バイト薬剤師の掛け持ちのメリット・デメリット

バイトを掛け持ちするメリット

薬剤師がパートや派遣のかけもちで働くと、場合によっては正社員になるよりも稼ぐことができます。正社員だと休憩時間があったり、一日に働くことのできる時間・一週間に働くことのできる時間を制限されていることが多いです。これは労働基準法の関係ですね。

だいたい薬局の場合は週に40時間です。それでも多く稼ぐことができるのですが、「休憩時間がなくていい」「週にもっと働きたい」という人は掛け持ちをしたほうが稼げる場合があります。パートで一日に二つの現場を掛け持ちしたり、日によって場所を変えたりですね。

それによって労働時間を増やすこともできますし、同じ労働時間でも二つの現場で割り振っていることによって、社会保険料から免れることもできます。そういった給料面のメリットがまずひとつ。

ほかにも、掛け持ちをすることによって精神的な安定を得ることができるというメリットも、人によってはあります。同じ現場でばかり長い間働くと、どうも疲れてくるという人も多いでしょう。そういう人が掛け持ちをすると、リフレッシュになるということがあります。

バイトを掛け持ちするデメリット

薬剤師が掛け持ちで働くデメリットは、職場内での人間関係を良好に保つことが難しいということです。職場の人間とのコミュニケーションというのも仕事の楽しみのひとつだと考えられますが、それがあまりできません。

掛け持ちをすると、ひとつの職場で働く時間が短くなります。休憩時間などを避ける形で掛け持ちをしているとなると、コミュニケーションをとる時間がありません。そのため、仕事の支えにもなりえる人間関係の構築がされにくいというのがデメリットに挙げられます。

また、二つの職場との間での兼ね合いが難しいです。スケジュール調整をする際、薬剤師はシフトによって働くことがほとんどなので、二つのシフトを組むことになります。ドッキングしないようにというのはもちろん大変ですが、それ以上に大変なことがあります。必ず休みたい日を設けるというのが難しくなるのです。

人間、スケジュールの関係で必ず休まなければいけない日・この日はどうしても休みたい日というのがあるでしょう。そういった場合、二つの職場で休みの希望が通らなければいけません。そうなると、確率的に低くなるので休み希望が通りにくくなり、スケジュール調整に苦労します。

効率的に掛け持ちバイトをする方法

掛け持ちは効率的に行わなければ高い効果が期待できません。

同じ業種で掛け持ちしない方が効率的

効率的に稼ごうと思ったら、同じ業種での掛け持ちは避けておいた方が良いでしょう。「え、でも薬局二つ掛け持ちしたほうが、業務が共通してるから・・・」と疑問に思うかもしれません。確かに、業務が共通しているので一見効率がよさそうです。

確かに、人によってはそのほうが効率が良いかもしれません。ただ、一般的に掛け持ちをする人はリフレッシュを求めていることがあります。同じ職場ばかりだと精神的に疲れる、ということですね。同じ業種だとリフレッシュにならず、結果的に効率が落ちてしまうということが考えられるのです。

精神的にリフレッシュして働くことができるため、違う業種で掛け持ちをするのが良いでしょう。

効率的な掛け持ち案

違う業種での掛け持ちをおすすめしましたが、どのような掛け持ちをすればよいのでしょうか。業種の組み合わせによっては効率的にもなり、非効率的にもなってしまうので気をつけなければいけません。

効率的な組み合わせは「調剤薬局とドラッグストア」「調剤薬局と医療機関」です。

調剤薬局とドラッグストアは場所が違えど業務が共通していることが多い。調剤室が併設されていれば、そこでの調剤業務もあります。服薬指導もありますね。OTC販売のみでも、OTCの指導などがあったりと薬局と似た仕事をすることになるのです。

薬局と病院などの医療機関でも同じ理由で効率的ですね。

こういった組み合わせをすれば、効率的に掛け持ちができて、さらにひとつの業種で学べないようなことも学ぶことができて一石二鳥です。効率的に掛け持ちをすることによって、効率的に稼ぎましょう。そうすれば、正社員よりも多くのお金を稼ぐことも難しくはありません。