栃木県における調剤薬局の薬剤師求人傾向

他県と比べて土曜日休みが多い

調剤薬局の薬剤師求人を見ていると、どの県も日曜日休みなところが多いのですが、栃木県は日曜日休みのところが少ないようです。その代わりどこが休みになっているのかというと、土曜日。

土曜日が休みで日曜日が出勤日、あとは祝日などといった形になっています。他県だと、土曜日までが仕事で日曜日が休み、あとは祝日が休みになって不完全な週休2日制が完成しています。栃木県で不完全な週休2日制のところは、土曜日休みが多いです。

また、土曜日がフルで休みになっていなくても、土曜日の午後からは休みになるというようなところも結構多くなっています。土曜日の午後に開いている薬局自体が少ないということでしょうね。日曜日を週の初めと考える傾向が、栃木県に強いのかもしれません。

そのため、午前は開店しているが午後は開店していないというところや、土曜日自体が休みになっているというところが多いのでしょう。もちろん、土曜日と日曜日どちらも休日となっているところもまた、他県と比べるとかなり多いです。

休日日数が多く、スキルアップもできる

先ほど、土曜日が休みになっているところが多いという話をしましたが、そもそもの休日日数が、栃木県は多くなっています。年間休日日数が100日を下回る薬局も、日本全国で見れば多い中、栃木県では年間休日日数が120日を越えるのがもはや当たり前となっているといったところです。

120日以上という項目しか、ほとんどの求人サイトにはありませんが、おそらく、大幅に120日を上回ることでしょう。というのも、週休二日制で年末年始休暇・夏季休暇・産前後休暇・介護休暇などの特別な休暇の制度が整っているところが多いのです。

これは厳密にいえば休日ではないのですが、土曜日が午後から休みというところが多いと先述しましたね。土曜日が午後から休みでも、基本的には週休2日、他にフルの休みがあります。日曜日と各薬局の指定休日、さらに祝日。

そこに土曜日の午後からの中途半端な休みが加わるわけです。実際は午前働いているので、おそらく休日日数には入っていないでしょうが、働いている薬剤師からすると、ほとんど休日のようなもの。どの仕事も午後からが本番ですからね。

勤務時間が8時30分から、9時からが相場なので、土曜日は3時間くらいしか働かないということになります。ほとんど休日のようなものです。体感的にかなり多く休んでいると感じることでしょう。

かといって、給料が低かったりその他の制度がきっちりとしていないわけではありません。栃木県は、高年収なところも多く、キャリアアップ制度が整っているところも多いです。勉強会をしっかりと開いてくれる薬局が多くなっています。

また、漢方を扱っているような薬局の求人も結構多くあり、漢方について学ぶこともできる。勉強会などの充実は、一日に扱う処方箋枚数が少ないからこそでしょう。一日に30枚以下というのが、栃木県の平均です。

まとめ

栃木県の求人は、主に宇都宮市に集中しています。全国チェーンの薬局もそうですが、個人開業している薬局も、宇都宮市に偏っているというのが現状です。そのため、その他の地域に住んでいる人は宇都宮まで出てこなければならないのですが、アクセスが便利だったり、駅周辺に固まっているということもあって通勤に困ることは無いでしょう。

大学病院の門前薬局もかなり多く、福利厚生も充実しています。年収も高めなのですが、栃木県は意外と調剤薬局の就職・転職激戦区です。栃木県は薬剤師の人数が結構多く、宇都宮などで多数の薬剤師が活躍しています。

求人の数はかなり少なく、公開求人だけだと300件から500件程度です。

栃木県全体だと、やはり薬剤師不足。人口に対する薬剤師の割合は、47都道府県中32位。ではなぜ激戦区なのかというと、宇都宮市に求人が集まっており、宇都宮市には好待遇のところも多い。県内で働いている薬剤師の多くが宇都宮市内で働いている。

良い条件の求人を探していると、どうしても宇都宮に当たります。そうなると、他の薬剤師も同じ求人を狙っていることが考えられるので、激戦区と言えるわけですね。

栃木県で薬剤師の転職におすすめの調剤薬局

たかとく薬局
栃木県日光市高徳1406-4
東武鬼怒川線「新高徳駅」から徒歩7分程度のところにある調剤薬局。近隣の日本医療センターから総合科目に関する処方箋を受け付けています。処方箋枚数は1日に150枚程度とかなり多いですが、薬剤師数も多いので一人あたりの負担は少ないです。2015年11月現在、常勤で3名・パートで2名で計5名の薬剤師が働いています。

一人当たりの負担が少ないとはいえ、他と比べたら多く忙しいので、年収も30歳で600万円程度と高くなっているのが特徴です。

イエロー・グリーン薬局 つるた店
栃木県宇都宮市鶴田2丁目6番8号
東武宇都宮線「東武宇都宮駅」が最寄り駅の調剤薬局。呼吸器科・胃腸科・循環器科・放射線科から一日に40枚程度の処方箋を受け付けています。求人を出している2015年11月現在の薬剤師数は1名です。少人数のほうがやりやすいという人には良いですね。

人は少ないですが、母体となっている会社はしっかりとしているので、各種手当てや福利厚生は充実しています。雰囲気は、少人数でまったりとした雰囲気が好きな人には良いかもしれませんね。

今野調剤薬局 栃木店
栃木県栃木市河合町9-9
JR両毛線・東武日光線「栃木駅」から徒歩5分程度のところにある調剤薬局。内科・消火器科・循環器科から一日に50枚程度の処方箋に対応しています。求人を出している2015年11月現在、薬剤師はパートが3名だけとなっていますが、正社員や契約社員も募集しています。

年収は700万円以上が可能となっていて、かなり高いです。親睦会などもあり、全体的に和気藹々とした雰囲気に包まれています。

アイン薬局 岡本店
栃木県宇都宮市中岡本3710-80
東北本線「岡本駅」から車で8分程度のところにある調剤薬局です。第2・第4木曜日と土曜日は13時までの営業となっていて、午後から休みになっています。基本的な休日は日曜日と祝日のみですが、半日休みが結構あるので体感的には休日が多く感じるでしょう。

コース別研修もあり、海外研修もあり、年収も600万円程度までなら可能となっています。スキルアップやキャリアアップのために就職すると良さそうですね。

ヘルシー薬局
栃木県下野市祇園2丁目36-1
JR宇都宮線「自治医大駅」から徒歩5分程度のところにある調剤薬局。土日祝日にきっちりと休むことができるのが良いですね。有給休暇や出産・育児休暇などがありますが、年末年始や夏季休暇など特別な長期休暇制度は無いようです。

認定薬剤師取得支援や保養施設などの手当て・福利厚生が充実しています。

とちぎ薬局 本店
栃木県宇都宮市中戸祭1-7-2
東武宇都宮線「東武宇都宮駅」から車で4分程度のところにある調剤薬局。駅から徒歩でも通えます。総合科目の処方箋を一日150枚程度受け付けていますが、その分薬剤師の数も多いです。シフト制なので全員が同じ日に出勤するわけではありませんが、2015年11月現在7,8名の薬剤師が働いています。

年収は高いというよりは、平均年収程度のところで安定しているといった感じですね。完全週休二日制で土日休み、その他休暇制度が充実しているところを見ると、年収よりも休日を重視しているようです。

アルファーム薬局 並木店
栃木県日光市並木町1-14
東武日光線「下今市駅」から徒歩で12分程度のところにある調剤薬局。内科・外科・整形外科・皮膚科・リウマチ科に対応しています。年収は400万円から600万円程度と平均的ですが、高めも可能です。祝実は含まない完全週休2日制で各種休暇制度もあるので休みは多めですね。

認定薬剤師のWeb研修システムなどもあるので、スキルアップに向いている薬局と言えるでしょう。雰囲気も決して冷たくはないようで、明るい薬局です。

ピノキオファルマ 戸祭薬局
栃木県宇都宮市戸祭町3039-1
東武宇都宮線「東武宇都宮駅」から車で6分程度のところにある調剤薬局です。内科・婦人科・小児科からの処方箋に対応しています。水曜日と土曜日が半日休みになっていますが、フルで休みなのは日曜日と祝日のみです。

OJTをはじめとする社内研修が充実しているので、調剤業務未経験でも安心の薬局ですね。ダイワロイヤルホテルなどの保養施設に関する手当てもあるので、ゆっくりしたいときに利用するのも良さそうです。