大学病院の研修生の募集について

研修期間は?

大学病院の研修期間は、それぞれの大学病院によって異なっています。中には「ご相談ください」としているところもあり、ある程度であれば相談が可能なところもあるので、相談してみるのも良いでしょう。

実際の研修生の募集を見ていると、研修期間は半年程度が相場となっていることがわかります。6ヶ月間と明確に半年としているところもあれば、春期(4月から9月)・秋期(10月から3月)と5ヶ月程度となっているところもあるのです。

5,6ヶ月研修があると思っておくと良いでしょう。

研修生求人の探し方

研修生の募集というのは、一般の求人サイトに出回るものではありません。それぞれの大学病院のホームページに掲載されるものです。同時に、近隣の薬系病院に研修生の募集要項を送っているというところもあります。

ホームページに掲載されている情報を探すのであれば、気になる大学病院のホームページを見るか、大学病院の研修生募集を全般的に検索するかといった方法をとることになるでしょう。後者だと広く曖昧な情報になりますが、前者だと狭く詳細な情報になるので、前者での調べ方がおすすめです。

研修生は門が狭い

大学病院の研修生の募集は、とても門が狭いです。研修生募集を行っている病院を探すのにも一苦労で、募集人員も数名程度と少ないことが多く、苦労が重なります。そのため、誰でも参加できるものではないということを頭に入れておきましょう。

募集人数は、少なくて3名から5名程度、多くても10名から13名程度であることが多いです。

研修生とレジデントは違う

近頃「薬剤師レジデント」というプログラムが生まれ、実施されています。研修生の募集について調べていると、必ず薬剤師レジデントの募集にいきあたります。そこで「レジデントと研修生が同じ」であると勘違いする人もいるかと思いますが、それら二つは違うものです。

薬剤師レジデントというのは、臨床薬剤業務を経験することによって専門性を磨く目的で実施されるものとなっています。実際に働きながら研修を受け、専門性の高い薬剤師を育てるために行われているものです。

具体的な違いを述べると、レジデントには給料が支払われるが、研修生には給料が支払われないというところにあります。研修生は、教育をしてもらうという立場になるので、月々研修費を負担しなければなりません。

薬剤師レジデントは、非常勤職員という立場・名目で「雇用」され、研修を受けながら一定の給料が支払われることになっています。交通費・福利厚生なども、他の職員と同じように受けることができるという違いもあるのです。

研修生の募集について探す場合には、覚えておきましょう。

薬剤師研修生募集要項から見る求人傾向

研修費用について

先ほど、研修生は月々研修費用を負担しなければならないと述べました。この研修費ですが、月々1万5千円から5万円程度となっています。最近では5万円もの研修費を負担しなければならないケースは減りつつあり、1万5千円から3万円程度が一般的です。

中には日額で記載されているところもあるので、日額なのか月額なのかをしっかりと確認しておきましょう。

必要なもの

研修生の選考を受けるにあたって必要な書類は、それぞれ病院によって異なります。卒業後の研修の場合は、薬剤師免許の写しと履歴書だけで良いのですが、在学中の研修となれば、様々なものが必要になる場合があるのです。

それぞれ大学病院ごとに異なりますが、以下のような書類が必要になることがあります。

  • 推薦状
  • 履歴書
  • 成績証明書
  • 卒業見込み証明書
  • 卒業証明書
  • 自己紹介所
  • 健康診断書

研修後の進路

大学病院で研修を受けたら、研修後、その大学病院で勤務しなければならないのかというと、層ではない場合がほとんどです。もちろん、研修後の進路のひとつとして考えられます。研修後にその病院で働くケースも多いです。

ただ、強制力はありません。中には研修後に働くことを前提としている研修生の募集もありますが、多くの場合は研修後の進路は各人にゆだねられています。そのため、研修を受ける前に、「研修を受けた後にどうするのか」をしっかり考えておく必要があるでしょう。

その上で、研修生に応募するようにしましょう。