再就職を狙う薬剤師にとって、気がかりなのが履歴書。

再就職をする薬剤師が履歴書を書くにあたって気をつけることを一言でまとめるならば、「嘘をつかない」ということ。それを前提に、再就職でやってしまいがちなミスや注意点について説明します。

職歴は嘘偽り無く

再就職となると、離職した理由・在籍期間はどうであれ職歴を偽りたくなるものです。どうして偽りたくなるのかは少し謎が残りますが、何故か嘘をついてしまう人が多くいます。経歴はできるだけ綺麗に見えるようにしたいというのは人間の本能ですかね。

在籍期間が短かった場合なんかは職歴を偽りたくなるものですが、それをしてもあまり意味はありません。薬剤師業界というのは広いように見えてかなり狭いです。「薬剤師会」「勉強会」「学会」などを通じて繋がっていますからね。

嘘をついたとて、いつかばれる可能性があります。わざわざ調べるというようなことはしませんが、嘘をついていたのが後でバレれば印象が悪いですよね。後でバレるということはバラす人間もいるわけです。バラす人間はあなたが嘘をついていることは知らないでしょう。

その人の印象も悪くなります。自分の経歴に誇りは持っても、嘘はつかないようにしましょう。

離職した理由は正直に

職務経歴だけではなく、離職理由に関しても偽りたくなる人が多いようです。育児によって離職した場合などは嘘を書く人はあまりいないのですが、うつ病などで離職した人は嘘を書いてしまうことがあります。

確かに「うつ病=精神が弱い」と思われてしまうかもしれません。精神病や疾患に関して、昔に比べれば理解が厚くなりましたが、まだまだ世間の理解は不十分なものです。特に中高年の世代には受け入れられ難いことのようで、精神病=その人が軟弱なだけという認識をしてしまう人が大勢います。

でも、うつ病だということを書いておくほうが嘘をつくよりは良い。嘘をつくといえども「子供」という嘘はつけません。たいていは「職場の人間関係」などさらに軟弱に見られそうな嘘をつくことになります。合わせて離職期間を短くするなど経歴にも嘘をつくことになる。それよりは正直に書いたほうが良いのです。

本人希望欄、年収は落とす

本人希望欄に何かしら書くかと思います。「特になし」は印象が少し悪いので何か書きましょうというのが基本。ただ、再就職をする人はここに以前と同じ年収かそれより少し高い年収を書いてしまいがちです。

基本的に再就職となると年収は落ちてしまいます。ブランクがありますからね。希望欄には、一応前の職場の年収を記載しておきながら「前職年収とブランクとの兼ね合いで決めて欲しい」などの希望につなげると、前の職場の年収も考慮してもらえる可能性があります。

そういう書き方をして当たり障り無く要望を伝えるのです。ただ、落ちることは覚悟しておきましょう。

志望動機、離職理由と復職理由明らかに

志望動機の欄には離職した理由と復職理由を明らかにする形で動機を書いておきましょう。

「育児という理由でしばらく職を離れていました。育児が落ち着いて再就職となったときに、研修制度が充実している弊社はとても魅力的で・・・」などのような感じですね。

再就職は細かいとこで油断しがち

以上のようなことは、最低限のマナーであり常識の範囲内。嘘をついて採用されると思っているほうが間違いなのです。そこを改めるということはもちろんなのですが、再就職となると「履歴書を書く」という行為に慣れてきています。

初めてではないのですから、慣れている。慣れているが故の弊害というのがあります。どうしても細かいところで抜けてしまうということです。再就職は細かいところで油断しがち。細かいところでチェックするべき項目を挙げておきます。

  • 日付
  • 一番忘れてしまいがちな項目です。面接の日に持っていく場合は面接の日を、郵送する場合はポストに投函する日を記入します。

  • 氏名
  • ふりがな、なのかフリガナ、なのかに気をつけましょう。

  • 印鑑
  • 朱肉を使ってきっちり押す。押し忘れの無いように。

  • 写真
  • 最後に貼り付けるものなので忘れがちです。