1.転職の意志を示しておく

まず最初に転職したいという意志を今自分が働いている職場に伝えておきましょう。内定が決まってから転職したいのだと伝える人もいますし、それをすすめるサイトなんかもあります。でも少し冷静になって考えましょう。

内定が決まってから転職したいと職場に伝えると、トラブルが発生すると考えられます。内定が決まったら、いつまでに来ていただけますかと内定先から問い合わせがあるでしょう。そこで多くの人はできるだけ早い時期を挙げてしまうもの。

今月末には仕事をやめることができるので・・・と伝えた場合、退職願や退職届を提出して次の職場に行く準備をするまでに数週間しか期間がないということにもなります。もし、来月末には・・・と言った場合でも、はっきり言って厳しいですね。

転職や退職の意志があることを伝えるのは、原則として3ヶ月前が理想的です。契約では1ヶ月前までに告げてくれれば良いとしているところが多いでしょう。でも、トラブル発生などを予想しておくと3ヶ月前には転職意志を伝えなければいけません。

「○月までは働いてくれまいか」と言われても、それだと対応できますからね。

2.転職活動をする

意志を伝えて初めて、求人を探し始めます。ハローワークや薬剤師転職サイトなど、薬剤師の募集を探す場所は様々ありますが、薬剤師転職サイトだと、はじめから転職が前提になっているのでスムーズに転職がすすむもの。転職サイトをうまく活用して、うまく内定を確保しておきましょう。

参考:薬剤師の求人探し・ハロワと求人サイト、紹介会社比較

どこに転職したいかが決まったら、面接の準備。履歴書や職務経歴書をきっちり書いて、面接の質問予想をし回答を準備しましょう。コンサルタントがアドバイスをしてくれるはずです。

後は面接を受けて、合格するだけですね。合格したら、晴れて転職先が決定です。

3.退職願または退職届の提出

退職届というのは「何があってもやめます、止めても無駄です」という形式の書類。退職願は「退職させてください」というお願いをする形式の書類。上から圧力をかけられてやめられない、いつまでも退職させてくれそうにないという場合は退職届を出すことになります。

一方、「転職頑張りなさい」「○月まで働いてくれれば転職してもいいよ」と言ってくれた場合は円満に退職するわけですから、退職願を提出することになりますね。この場合だと退職する月の給料などもきっちりと支払ってくれることが多いです。

退職届は自分から上司の交渉など関係なく強制的にでもやめていくという形式のものなので、その月の給料を払ってくれないということもあるので注意しましょう。

また、退職理由は「人間関係」などの語りにくいものである場合、真実でなくても良いです。もっともらしい理由をつけておくことが誰の気分も害さずに転職するためのキーワードになります。

4.残務整理や引継ぎ

後から入ってくる薬剤師がスムーズに業務を行うことができるように、引継ぎ書類を作ります。どのような手順で業務を行うのか、実際に働いていて気がついた注意点。トラブルが起きたらどうすればよいのかなどを記しておきましょう。

引継ぎをしっかりして転職するほうが、圧倒的に印象が良いです。

5.退職準備と次の職場へ移る準備

健康保険証・社員証など職場から提供されているものがあれば、返却します。保険証などは場合によっては次の職場に持越しということもあり得ますが、基本的には返却するものです。

逆に、退職時に受け取るものもあります。雇用保険被保険者証・源泉徴収票・離職票などがそれにあたるもの。返すものを返却して、もらうものをもらう。最後に、パソコン内の要らないデータが残っていないかどうかをチェックして、退職しましょう。

退職が済んだらすぐに次の職場へ移る準備です。次の職場が前と違う種類の職場である場合(企業だったけど薬局に行くなど)はその職場はどのようなものなのかを調べておくというのが良いですね。

どのような業務を行うのか、一般的なものだけでも知っておくと役立ちます。あとは心積もりだけ、しっかりしておきましょう。