところが土日祝を休日にしています。物流センター自体が土日祝日にはお休み(全く営業しない状態)になるため、それに伴って休みをとるという感じです。

ただし、祝日がある場合には土曜日を出勤日とするところもあり、週休2日制を全く崩さないというところも多いですよ。ほかにも、年末年始や夏季休暇、リフレッシュ休暇などを設けているところも結構多くあり、待遇が良いところが多いようです。冠婚葬祭で休みになるというのも、きっちりありますよ。

勤務時間は平均で9時から18時30分まで。ひとつひとつ見ていくと、8時30分から17時30分までという勤務時間のところが多いといった印象です。

また、働く地域に関しては地方都市が多いですね。おそらく、地方都市は土地もたくさんありアクセスもしやすくなっていて便利なため、大きな倉庫を要する物流センターをつくりやすいからといった理由でしょう。

物流センターの薬剤師転職状況

物流センターから調剤薬局やドラッグストアへ転職をする人も、調剤薬局やドラッグストアから物流センターへ転職するという人も多いです。

物流センターから調剤薬局やドラッグストアへ転職をする人が多い理由は、先ほど述べたとおり「やっぱり調剤したいなあ」「やっぱり患者さんと関わりたいなあ」という思いが芽生えるから。物流センターにこもって管理をするのは退屈だという人も多いですね。

逆に調剤薬局やドラッグストアから物流センターへと転職をする理由は、自身のキャリアアップのためであったり年収アップのためといったところでしょう。物流センターといえども薬剤師の経験があったほうが良いのは確かですし、調剤薬局やドラッグストアで管理薬剤師をしていた人がさらなる年収アップのために物流センターへと流れていくというのもあります。

調剤業務などの経験を経て物流センターへ行く。物流センターのほうが調剤薬局やドラッグストアの管理薬剤師よりも平均年収が高いですから、そちらへ年収アップを狙って流れていくのは当然の流れといったところでしょうか。

それでも離職率が多いのは、「やっぱり私はあっちのほうがいい」と思うからでしょう。サイクルが出来上がっているといえます。

まとめ

物流センターでの薬剤師の求人は、転職をする人が多い秋に多くあり、他の職場に比べると比較的待遇が良いところが多い。転職は難しくはないが、調剤薬局などとの行き来が盛んで落ち着かないということでした。

物流センターで腰をすえて働く人は少ないですが、年収はそこそこ高い職場です。求人も多いので、向いているか向いていないか、判断するために一度働いてみるという働き方もありですね。