医療機器メーカー薬剤師の求人

医療機器メーカーの求人数

調剤薬局やドラッグストアは薬剤師求人が沢山あります。ネットなどで探してみると、かなりたくさんでてきます。ところが、医療機器メーカーの求人は結構少ないんですよ。

医療機器メーカーの求人が少ない理由のひとつは、そもそも日本は医療機器メーカー自体が少ないということ。PL法ができてから、なかなか医療機器メーカーの新規参入が中々出てこなくなりました。

PL法というのは、1995年に施工され、製品に欠陥があって、それによって人が亡くなったり怪我をしたりと何かしらの損害を受けたことが証明された場合、被害者が製造会社に損害賠償を要求することができるというもの。

医療機器は直接人命に関わってくるものですからね。実際、PL訴訟というのが1990年にありましたし、日本企業は本当に参入しにくくなってしまっています。業界はもう独占状態と言っても過言ではないですね。

そのような状況なので、薬剤師の募集も医療機器メーカーではかなり少なくなっています。

医療機器メーカーへの薬剤師転職事情

転職に関してはどのようになっているのでしょうか。

医療機器メーカーへの転職は難しくない

ドラッグストアや調剤薬局などからの医療機器メーカーへの転職は、決して難しくはありません。医療機器メーカーは、薬剤師の技術と知識が必要とされる職場なので、どこかの職場で薬剤師としての業務経験を積んできたというほうがむしろ簡単に就職することができます。

新卒で実力もわからないような実経験もない人よりも、どこかの職場で薬剤師としての実経験を積んだという人のほうが信頼して業務を任せることができますからね。メーカーはむしろ転職のほうが好ましく思っているという風潮もありますよ。

転職によって逆に年収は下がる

もしもドラッグストアや調剤薬局で働いているという場合、医療機器メーカーへ転職すると逆に年収が下がってしまうということがあります。ドラッグストアや調剤薬局の平均年収は400万円から600万円ほど。医療機器メーカーは400万円から500万円ほどが平均になっているので、年収が下がるということはあっても上がるということは、ほとんどないです。

ただし、それは初年度の話。転職してから数年経つと、昇給に昇給を重ねて700万円か800万円ほどの年収を得ることは難しいことではありません。最初は「転職して下がるなんて」とがっかりするかもしれませんが、長い目でみると医療機器メーカーのほうが将来性があります。

しかも福利厚生も充実していて、有給休暇などもしっかりとることができるため、転職をするメリットは十分ですね。

まとめ

医療機器メーカーの求人は少ないが、転職はしやすい。転職をするのなら初年度に年収が下がってしまうことを覚悟しなければいけないが、長い目で見れば医療機器メーカーのほうが年収が高くなる場合があります。

医療機器メーカーへ転職するメリットは十分なので、企業で働きたい薬剤師の方は医療機器メーカーをまずは探してみてはいかがでしょうか。