子育ても仕事も両立したいけど、拘束される時間が長い正社員はちょっと向かないな。出勤日も勤務時間も自由に選べるパートで働きたい、実はこんな考えを持つ薬剤師が増えてきています。
子育ても仕事もゆとりを持って取り組みたい方に人気のパート勤務ですが、どの職種で働くのがオススメなの?
どうせ働くなら時給は高ければ高いほど良い?
パート薬剤師として働くにあたり、後悔しない職場の選び方を紹介していきます。ぜひ最後までチェックしてくださいね。
パートで働くならココをチェック!子育てと仕事を両立するポイント
正社員のように異動もなく、同じ職場で比較的、融通を利かせて働くことのできるパート。大きな責任を負うこともなく、とても働きやすいスタイルのため人気の働き方です。
しかし、そんなパートでも求人を探す時はここだけはチェックしておいて欲しい!というポイントがいくつかあります。
時給が相場に見合っているか
時給は高いにこしたことはありませんが、ちょっと待ってください。高すぎる時給の求人は注意しなければいけません。
人手不足だったり交通アクセスが悪かったりで時給が高いところもあります。しかし、高時給な求人は他にも裏に何か理由が潜んでいる場合があります。
- 人間関係が悪く常に人手が不足している
- 夜遅くまで勤務時間が設定されている
同じ時間働くなら時給は高いほうが良いに決まっています。だけど、働きやすい環境が整っていなければ長続きしませんよね。
なぜここはこんなに時給が高いのか?ということにも注意して求人を選ばないとあとで苦労するハメになります。
福利厚生を確認
パートだから福利厚生なんて気にしなくて大丈夫、なんて考えは捨ててください。パートだからこそ福利厚生の内容はしっかりと確認しておかなければなりません。
- 有給休暇は貰えるのか
- 交通費は支給されるのか
- 看護休暇制度があるか
- 薬剤師賠償責任保険があるか
正社員じゃないと貰えないイメージのある有給休暇ですが職場によってはパートでも貰えるところもあります。
大手企業の場合、規定の日数在籍し、働くことで有給休暇が付与されるのです。急に出勤できなくなった時に使うも良し、ちょっと旅行に行きたい時に使うも良しです。
自宅から離れたところまで勤務しに行く場合は交通費の支給があるかどうかも気になるところです。
まったく支給されないところから月に1万円までなら支給してくれるところ、職場によってかなり待遇が異なります。
生活費を稼ぐためにパートに出るのに無駄な出費はしたくありませんよね。他にも子の看護休暇制度や薬剤師賠償責任保険があるかも確認しておいた方が良いでしょう。
子育てをする薬剤師に嬉しい制度が子の看護休暇制度です。子どもが急に体調を崩してしまった時などに半日から休みを申請できるのです。
パートであればある程度の融通は利くのですが、このような制度が整っていることによって、より働きやすくなります。
子育て支援をしているか
正社員の募集を探す時、皆さんは育児短時間勤務制度や看護休暇があるかどうかを調べますよね。パートの求人を探す際にも、これらの子育て支援制度があるのかをチェックしておきましょう。
パートとして働く以上、自分自信がこのような制度を使う機会はあまりないかもしれません。しかし、ママ薬剤師にも働きやすい環境を作っている職場とそうでない職場では働きやすさが全く変わってきます。
子育てをしながらでも働きやすい環境を整えている職場では、過去に何人もママ薬剤師たちが働いてきた経歴があります。
すると必然的に子育てをしながら働くスタッフに対して周りの人たちが協力してくれる雰囲気が出来上がっているのです。
働きやすい雰囲気が整っているというのはママ薬剤師には欠かせない条件です。
パートで働くならどの職場がオススメ?
パートと一口に言っても病院や調剤薬局など働き先はたくさんあります。職種によって働きやすさが少しずつ異なるのでそれぞれの特徴についても押さえておきましょう。
病院
パート薬剤師を募集している病院というのは実はあまり多くありません。なぜなら病院は常に人気で、むしろ病院で働きたい人が求人が出るのを待ちわびている状態だからです。
しかし求人はゼロではありませんので、狙っている人は小まめに求人を確認しましょう。
病院は基本的に土日祝日は休みなので、子育て中の薬剤師には働きやすいと言えます。また、場所によっては託児所も備えているところもあるので、子どもの側で働くことも可能です。
より専門的な薬学知識を身に付け、医師や看護師など多数の医療スタッフと触れ合える病院勤務の魅力はいつになっても衰えることはありません。
子育てをしながらでも、薬剤師として成長していきたい人にオススメです。
しかし、パート勤務だと抗癌剤の調製や注射薬の混合など特に技術が必要な調剤はやらせてもらえないこともあります。
自分がやりたいことができる求人なのかを必ず確認してくださいね。
調剤薬局
調剤薬局は時給や勤務時間、仕事内容など、どれを取っても程よいバランスが保たれています。そのため、薬剤師にとても人気の職場です。
ドラッグストアとは違い、薬剤師の人数はある程度確保されているので、午前中の3時間だけ、というようにかなり短い時間だけ働くこともできます。
また、急にパートに出られなくなったとしても他に必ず薬剤師がいるので店舗運営が回らなくなる心配もほとんどいりません。
薬剤師としてのスキルを身につけながらも時間にゆとりを持って毎日を過ごしたい人に向いています。
ドラッグストア
ドラッグストアの中でもOTC専門の求人は他の職種よりも時給が高い傾向にあります。OTC専門薬剤師が不足しているため高い時給で募集しているところが多いのです。
勤務時間はドラッグストアの営業時間にもよりますが、夜遅くまで開いている店舗だと24時まで営業なんてところもあるので、どの時間帯で薬剤師を募集しているのかを、しっかりと確認しておかなければいけません。
調剤専門で働く場合は良いのですが、OTC専門の場合は力仕事を任されることもあるので出産してまだそこまで時間が経っていない人は注意したほうが良いでしょう。
ただ、ドラッグストアはどこも好きな時間帯で働けるので融通は利きやすいと言えます。
まとめ
パートとして働く際に、重要なことは人それぞれ異なります。時給が高い方が良いのか、薬剤師としてのスキルを身に付けられるところが良いのか、融通を利かせて働けるところが良いのか。
自分が何を重視したいのかを明確にして、それを満たす求人をうまく探しましょう。また、職種によって勤務時間の長さや時間帯も異なるので、自分の生活リズムに合うのはどこなのかもチェックしなければいけません。
良い求人を見つけて子育ても仕事も両立できるような、良い環境を手に入れましょう。