茨城県の調剤薬局求人の傾向は?

転職サイトを利用しても求人数は少ない

茨城県の調剤薬局求人。2015年10月時点でどれだけあるのか、薬キャリとリクナビのふたつの求人サイトの公開求人で見ていきましょう。

まずは薬キャリの求人数、328件。リクナビ薬剤師の求人数、619件。

リクナビ薬剤師は薬キャリの二倍近くの求人数を確保していますが、やはりそれでもまだ少ないですね。1000件程度のものでも「少ない」と感じてしまうもの。これはその3分の1ですから、ある意味で「かなりの数」です。

茨城県の人口は全国で11位と多い方なのですが、なかなかに薬局の求人が出回らないですね。茨城県はなかなか薬局事業が浸透していないようです。薬剤師会が毎年行っている薬と健康の週間。そこで行われたアンケートでは、「かかりつけ薬局」を持っている人も少ないという結果に。

お薬手帳の利用率もかなり低いです。そもそも薬局事業に対しての茨城県民の認知度も低いため、なかなか新しい薬局もできない。個人開業の薬局がポンポンと増えていかないということが、茨城県の調剤薬局の薬剤師採用情報の少なさに影響しているのではないでしょうか。

茨城県の調剤薬局の薬剤師募集条件

求人数が少ない都道府県などは総じて条件が良かったもの。茨城県ではどうなっているのかというと、「平均より少し良い」程度です。高額年収求人が多いかというと、それほどでもない。高額年収求人が、800万円とか目を見張るほどの金額かというと・・・そうでもない。

高額年収といっても、600万円から650万円が平均的。たまに700万円までとしているところもありました。全国の調剤薬局で働く薬剤師たちの平均年収が400万円から600万円程度ですから、その平均値を少し上回る程度の年収といったところですね。

あまり給料面で特別好条件だなとは思わないでしょう。

ほかに見ていると、土日休みの求人はほかの県に比べると割合が高いですね。土日休みでなくても、完全週休2日制というところも加えるともっと多くなります。調剤薬局は週に1日プラスアルファで祝日があれば休むというところが多いです。

そんな中で、完全週休2日制を採用しているところは貴重と言えます。

また、残業もほぼ無いとしている求人が多く、これまた貴重。調剤薬局には残業がつきものというイメージがあるでしょうが、実際残業だらけです。少なくても10時間くらいは残業があります。「ほぼなし」と求人でうたっているところすら少ない。

茨城県は「勤務時間」「休日日数」の条件が良い求人が多い傾向にあるということですね。

茨城県の薬局薬剤師の転職について

調剤薬局の求人の特徴。数が少ないということもそうですが、その数が少ない中でも調剤業務や服薬業務をこなす「薬剤師」を募集するものはもっと少ないということが特徴的です。

事務員を募集する求人も多い傾向があり、代わりに薬剤師求人が少ないので転職先を探すのは大変だと言えます。

ただ、給料はほかの地域に比べて比較的安定したものが多いので、平均よりも低い給料で働かなくてはいけないということには、なかなかならないでしょう。特に水戸市内においては比較的好条件の求人が集まっているので、茨城県民は水戸市内で求人を探すと良さそうですね。

具体的な処方箋枚数、処方箋の取り扱い科目なども気をつけて探すとなお良いでしょう。水戸の求人だと、処方箋の取り扱い科目がほかの地域よりも詳しく明かされています。自分がこれからどんな分野に強くなっていきたいのか、自分はどの分野に強いのか。

そういったことを考えながら就職や転職活動をすると、より良い就職・転職ができるかもしれません。

また、茨城県はゆっくり働きたいという人にもちょうど良い県です。処方箋枚数が少ないのに比較的好条件の給料を得られる。60枚程度の処方箋枚数で、500万円、場合によっては600万円の給料になっている求人もあります。

自分がどのような形で、どのようなペースで働きたいのかをじっくり考えて転職先を探すことをおすすめします。

茨城県は求人数が少ないですが薬剤師が足りないというところもあるので、狙った求人の競争率が高くなる・・・ということはあまり考えられません。じっくりゆっくり考えても余裕があります。考えた末に、求人を決めるというのがおすすめです。

茨城県で薬剤師の転職におすすめの調剤薬局

ファーマライズ薬局 水戸店
茨城県水戸市吉沢町223-1
JR常磐線水戸駅からバスで15分程度のところにある調剤薬局です。人によっては電車とバスを両方使うことになるので、少々不便かもしれませんが、通勤手当がきっちりと出るので問題ありませんね。処方科目は、内科と眼科で、一日に98枚程度の処方箋を扱っています。

年収は450万円から500万円程度。薬剤師賠償責任保険などの保険制度もしっかり整っているので、もしものときでも安心ですね。少人数で運営されていて、薬剤師同士の距離・薬剤師と患者さんの距離が近いのが特徴です。

南山堂薬局 取手駅前店
茨城県取手市中央町2-25 取手iセンター1F
JR常磐線取手駅から徒歩1分のところにある好立地の調剤薬局。近くにあるクリニックから、幅広い科目の処方箋を受け付けていますが、メインは眼科です。一日の処方箋枚数は180枚。求人を出している2015年11月現在、正社員6名パート1名の薬剤師が働いています。

借り上げ社宅制度は、会社が7割負担というところが多いのですが、ここは会社が8割負担してくれるので社宅を借りることになっても安心ですね。また、中小企業退職金共済に加入しているので、勤続2年以上で退職金が出ます。

SFCペガサス薬局
茨城県水戸市城東1-3-8
各線水戸駅から徒歩15分程度のところにある調剤や局。総合科目に対応していて、一日に180枚もの処方箋を受け付けています。働いている日はとても忙しいのですが、その代わり土日祝日にきっちりと休めるのが良いところですね。

求人を出している2015年11月現在、正社員よりもパートの人数のほうが多くなっているのも大きな特徴。パートの待遇もかなり良いようです。

株式会社あさひ調剤 諸川店
茨城県古河市大和田1803-6
JR東北本線古河駅から車で15分程度のところにある調剤薬局です。内科・リハビリテーション科・外科に対応しています。一日の処方箋枚数は10枚程度とかなり少ないですね。求人を出している2015年11月現在1名の薬剤師でキリモリしています。

年収は400万円程度と特別高いわけでもなく、下限は370万円となっているので少々低いかなという感じは否めません。ただ、土日祝日にきっちりと休むことができたり、各種支援制度や休暇制度が充実していたりと、年収以外にメリットが多い薬局です。

そうごう薬局 井野台店
茨城県取手市井野台5丁目2-29
JR常盤線取手駅が最寄り駅の調剤薬局です。処方科目を全て羅列すると多すぎるので、一部抜粋しますが、内科・呼吸器科・消化器科・循環器科・小児科・神経内科・整形外科・脳外科・リハビリ科など幅広い科目に対応しています。

一日の処方箋枚数は99枚程度なので、特別多いわけではありません。年収は薬剤師有利に交渉が進められ、その交渉で決定します。ハウステンボスや東京ディズニーリゾートなど多数の娯楽施設の勇退制度もあります。

かすが薬局
茨城県つくば市春日2-35-2
つくばエクスプレスつくば駅から車で2分のところにある調剤薬局。駅から徒歩でも通えますね。年収は400万円から600万円程度とかなり平均的。そこにボーナスが加わるので、実際はもう少し高くなります。

通勤手当は距離で計算して全額支給されるとのことなので、車通勤であっても受け取ることができます。年末年始休暇は12月29日から1月3日までと比較的長めです。周りはかなり静かなところにあるのですが、薬局内は明るい雰囲気に包まれています。

茨城調剤薬局 舟石川店
茨城県那珂郡東海村舟石川689-6
JR常盤線東海駅から徒歩15分のところにある調剤薬局です。整形外科と眼科に対応していて、一日に145枚の処方箋に対応しています。年収は370万円から600万円以上となっており、ふり幅がかなり広いのが特徴です。

ベーシックコース・アドバンスコース・アキスパートコース・海外研修と、コース別に研修制度が設けられています。任意参加になりますが、キャリアアップやスキルアップを目指す人には良いですね。海外研修はアメリカやオーストラリアへの研修になっています。