CRC(治験コーディネーター)の求人

CRC(治験コーディネーター)へ転職をしようとする薬剤師や看護師が近年増加傾向にあります。最初から治験コーディネーターになりたいという人もいるにはいますが、主流なのは転職。その証拠に、転職支援サイトには比較的多くの求人広告が掲載されています。

治験コーディネーターの求人の傾向について

治験コーディネーターの求人の数は地域で探してもかなり多いです。

治験コーディネーターの求人数

治験コーディネーターの求人数は、日本全国で探すと千件以上で、2千件ほど出てくることもあります。秋や春などが求人が多く出回る時期で、東京や大阪に福岡や愛知などの都市部はもちろんのこと、神奈川や栃木、秋田などの各地方にも求人があります。

その中でも特に多いのが関東地方。関東だと東京以外でも栃木、神奈川、茨城に埼玉などに多数の求人があり、関東だけでも千件近く求人があることもありますよ。

一方大阪を含む関西地方の求人は、関東の半分ほど。その多くは大阪府大阪市に集中しています。中央区や北区などに特に多くなっていて、大阪市以外だと吹田などにあったりもします。続いて多いのが愛知県。兵庫や奈良などにもあるにはありますが、あまり多いとは言えません。

北海道や東北などの各地方にはバラバラに求人があり、数は少ないです。福岡だと関西の半分程度の求人がありますが、福岡限定でその数だとかなり多い方なのではないでしょうか。少なくとも100件を下回ることはありません。

求人の傾向について

求人の傾向として、まず大阪と東京の方が高い年収で募集しているところが多いということです。特に大阪は350万円から500万円という比較的高い年収で募集しているところもありますね。ただ、大阪は飛びぬけて高いところがいくつかあり、他はそこまで高くありません。

東京の求人は、平均的に年収が高いです。370万円から500万円ほどが東京での求人の平均的な提示額になっていますよ。神奈川や栃木などは、それには一歩及ばずといった感じでちょっと低くなっています。

また、ほとんどの求人で「残業あり」となっていますね。その分残業手当はきっちり出るところがほとんどなので、底は安心です。完全週休2日制で祝日休みや年末年始や夏季などに長期休暇をとることもできますし、有給休暇もあるところがほとんど。

やはり企業勤めということで福利厚生は充実していますね。そういった福利厚生などの充実度に関してはどの地域も変わらずといったところです。

CRCに転職する際のメリットとデメリット

治験コーディネーターの転職には、メリットとデメリットが多くあります。

転職メリット

治験コーディネーターへの転職に伴うメリットは以下のようなものが考えられます。

  • 昇給制度がある
  • 昇給制度以外のところで給料のアップを狙いやすい
  • 残業はあっても夜勤が無い
  • 患者さんと接することができる

昇給制度は、あまりポンポンと上がっていくものではありませんが、それでも年々じわりじわりと年収が上がっていくのは嬉しいものです。勤続年数に応じて上がる昇給精度のほかでも、給料のアップが狙いやすいのも魅力ですよ。

治験コーディネーターは、臨床経験や治験関係の職業での経験を重視するところが多いです。そのため、前の職場よりも高い年収が期待しやすいというわけです。転職してスタートするときから、年収に差をつけることができますよ。

病院で働いていた看護師や薬剤師の人などは、当直などがあったりして夜勤がありましたよね。夜間でも対応しなくてはならないことって、結構あります。でも、治験では基本的には夜間には臨床行為が行われていないため、夜間に対応する必要はありません。よって、夜勤がないわけです。

患者さんに治験の説明などをしたり、患者さんの不安のケアをしたりするので、患者さんと密接に関わることができるというのも嬉しいところですね。やりがいが大きい部分になります。

デメリット

デメリットは比較的少ないのですが、以下のようなものはデメリットとして挙げることができます。

  • 残業があるところがほとんど
  • ひとりひとりの責任が重い

デメリットというべきデメリットはこれくらいですね。残業はほとんどのところでありますし、ひとつの治験で関わる治験コーディネーターはひとりなので、ひとりひとりの責任と負担がとても重いです。要は、仕事が大変だということですね。

それさえもやりがいに変えることができれば、もう怖いものはありません。

まとめ

治験コーディネーターは求人も多く、転職もしやすいですが、その後が大変です。

仕事の大変さなどをやりがいに変え、その他のことでも大きくやりがいを感じることができるのであれば、求人に応募してみても良いのではないでしょうか。