コストコの薬剤師求人傾向

コストコで募集している薬剤師の数

結論から言うと、コストコで募集している薬剤師の数はかなり少ないのが実情です。それはなぜでしょうか。

コストコは、倉庫店内の調剤薬局で薬剤師の採用を行っています。店舗によってはOTC販売のみで、調剤は行っていません。

調剤室・相談室を設けている店舗というのはほとんどなく、ほとんどの店舗は薬売り場があるだけです。そのため、薬剤師の数をそろえる必要がないのが実際のところです。

また、コストコの店舗自体、全国でそんなに多くあるわけではないので、他の調剤薬局やドラッグストアに比べると求人数が少ないと言えます。

コストコの採用倍率は?

求人数が少なければ採用倍率が高いのでは?と思われるかと思います。

実際、コストコが採用倍率を公表しているわけではないので、正確な数字は分かりませんが、極端に倍率が高いということも無いようです。というのも、そもそも「コストコで薬剤師を募集している」ことすら知らない人も多いからです。

ホームページの採用情報

ホームページの採用情報を見てみると、正社員(フルタイム)・パートタイム・アルバイト・管理薬剤師の募集があります。薬剤師においては、新卒採用・中途採用と分けられているわけではなく、それぞれ雇用形態のみで区別されているようです。

ただ、フルタイムの採用情報を見ると「実務経験などはご相談ください」とあるので、基本的には中途採用になっているようですね。未経験ありとしていないので、経験者を雇おうとしているのがわかります。

コストコで働く薬剤師のお給料

正社員

コストコの給料体系は、少々特徴的です。正社員であれば月収や年収単位で給料を決めているところが一般的ですが、コストコは正社員でも時給制になっています。薬剤師正社員というポジションだと、2,850円の時給でのスタートです。

残業や休日勤務の時給は3,848円で、22時以降の深夜時給は3,563円になっています。

昇給についてですが、1000時間ごとに50円昇給するシステムです。1000時間がどれほどか。採用ホームページの情報と実際に働いた人の口コミによれば、1000時間=半年になっているようです。半年ごとに時給が50円昇給、1年で100円昇給します。

2年目には2,950円になっているわけですね。そう考えると良いかもしれませんが、これには頭打ちがあります。最高で3,100円です。4年半勤続すれば給料が頭打ちしてしまうということになります。この時給3,100円というのは、月収にすると54万円程度だそうです。

ボーナスは無いので、単純計算してだいたい年収600万円程度になりますね。

パート・アルバイト

パートとバイトについて見てみましょう。薬剤師パートタイムというポジションの時給は、2,850円です。正社員と変わりません。休日勤務時給や残業時給・深夜時給についても正社員と同じになっています。

求人情報に記載されている福利厚生などもたいした違いがありません。ただ、昇給はしないようです。給料の下には「1000時間ごとに50円昇給し・・・」と書かれているのですが、「昇給がある」との記載はありません。正社員の場合は「昇給 年2回」書かれていたので、パートは昇給が無いということになります。

それ以外は、正社員と変わりませんね。

バイトについては、休暇制度が無くなっただけで給料自体は変わりません。ただ、深夜であろうと日中であろうと変わらないようです。

バイトでの採用を目指す場合は、薬キャリがおすすめです。

まとめ

コストコは、給料が頭打ちしてしまうので将来性があまりあるとは言えないでしょう。長くいれば時給が上がり、そこに仕事のできる・できないは関係ありません。仕事ができる薬剤師は納得いかず、辞めてしまう人も多いです。

コストコの薬剤師は、離職率がかなり高めになっています。頭打ちしてしまって、将来性を考えてやめる人や物足りなくなって辞める人などさまざまですね。

ただ、正社員であっても連休がとりやすく、プライベートとのワークバランス的にはコストコは良いと言えるでしょう。正社員であっても、シフト制なので休みの自由がきき、休暇制度もしっかり整っています。

口コミによれば10連休も可能だそう。まだまだコストコは店舗数が少ないため、求人数も少なくなっています。新店舗を出しても売上げが伸びず、日本のコストコは落ち目です。

求人数が増えることは考えられないので、コストコに薬剤師として就職・転職するのは「求人を見つける」という点で難しいでしょう。

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