「病院に転職したいけどプライベートの時間も確保したいから有給をしっかり消化できる職場で働きたい!」「今の病院は全然有給が取れないから、きちんと有給を取らせてくれる病院に移りたいなあ…」こんな風に考えている薬剤師の方はいらっしゃいませんか?

病院薬剤師の仕事は大変忙しく、有給を思うように消化するのはなかなか難しい環境にあるといえます。

しかし、一口に病院といっても大学病院から小規模病院まで様々であり、中には有給を消化しやすい職場も存在します。

そこで今回は、有給を取りやすい病院で働くコツについてアドバイスさせていただきます!

薬剤師が有給を取りやすい病院で働くには

有給が取りやすい病院薬剤師として働くには以下のようなポイントに注目するとよいでしょう。

大学病院や国立病院に転職する

大学病院や国立病院は規模が大きいため薬剤部にもたくさんのスタッフが在駐しています。

このため、シフトの融通が利きやすく、有給希望を出しても他の非常勤薬剤師などがカバーしてくれることも多いため、比較的有給が取りやすい状況にあるといえるでしょう。

また、こうした病院は高度な医療技術を駆使した難易度の高い治療を行っているため、スタッフの疲労を取り除いて最大限の職能を発揮させるためにも有給などの休暇の取得を奨励する職場が多い傾向にあります。

大病院で働くことに抵抗がなければこうした病院を狙っていくのがお勧めです。

有給消化率を目安に職場を選択する

病院によっては求人情報に有給消化率を掲載しているところもあります。

確実に有給を消化したいのであればこうした数字を目安に応募先を選ぶようにするとよいでしょう。

有給消化率が70%を超えている職場は、比較的恵まれているといえます。

ただし、ここで注意が必要なのは有給消化率が高いからといって、必ずしも好きな日に有給が取れるとは限らないということです。

有給の消化はできるものの、自分が望まない時期にまとめて取らされたというような事例もあるので気を付けてください。

面接や職場見学会で有給の取得状況について確認しておく

求人票に有給取得率が載っていなかったり、インターネットの口コミなどで有給についての情報がうまく集められないという場合は、面接や職場見学時に直接、採用担当者に質問することが有効です。

求人情報に掲載されている有給消化率が実際の現場における消化率とかけ離れていたという悪質な例も存在します。

採用された後にこんなはずではなかった後悔することのないように、きちんと事前に正しい状況を確認しておくようにしましょう。

職場見学会では現場で働く先輩の病院薬剤師の方々と話をする機会もあるかと思いますので、ぜひとも生の声を聞くようにしてください。

派遣薬剤師として働く

有給は正社員だけでなくパート、契約社員、派遣社員などすべての雇用形態の労働者に与えられるものです。

正社員だと有給を取りにくい場合でも派遣の病院薬剤師であれば比較的有給は取りやすくなります。

派遣薬剤師はあくまでも派遣会社の社員であり、病院が雇用しているわけではないため、派遣薬剤師が有給を申請した場合、病院側は原則として断ることができません。

このため、有給を取ることに強いこだわりをもつのであれば、正社員ではなくあえて派遣薬剤師として働くという選択肢も考慮に入れるとよいでしょう。

さらに、派遣であれば正社員よりも採用のハードルが低くなるというメリットもあります。

有給が取りやすい病院の求人例

ここでは比較的有給が取りやすいと考えられる病院薬剤師の求人例をご紹介いたします。

これらは実際にWeb上で募集されている求人案件なので、転職活動をするときにはこんな求人を探せばよいという参考にしてください。

<総合病院(正社員)>
勤務地:千葉県鎌ケ谷市
勤務時間:8時30分~17時
休日:4週8休(年間休日112日)
給与:年収480万円~600万円
仕事内容:調剤・注射薬・服薬指導・DI業務
その他:有給消化率100%!各種休暇も充実していてしっかりと休みをとることができる。

<総合病院(正社員)>
勤務地:大阪府枚方市
勤務時間:8時45分~17時30分
休日:記載無し
給与:月給31万円~
仕事内容:調剤、服薬指導、補充、在庫の管理、データの入力、薬歴管理
その他:入職2ヶ月目から有給休暇あり!

<ケアミックス型病院(正社員)>
勤務地:群馬県沼田市
勤務時間:8時30分~17時30分
休日:週休2日制
給与:年収400万円~800万円
仕事内容:入院調剤・病棟業務
その他:有給休暇の取得率が高く、お休みが取り易いのでプライベートも充実です!

さいごに

有給が取りやすい病院がなかなか見つからないという方には、病院薬剤師以外で有給が取りやすい仕事を探すという方法もあります。

たとえば、全国的に展開しているような大手のチェーン薬局は、薬剤師が不足している店舗への応援態勢がしっかりしているため、比較的有給が取りやすい環境にあります。

また近隣に店舗が複数あるようなドラッグストアでも同様の理由で有給を取りやすくなります。

こうした職場は病院と比べて募集の数も多いため、有休取得を優先されるのであれば検討してみてもよいのではないでしょうか。