「子育てをしながら薬剤師として働きたいけど、どこかにいいパートやアルバイトの求人はないかな??」「薬剤師ってパートやアルバイトの時給が高いから、もしかして正社員で働くよりも有利かも?」「プライベートを充実させたいから非常勤に転職して決まった時間だけ働きたい!」

こんな風に考えている薬剤師さんはいませんか?

薬剤師免許を持っていれば様々な雇用形態で働くことができます。

正社員だけにこだわる必要はまったくなく、ご自身のライフスタイルに合わせてパートやアルバイトなどの非常勤の形態で働きながら生計を立てていくことも十分に可能です。

この記事ではパートやアルバイトなどの非常勤薬剤師への転職を考えている方を対象に、時給の相場、非常勤で働くメリットなど様々な事柄について解説しています。

主婦の方、定年後の仕事を探している方、ダブルワークを考えている方、正社員の仕事に疲れた方など、非常勤薬剤師の働き方に興味があるすべての人を対象とした記事となっていますので、ぜひともこの記事を参考にしながら転職を成功へと導いていただければ幸いです!

薬剤師がアルバイト・パートの求人を探すなら「薬剤師求人サイト」で

アルバイトやパートなどの非常勤の薬剤師求人を探す場合は以下のような理由から「薬剤師求人サイト」を利用することが必須になります!

良い条件の求人がたくさん集まっている!!

薬剤師求人サイトには数多くの薬剤師求人が集まっています。

全国各地の調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業などの求人を取り扱っており、一つのサイトに数万件の求人が掲載されていることも珍しくありません。

もちろんこの中にはパートやアルバイトの非常勤求人も満載なので、普通の求人雑誌などで仕事を探すよりもはるかに良い条件の募集を見つけ易くなるのです!

求人探しが簡単!

薬剤師求人サイトはどこも求人の検索機能が充実しているため、とても簡単に求人を見つけることができます。

パートやアルバイトの条件で検索をかけられるのはもちろんのこと、「高時給」「託児所完備」「未経験OK」「在宅あり」「時間・曜日応相談」など様々な条件での検索が可能なため、求人雑誌などで探すよりも圧倒的に早いスピードで自分の希望する求人を見つけることができるでしょう!

担当者に相談することでミスマッチが防げる!

「募集要項の条件がよさそうだったから応募したのに、実際に働いてみたら思っていたのと全然違った!(怒)」なんて経験をしたことはありませんか??

募集する側と応募する側のミスマッチというのは転職業界ではよくみられる現象であり、これが原因で転職を失敗してしまったという人も多くいます。

こうしたミスマッチを防ぐためには、募集要項を第三者の目線で評価してくれる求人サイトの担当者の存在が大いに役立ちます!

長期間に渡って膨大な数の求人案件を取り扱ってきた求人サイトの担当者さんに求人内容を評価してもらうことで、本当にその求人が自分の求める条件に合ったものなのかを見極めることができ、ミスマッチの防止につながるのです。

面接同行サービスもあり!

「パートやアルバイトで転職したいけど面接が苦手で採用される自信がない…」求人サイトを使えばこんな悩みも吹き飛ばすことができます!

薬剤師求人サイトには、サイトの担当者が面接に一緒に付いてきてくれる面接同行サービスを提供しているところも数多くあります!

口べたで希望条件をはっきりと伝える自信が無い方、一人で複数の面接官の相手をするのが苦手という方はぜひともこうした面接同伴サービスを利用してみましょう。

私が以前に薬剤師求人サイトを利用したときにも面接同行サービスが付いていましたが、面接時の条件確認や給与交渉などを私の代わりに担当者の方がすべてやってくださいました。

その方は大変交渉力に優れていたため、募集要項よりも200円も高い時給で採用してもらうことができ、大変感謝したことを覚えています!

もちろんお住まいの地域や求人サイトによっては利用できないこともありますが、面接が苦手な方や少しでも良い条件で転職したい方は、是非ともこのサービスを利用することをお勧めいたします!

面接日程の調整をしてくれる

薬剤師求人サイトのメリットの一つに、面倒な面接日程の調整をサイトの担当者に丸投げできることがあります。

自分一人で面接の日程を調整する場合、当たり前のことですが応募先の調剤薬局やドラッグストアなどに電話して、都合の良い日を調整しないといけませんよね??

せっかく電話したのに「担当者がいないからかけ直して!」と言われたり、日中は忙しくてそもそも落ち着いて電話をかける時間が取れなかったりと何かと面倒なことも多いでしょう。

その点、求人サイトを使ってサイトの担当者に自分の都合の良い日時をメールなどで伝えておけば、後は担当者の方から応募先に連絡をとって面接日程を調整してもらうことができます。

日中が忙しい方にとっては大変便利なサービスですので、ぜひ利用してみてください!

パート・アルバイトの求人に強い薬剤師求人サイトはココ!

  1. マイナビ薬剤師

    仕事内容、職場の雰囲気、有給消化率などの濃い内部情報を提供してくれます。調剤薬局・ドラッグストアだけではなく、製薬会社や治験業界といった企業系の職場への非常勤求人にもとても力を入れています。

    「マイナビ薬剤師」公式サイトはこちら

  2. 薬キャリ

    女性薬剤師に優しいサポートに力を入れている求人サイトです。非常勤の求人にも力を入れており、派遣やパート・アルバイトの優良求人が充実しています。

    「薬キャリ」公式サイトはこちら

  3. リクナビ薬剤師

    大手人材紹介会社のリクルートが運営する薬剤師求人サイトです。情報提供スピードが速いので、さくっと求人を知りたいときにおすすめです。

    「リクナビ薬剤師」公式サイトはこちら

薬剤師のアルバイト・パートの給料について知っておこう!

この章では皆さんが一番気になるアルバイト・パート薬剤師のお給料について解説していきたいと思います!

平均的な時給

パートやアルバイトなどの非常勤薬剤師は首都圏ですと時給2000円が相場と言われています。

これは調剤薬局、ドラッグストア、病院、企業などの業種に関係なく共通した金額です。

ただし、東北・九州・北陸・四国など薬剤師不足が深刻化している地域ではさらに時給が高くなる傾向にあります。これらの地方では時給が2500~3000円、中には3500円程度まで跳ね上がる場合もあります。

これからパート・アルバイトの非常勤薬剤師として働かれる方は、時給2000円を最低基準にして求人を探されることをお勧めいたします。

年収に換算するとどのくらい??

薬剤師はパートやアルバイトでも時給が高いため、年収に換算すると結構な額を稼ぐことができます。例えば、時給2000円で正社員同様に週40時間働くと、年収は2000円×40時間×52週=416万円となります。

これは手取りにすると大体300万円くらいになります。世間一般ではパートやアルバイトで年収400万円を稼ぎ出すのはかなり大変なことなのでやっぱり薬剤師免許を持っていると有利といえますね!

ボーナスはあるの??

パート・アルバイトの非常勤薬剤師は残念ながらボーナスが無い場合がほとんどです。

ボーナス(賞与)の支給は法律で義務づけられているわけではありません。支給するかどうかは完全に経営者の判断に任されることになりますが、ほとんどの場合、正社員だけにしか支給されません

この点に関してはやはり、責任の重い仕事を任されている正社員の方がメリットが大きいといえるでしょうね。

派遣と比べるとどちらが給料が高い?

時給の高さでは確実に派遣薬剤師に軍配が上がります!

派遣薬剤師は首都圏でも時給2500円~時給3000円の募集を数多く見つけることができます。

地方に行くとこの時給はさらに跳ね上がり、時給4000円の求人も比較的容易に見つけることができます。

また、これは滅多にありませんが山奥や離島のような本当に薬剤師が不足している地域では時給5000円、時給6000円の募集が出ることもあり、こうした案件は派遣ならではといえます。

一方でアルバイト・パート薬剤師の場合は時給3000円程度が上限であり、派遣のように時給4000円以上の求人を見つけるのはほぼ不可能といえます。

このように時給の高さでは派遣薬剤師の方が上といえます。

ただし、派遣薬剤師はその分、契約期間が短く不安定な立場にあることも忘れてはいけません。

いったん採用されれば半永久的な雇用が保証されるパートやアルバイトと違って派遣薬剤師は勤務期間が数ヶ月程度とかなり短くなっています。

派遣は不安定な立場にあるからこそ高時給になっていることはしっかりと頭に入れておくようにしてくださいね!

高収入を狙うには?

パート・アルバイトの薬剤師の時給は先ほどご説明したように2000円が相場になりますがさらに高い時給を狙う方法もないわけではありません。

具体的には以下のような手段が考えられます。

地方の求人を狙う

地方などで慢性的に薬剤師が不足しているところでは時給が2500~3000円ほどになるケースもあります。

実際に私が以前に住んでいた香川県のドラッグストアでは時給3300円で薬剤師を募集していました。

都心だとなかなか難しいかもしれませんが、地方に行けばこうした求人も見つけることができるので、パート・アルバイトで高収入を狙いたいという方は薬剤師不足の地域を狙っていきましょう!

夜勤を狙う!

最近は特にドラッグストアなどで夜遅くまで夜遅くまで営業している店舗が増えてきています。

夜10時以降は法律によって25%増しの賃金を払うことが義務づけられているため、夜間の時間帯に出勤することで高収入を狙うことができます。

実際に私がよく行く調剤併設型のドラッグストアでも夜10時以降は時給3250円で薬剤師を募集しているのを見かけたことがあります。

高収入を狙いたい方はこのような夜間の勤務を狙うのもお勧めですよ!

同じ職場に長期間勤める

パートやアルバイトといった非常勤の形態でも一つの職場に長期間勤務することで時給をアップしてもらえる場合もあります。

私の知り合いがパートとして働いている薬局では、採用されたときは時給2000円だったけど数年間勤めているうちに時給が2500円に上がったそうです。

転居の予定などがなく、じっくりと一つの職場に勤めることができるという方はこうした昇給ありの職場を狙っていくのもお勧めといえますね。

時給が安くなってしまう場合

都市部などで薬剤師の供給が過剰になっているところなどでは時給が安くなってしまう場合もあります。

希にですが、首都圏では時給が1700~1800円程度と2000円を下回ってしまう調剤薬局やドラッグストアもあるため、十分に注意してください。

特に、1類医薬品の取り扱いの少ないドラッグストアなどでは登録販売者がいれば売り上げの大部分を確保できるため、薬剤師の時給は低く抑える傾向があります。

また、人気の高い病院などでは募集をかければ大量に薬剤師の応募があるために、わざと時給を低めに設定する場合もあると聞きます。

ただし、薬剤師の時給の相場から考えると2000円未満の職場で働くことは自分を安売りすることにもなります。安定した生活を送るためにも、時給2000円未満の職場は避ける方が無難と言えるでしょうね。

認定薬剤師の資格があると時給は上がるの?

認定薬剤師はかかりつけ薬剤師になるための必要条件であるため、この資格に対する需要は高まっています。

このため、調剤薬局や調剤併設タイプのドラッグストアの場合は、認定薬剤師の資格を持っていると月に5000円~10000円程度の資格手当が出る場合もあります。

高収入を狙いたい方はこうした資格を目指されるのもよいでしょう。

ただし、手当の有無や金額は応募先によって様々ですので募集要項などで必ず確認するようしましょうね。

アルバイト・パートの求人を条件面で選ぶ

アルバイト・パートの求人を選ぶ際には募集要項などで細かい条件を一つ一つ確認していくことが大切になります。

以下に示すような条件は最低限必ずチェックしておいてくださいね!

働く曜日や時間帯

パートやアルバイトなどの非常勤で働く薬剤師さんは子育て中の方などが多いため、働く曜日や時間帯はとても重要なポイントになりますよね!

職場によって「土日休みOK」「午前中勤務のみでOK」「日・祝日は基本的に出勤」など様々な条件があるので必ず確認しておきましょう。

普通は募集要項に大まかな要件が載っていますが、細かいものについては書かれていない場合もあるので面接での確認が必須になります。

また、面接時に交渉することで募集要項とは違う条件で採用してもらえる場合もあるので、すぐにあきらめないことも大切ですよ!

残業の有無

パートやアルバイトなどの非常勤で働く薬剤師さんは家庭の事情などでどうしても残業はNGという方もいらっしゃることでしょう。

そんな方は応募前に残業の有無をしっかりと確認しておくようにしましょう。

募集要項に書かれていない場合は事前に電話で確認したり面接の時にしっかりと質問しておきましょうね。

ただし、残業は普通は正社員が優先的にやることになるため、パートやアルバイトのスタッフが残業をさせられることはあまりありません。

有給休暇の取りやすさ

有給がもらえることと実際に使えることは別問題です。

職場によっては人出が足りないためにせっかく付与された有給が消化出来ないなんてこともあるため、できるだけ応募前に確認しておくことをお勧めいたします。

募集要項には載っていない場合は求人サイトの担当者から直接応募先の会社に問い合わせてもらうこともできます。

プライベートライフを充実させるためにも有給についてはしっかりと確認しておきましょうね!

車通勤はOKか?

駅から遠い薬局などでは車通勤ができるかどうかが重要なポイントになります。割と見落としがちなポイントですが、しっかりと確認しておきましょう!

住居・引っ越し代は負担してくれるか?

パートやアルバイトなどの非常勤ではあまりありませんが、中には住居や引っ越し代金を負担してくれるという太っ腹な会社もあります。

時給の高い地方求人を狙う際には引っ越しが必須になる場合がほとんどなのでしっかりと確認しておきましょう。

また、パートタイマーでもある程度長い時間勤務出来るという方は個別に交渉することで住居や引っ越し代を全額または一部負担してもらえる場合もあります。

自分で交渉しにくい場合は薬剤師求人サイトの担当者に代わりに交渉してもらうのもありですよ!

スキルアップできるか?

調剤に従事する場合は特にスキルアップの環境が整っているかどうかが重要なポイントになります。

研修会・勉強会はあるか、学会への参加はあるか、認定薬剤師や各種専門薬剤師の資格取得をサポートする制度はあるかなど細かい点をしっかりと確認しておきましょう。

これから先は薬剤師が飽和すると言われており、転職時には薬剤師としての一定のスキルや経験がないと採用されるのが難しい時代がやってくるかもしれません。

パートやアルバイトのような非常勤といえどもせっかく働くからには、少しずつでも成長していく必要があります。

毎日が漫然とした業務の繰り返しにならないように、是非ともスキルアップの環境が整っている薬局を目指すようにしてください!

未経験やブランクはOKか?

働く職場によっては即戦力を求めているところもあるため、未経験やブランクのある職種に応募する際にはしっかりと確認しておくことが大切です。

特に病院、調剤薬局などは経験重視のところが多いので注意してください。

自信の無い方は募集要項に「未経験者歓迎」と明記されている求人に応募しておけば問題ないでしょう!

期間(短期or長期?)

自分が希望する勤務期間が応募先の希望と合致しているかどうかも大切なポイントです。

アルバイトやパートは派遣と違って長期雇用が前提になっているため、短期の勤務を希望する方は特に注意してください。

数ヶ月程度で辞めることが確定している場合は派遣の方が良いかもしれませんね。

長期休みが取れるか?

家族のいるママ薬剤師さんなんかはまとまった休みが取れるかどうかも重要なポイントになりますね。特に、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などに家族で帰省したり旅行に行ったりしたい方は長期の休みがとれるかどうかは必ず確認しておきましょう。

突発的な休みに対応できるか?

「子どもが突然熱を出して出勤できなくなった!」これはママ薬剤師さんにはよくあるトラブルですよね。

小さなお子さんがいるママ薬剤師さんは面接のときに、子供の病気などやむを得ない理由による突発的な欠勤が可能かどうかはしっかりと確認しておきましょう。

他店舗への異動や応援はあるかどうか

調剤薬局やドラッグストアなどでは近隣の人出不足の店舗に異動させられたり、応援に出されたりすることもあります。

しかし、非常勤で働く方の中には退勤後はお子さんを迎えに行かなくてはならないなどの事情で、こうした要望には応じられないという方もいるかと思います。

チェーン店のドラッグストアや調剤薬局などで働く場合にはこういった点もしっかりと確認しておくことをお勧めします。

いかがでしたでしょうか。このようにパートやアルバイトなどの非常勤スタッフの場合は正社員と比べて自分の条件を細かく指定して働くことが可能です。

自分にとって最適な条件で働くためには、求人サイトで求人を探す前に、どんなにワガママな内容でもかまいませんので、自分の希望する条件をこと細かに洗い出しておくとよいでしょう。

アルバイト・パートの求人を働き方で選ぶ

アルバイト・パート薬剤師の働き方には以下のように様々な選択肢があります!

ドラッグストアOTC専任

ドラッグストアのOTC専任薬剤師の仕事は、レジ打ち、品出し、お客さんからのお薬相談の対応など様々です。

特に第1類医薬品や要指導医薬品の販売は薬剤師にしかできないため、最も重要な業務といえるでしょう。

時給は2000円程度のところが多いす。OTC専任薬剤師の場合は、土日や祝日が最も売上げが高くなるため、これらの日は基本的に出勤しなければならないでしょう。

また、ドラッグストアは夜遅くまで営業しているところも多いため、店舗によってはパートやアルバイトなどの非常勤でも退勤時間が遅くなることもあります。

ただし、仕事の負担は調剤と比べれば少なめといえるでしょう。

調剤が未経験の方や土日・夜の出勤が苦にならない方にはお勧めの職場といえますね。

ドラッグストア調剤併設

最近のドラッグストアは調剤を併設して処方箋を受け入れているところもたくさんありますよね。

このタイプのドラッグストアで働く薬剤師さんは調剤薬局のような処方箋調剤のお仕事がメインになります。

手の空いているときにはOTC薬の品出しやレジ打ちを手伝うこともありますが、基本的には1類医薬品や要指導医薬品以外の販売は登録販売者が担当することになります。

調剤併設型のドラッグストアは普通の調剤薬局よりも時給がやや高めの傾向にあり2200円程度が相場になっています。

処方箋枚数もそれほど多くなく、落ち着いて仕事ができる環境なので、調剤薬局よりもお勧めかもしれませんね!

ただし、ドラッグストアという形態のため、土日出勤や夜間出勤をさせられる可能性もあります。

この辺りの条件は募集要項や面接などでしっかりと確認しておきましょうね。

時間的に柔軟に対応出来る方で、高時給を狙いたい方にはお勧めの職場といえます。

駅ナカのドラッグストア

駅ナカの薬局は数自体は少ないですが、通勤は大変便利で、働きやすい環境といえるでしょう。

仕事内容は通常のドラッグストアと同じで、品出し、接客、レジ打ちなどになります。

駅ナカの場合は小規模な店舗が多いため、時給は2000円程度が相場になります。未経験でも採用されやすいため、OTC初心者の方でも安心して応募できます。

ただし、このタイプのお店は駅内にあるため営業時間が長いのが特徴です。朝7時~夜10時までオープンしている店舗も多く柔軟な出勤が求められるでしょう。

パートやアルバイトでもオープンに合わせて、朝6時半に出勤しないといけない場合もあるため十分に気をつける必要があります。

仕事自体はそれほど忙しくはないため、時間的な制約の無い方にはお勧めの職場といえますね。

大型スーパーの薬売り場

ドラッグストアではなく大きなスーパーの中にある薬売り場で働くパターンですね。

このタイプはOTC医薬品の販売のみを担当することがほとんどです。

仕事もレジ打ち、医薬品の品出し、薬の相談などがほとんどで、それ以外の日用品の品出しなどの雑用を振られることはほとんどありません

私も某大手スーパーの薬売り場での勤務経験がありますが、仕事内容は非常に楽だったのを覚えています。

私の知り合いにもこうした職場で働いている方が大勢いますが、皆さん口をそろえて楽な職場であると言っていましたね。

時給は2000円程度で、土日・祝日出勤ありの場合がほとんどです。

経験の有る無しはほとんど関係なく、相手の望む曜日や時間帯に出勤可能であればほとんどの場合採用してもらえます。

「退屈でもいいからとにかく楽な職場で働きたい!」という方には一番お勧めの形態といえるでしょう(笑)

門前薬局

言わずとしれた、大きな病院の前にたくさん並んでいる調剤薬局ですよね。

門前薬局の仕事は処方箋の調剤・監査・投薬などがメインになりますが、大量の処方箋が来るため大変忙しいのが特徴です。

数多くの種類の処方箋に対処しないといけないため薬剤師としてのスキルも問われることになります。

時給は2000円程度が相場で、日曜は休みを取れるところが多いです。未経験者などはややきついタイプの薬局かもしれませんので、調剤経験3年以上の方など腕に覚えのある方向きといえるでしょう。

やる気があって意識の高い薬剤師さんにはおすすめの職場です。

マンツーマン薬局

クリニックの目の前などにあって1対1で処方箋を受け付けている調剤薬局です。

調剤薬局の中では最も標準的なタイプのため、馴染みのある方も多いことでしょう。仕事内容は、調剤・監査・投薬・薬歴の記入などがメインになります。

時給は2000円程度で、土曜は午前中のみ、日曜・祝日は休みというパターンがほとんどですね。

個人経営のところが多く、勤務時間に融通を利かせてくれる職場もたくさんあります

子育てをしているなどの理由で時間的な制約の多い方にはこうしたマンツーマン薬局が特にお勧めですよ!

漢方相談薬局

慢性疾患などに悩む患者さんの相談にのり、最適な漢方薬をお勧めする仕事をメインとしている薬局です。

相談の他にも薬局製剤を製造するなど独自の業務もあります。求人数自体は少ないですが時給は2300円程度と高めのところが多いです。

漢方相談薬局は普通の調剤薬局やドラッグストアと違って独特の雰囲気があり、こうした雰囲気が好きな方にはお勧めです!

仕事内容も処方箋調剤と違って患者さん一人ひとりに合わせた独自の提案ができ、人によっては大きなやりがいを感じることができるでしょう!

漢方薬は苦手とする薬剤師は多いため、この分野に明るい人なら採用時にも大変有利になるのでぜひ応募してみてください!

カフェ併設薬局

ちょっと珍しいですが、最近少しずつ増えてきている形態にカフェ併設薬局があります。

調剤薬局の隣や上の階などに薬剤カフェがあり、ゆっくりとお茶を飲みながら患者さんのお薬相談にのったり、薬局カフェならではの健康的なメニューを提供したりしています。

ただの調剤業務だけではつまらないという方には、新鮮味があってピッタリの職場といえるのではないかと思います!

時給やその他の待遇は普通の調剤薬局と変わりませんが、店舗によっては賄いが出るところもあるみたいですよ!

楽しく勤務したいという方にはぜひともお勧めしたい職場です!

夜勤専門薬剤師

調剤薬局やドラッグストアの中には24時間営業しているところもあり、夜勤専門の非常勤薬剤師を募集しているところもあります。

夜勤は日勤と比べて負担が大きくなるためもちろん時給も高く、3000円程度が相場となっています。

勤務日数は週1~4日程度で、少ない勤務日数でも生計を立てることが可能です。

家庭的な縛りがない方、夜間の勤務に抵抗がない方、短期間で高給を稼ぎたい方などにはお勧めの形態といえるでしょう!

急性期病院

急性期病院の薬剤部ではパートやアルバイトの非常勤薬剤師さんも採用しています。

急性期病院では一刻を争う容態の患者さんが多く、職場の雰囲気はピリピリとしていて業務内容は大変ハードなものとなります。

調剤・監査・投薬に加えて注射剤の調製から病棟業務、チーム医療への参加まで仕事内容は幅広く、薬剤師としてのスキルを高めたい方には大変魅力的な職場であるともいえるでしょう。

ただし、急性期病院は人気があって競争倍率も高いため、病院業務が未経験の方は採用されるのがなかなか難しいかもしれません。

ただし、正社員に比べればパートやアルバイトなどの非常勤は採用のハードルが低くなります。

時給は2000円程度が相場で、日曜は休みのところが多いです。

また、病院はほとんどの職場で夜勤があり、パートやアルバイトでも夜勤が免除されない職場もあります

病院に応募される方は、夜勤の有無については必ず募集要項などで確認しておくようにしましょう。

慢性期病院

慢性期病院は療養型病院ともいわれ、落ち着いた症状の患者さんのケアがメインとなる病院です。

急性期病院と仕事内容はそう変わりませんが、職場の雰囲気は全体的に穏やかで、急性期病院ほど高度な知識も必要とされません。

時給はやはり2000円程度が相場であり、日・祝日休み、夜勤ありなどの条件は急性期病院と共通しています。

ただし、慢性期病院は急性期病院よりも志願者の倍率が低く、病院での勤務経験が無い方でも割と採用されやすいといえます。

「未経験だけどどうしても病院で働きたい!」という方にはお勧めの職場なのでぜひ検討してみてください!

企業のコールセンター

製薬会社などで、医療機関や薬局からのお薬についての問い合わせに回答するお仕事です。

また、これ以外にも自社のMRからの営業用資料についての問い合わせに回答したり、患者さんからの自社薬品についての感想や要望を受け付けたりと色々な業務が伴います。

時給の相場は2200円程度とやや高めになっています。

土日・祝日は休みで夕方には定時で退勤することができます。研修制度がしっかりしている会社も多く、未経験者でも働きやすくなっています。

また、仕事の性質上、女性が優遇されるため多くのママ薬剤師さんが働いています

「調剤やOTC業務は飽きちゃった…」という方はこうした企業での業務も面白いのではないでしょうか?

物流センター管理薬剤師

医薬品の卸売企業内で主に在庫管理をするお仕事です。

在庫医薬品の数量、品質、使用期限をチェックしたり、発送に関する各種の事務作業を行ったりします。

時給は2000円程度で、日曜・祝日は休みの場合がほとんどです。

勤務時間は8時半~17時の職場が多く、夜遅くなることは滅多にありません。

調剤やOTC販売のような対人業務よりも対物業務をメインでこなしたいという方や土日・祝日は休みたいという方には向いている職場といえますね!

企業の学術担当

製薬会社などの企業内で医薬品の安全性情報、品質情報などを収集し、管理するお仕事です。

健康情報の資料作成業務などもあるため、ワード・エクセルなどのPC操作のスキルがある程度求められる仕事といえるでしょう。

時給は2000円程度で土日祝日は完全に休みのところが多いです。

夕方6時頃には退勤できるところが多く、残業になることもほとんどありません。

調剤や接客業よりもデスクワークの方が向いているという方に向いている職場といえますね。

薬剤師のアルバイト・パートQ&A ~よくある疑問・質問に答えます~

ここではアルバイトやパート薬剤師として働いた経験がない方を対象に、よくある疑問についてお答えしたいと思います。

アルバイト・パートの仕事だけで生活することは可能?

もちろん可能です!ご紹介したとおり、現在の薬剤師の標準的な時給は2000円となっています。

このため、仮に週30時間程度働いた場合でも月に125時間程度の労働時間になり、月給に換算すると25万円ほどになります。

家族を養うとなるときついかもしれませんが、一人暮らしの方ならば贅沢をしなければ生活することが可能な額といえるでしょう。

また、最近はパートタイマーでも厚生年金などの社会保険に加入できる会社も増えているため、今後は正社員との差もますます縮まってくると考えられます。

子育てしながらアルバイト・パートとして働くことはできる?

もちろんできます!実際に子育てをしながら非常勤で働いているママ薬剤師さんは数多くいらっしゃいます!

アルバイトやパートなら平日だけ、午前中だけといったライフスタイルに合わせた自由な働き方ができるため、子育てが忙しい方はこうした形態を選ぶとよいでしょう。

また、ドラッグストアよりも調剤薬局の方が、夜遅くまで営業している確率が低いためお勧めです!

面接のときに事情を話せば勤務時間を考慮してくれる職場がほとんどなので、心配せずにドシドシ応募してみましょう!

アルバイト・パートに必要な経験やスキルは?

薬剤師にとって一定のスキルが必要な業務といえばやはり調剤業務でしょう。

調剤薬局では入社時に一定の調剤経験やスキルが求められることもあります。

ただし、高度なスキルが求められるのは普通は正社員であり、アルバイト・パートの場合は、多少は経験が浅くても目をつむってもらえる場合も多いです。

募集要項に「未経験OK!」と書かれている求人もたくさんあるため、心配な方はまずはこうした求人を狙っていきましょう。

また、ドラッグストアのOTC販売専任薬剤師であれば経験が無くとも採用されることがほとんどなので、こちらも併せて検討してみましょう。

アルバイト・パートでも有給はもらえるの?

もちろんもらえます!有給はすべての労働者に法律で認められた権利であり、常勤・非常勤を問わず一定期間勤めた人すべてが取得することができます。

ただし、個人経営の調剤薬局などではこうした法律を知らないケースもありますので念のため面接の時に有給がきちんと使えるかどうかは確認しておきましょう

厚生年金や健康保険などの社会保険には加入できるの??

2016年10月の法改正によりパートタイマーの社会保険加入の条件が変更されました。

これによると、以下の条件を満たすパートタイマーについては社会保険に加入できるとされています。

➀所定労働時間が週20時間以上
➁月額賃金8.8万円以上
➂雇用期間が1年以上の見込み
➃従業員規模501人以上の企業

薬剤師であれば➀~➂の条件を満たすことは比較的簡単だと思いますが、問題は➃ですね。

特に調剤薬局は個人経営のところが多く、従業員数が500人を超えるところは珍しいでしょう。

ただし、雇用者側と労働者側の合意がある場合は500人以下でも社会保険に加入することが出来ますので、パートタイマーで社会保険に加入したい人は募集要項をよく確認してみてください。

仕事の掛け持ちってできるの?

アルバイトやパート薬剤師でしたら掛け持ちすることは可能です。

薬剤師の兼業が法律的に禁止されているのは管理薬剤師の場合だけです。

アルバイトやパートなどの非常勤スタッフであれば通常は管理薬剤師になることはないため、勤務先とシフトを合わせることが出来れば全く問題ありません

実際に私の知り合いでも平日3日間は調剤薬局、土日はドラッグストアで働いているという方もいます。二つの職場を行き来することでメリハリがついてリフレッシュした気持ちで仕事に望めるそうです。

また、どちらの職場も時給面での待遇が良いため、お給料は正社員の平均年収よりも高くなっているそうですよ!

最後に

ご説明してきたように薬剤師さんは正社員以外にもアルバイト・パートといった非常勤の雇用形態で働くという選択肢も十分にあり得るということがお分かりいただけたのではないでしょうか?

アルバイト・パート薬剤師のメリットは何と言ってもその柔軟性や効率性にあります。

自分の希望に添った時間だけ働くことができ、時間辺りの単価で比較すると正社員を上回ることがほとんどです。

おまけに、勤務時間帯を選びやすい、残業がほとんどない、希望休が取りやすい、長期休暇が取り安いなど、正社員にはない様々なメリットもあります。

子育てが忙しいママ薬剤師さんはもちろんのこと、残業だらけの正社員に疲れてワークライフバランスを改善したい方、他の仕事と掛け持ちしたい方など、柔軟な働き方を求める方は、ぜひ、こうした非常勤形態の募集も検討してみてはいかがでしょうか?

正社員時代には決して実現できなかった、実りあるライフスタイルを手に入れることができるかもしれませんよ!