調剤薬局の管理薬剤師の中にも様々な特徴があり、その人によって同じ調剤薬局でも環境が変わって働きやすさに多大な影響が出てきます。私が今まで一緒に働いた管理薬剤師の中で特に要注意なタイプを紹介します。

調剤薬局で働く方には共感していただけるかもしれません。また、管理薬剤師として働く方、これから管理薬剤師になりたい方も是非参考になさってください。

管理薬剤師手当が無くやる気のないタイプ

ここの薬局は管理薬剤師手当が無いのに、毎日夜間などは転送電話用の携帯電話を持たされて常に対応できる体制を作っていました。

一般薬剤師と待遇は同じなのに、自分の時間を縛られていると感じる人が多くモチベーションが上がらないのか全くやる気がない管理薬剤師でした。転送用の携帯電話も充電が切れていることもありました。本当に意味がありません。

仕事に関してもとりあえず出来ることはすると言った感じで、月初めのレセプトも事務の子と連携で行うべきところを事務にまかせっきり。毎月のシフト作成もやる気がなく自分の休み希望だけを言って、シフト作成は他の人に頼んで自分ではしません。

管理薬剤師に最初に休みの希望を言われると、私たちはそこを避けて自分の休み希望を出さないといけないので、ある意味パワハラでした。また、暇になれば早めに帰ろうとするタイプで困りました。

この管理薬剤師と一緒に働く中で、モチベーションを上げるためにも『管理薬剤師手当』というのは重要だなと実感しました。

管理手当のない調剤薬局は要注意!で詳しく書きました。

他人を信用しないワンマンタイプ

薬剤師は4人、事務1人勤務の調剤薬局でしたが、管理薬剤師が他の人を信用してなかったので、レジ締めや毎日の集計は必ず自分でするタイプです。レジの締め方を新人や他の人に教える気もありません。

その為私たちが勝手に締めることもできず、管理薬剤師がお休みの時には薬局の閉まる時間に必ず薬局に来て自分で締めます。他人に教えて、全員でやり方を共有すれば休みの日もわざわざ薬局に来る必要もないのに・・・と思っていましたが、そこは譲れないようです。

普段の仕事に関しても、薬棚は自分の好みで並び替えをし、自分の好みで引き出しに入れ込み、それがまた統一性がなく、その情報を他の人に共有しないので私たちはいきなり薬棚が変わって調剤するときにあたふたとすることが多かったです。また棚表もないので薬局に在庫として存在するのかも確認できず、管理薬剤師がお休みの日はわざわざ電話して確認する必要がありました。

また、この管理薬剤師は男性で、妻子もいましたが、従業員の妊娠し関しては厳しく、つわりなどで体調が悪い際に休憩室で少し休んでいると「サボって全く仕事をしない。しっかりと仕事をしいるのは私だけです。これだから女は困る」と言っていました。この影響で、ここの薬局内の従業員はこの管理薬剤師以外、数年昇給がなかったようです。言うことをすべて鵜呑みにする社長もどうかと思いますが、管理薬剤師による評価が給料に影響が出るのは困ったものだと思いました。

ちなみに、この人の薬局ではなく雇われ管理薬剤師です。他にも店舗があるので、この管理薬剤師が異動になった際にはここの薬局は大変なことになると思います。

40代独身女性の管理薬剤師

40代で独身の管理薬剤師は経歴も実績もあるので、給料も周りの男性に負けないくらい稼いでいて、自分磨きに優雅な自分の時間をすごす毎日を送っています。この場合、他の人の結婚や妊娠時の対応が非常に怖いです。

表向きには「もう結婚も必要ないし子供もいらない」と豪語しているにも関わらず、実際に結婚が決まって報告した際には嫌味も言われ、何かにつけて結婚の準備で忙しいからね~と言ってきます。

また妊娠した際には仕事に支障が出るからパートになる?など陥れようとしてきます。実際につわりや、妊娠中の体調変化は経験しないとわからない為、理解してほしいと思っても難しいところはありますが、疲れやすい時やつわりでも「二日酔いみたいな感じでしょ?それなら大丈夫!二日酔いなんて私もよくなるけど、それくらいなら仕事できるって!社会人としての責任感もって!」と言われます。

おわりに

なかなか理解を得るのは難しいと思いますが、女性の妬みと、男性の理解不足はどう対応すればよいのか答えの見つからない問題です。

様々な人がいるので、管理薬剤師にも様々なタイプがいます。一緒に働く中で働きやすいタイプ、働きにくいタイプといて、やはり管理薬剤師によってその職場の雰囲気や職員のモチベーションが変わってくると思います。

管理薬剤師は上にも下にも挟まれて、一般社会で言う中間管理職で一番ストレスがたまるポジションだけど、自分が職場の働きやすさを左右していると常に意識していく中で、改善点も見えてくると思います。

私は自分が管理薬剤師になった時には、自分が一緒に働いて働きやすかった管理薬剤師を思い出して仕事をしていこうと思います。