薬剤師海外留学の道筋

薬剤師で海外留学を考えている人も多いでしょう。それぞれさまざまな目的があるかと思います。留学をすること自体は難しくありませんが、個人個人のモチベーションや行動によってその難易度は大きく変わるのです。

目的と目標を設定する

まず、留学する目的と目標を明らかにしましょう。自分はどうして留学したいのか・留学によってどんなことを得たいと考えているのか。動機や目的から考え始めることで、「計画の中倒れ」を防ぎます。意外と中倒れさせる人が多いのです。

海外で学びたいという理由で留学をする人が多いでしょう。それなら、自分の興味ある分野・学びたい分野とは何かをまず明らかにします。また、どのようなスキルを身に付けたいと考えているのかも明らかにしましょう。

それによって留学すべき国や地域が変わったりするので、重要なことです。

海外留学の目的・目標として「将来海外で働きたいから」と考えている人も多いでしょう。留学する目的は「学びたいことがある」「海外で働きたい」のいずれかだと思います。では、どの国の薬剤師資格をとりたいのか、どのような職種・ポジションで働きたいのかを考えましょう。

できるだけ多くの情報を集め、検討します。そうすることによって留学のイメージが見えてくるのです。

情報収集と準備

目的と目標を明らかにすれば、今度は情報収集と準備です。「目的が決まった。じゃあ次はどんな情報を集めればいいのか・どんな準備をすればいいのか」はおのずとわかってきます。ただ、留学するための道筋としてここが一番難しいのです。

どのような方法をとって留学をするにしても語学力は欠かせません。ワーキングホリデーや語学留学をするのであれば、語学力のハードルはそれほど高くは無いのです。語学を学ぶための留学ですからね。でも、専門的分野について海外で学びたいというのであれば、そのハードルはとても高い。

海外の大学・大学院への留学をする人は、その授業についていかなくてはいけません。英語力を証明するものですが、留学にはTOEFLを使います。TOEFLを受験し、必要な英語力があると証明。これは最後に行うべきことですね。

英語の勉強を行いつつも情報収集を行うのが最初です。留学を受け付けている大学は無いかなどを探します。留学相談会・説明会に参加すると、そういった情報を一度にたくさん得ることができます。それだけでなく、そのまま留学の申し込みまで出来ることがあります。

説明会・相談会には参加しましょう。そうして情報収集・準備をして、TOEFLを受ける。入学要件を確認し、奨学金の出願をして留学の出願もします。そして・・・いざ留学へと踏み出すわけです。

薬剤師の海外留学の費用

費用は、留学先によってマチマチです。留学先とは、国や大学ですね。国によっても大学によっても費用は変わってきます。そのため、ここで述べるのはあくまでも目安として覚えておきましょう。奨学金の利用で留学費用は大幅に減らせることも覚えておくと良いですね。

だいたい、全て合計して800万円から1000万円くらいはかかるものです。大学の学費や生活費・ビザの申請・渡航費などですね。それらを合計して上記金額になります。留学先で車を買ったり、一時帰国をしたりするのであれば、もっとかかりますね。

奨学金ですが、アメリカだったらスカラシップの利用がおすすめです。日本のスカラシップと言えば、貸付の奨学金ですね。大学進学のための奨学金になります。アメリカのスカラシップにはARCというスカラシップ制度があります。

これはアメリカ7州・19校の州立大学・短大のスカラシップ事務局が運営しているものです。留学生も利用することのできる制度があるので問題ありません。アメリカのスカラシップ留学制度は、大学が留学生の学費を免除としているので返済義務は無いのです。

そして授業料がだいたい7割以上カットされると言われています。これを利用し、学生ビザを取得すればかなり留学費用を減らすことができますね。

海外の薬剤師になるには?

海外の薬剤師になることを考えている人もいるでしょう。海外の薬剤師になるのであれば、留学先の大学を卒業しなければいけません。卒業してその国の薬剤師資格の受験資格を満たして受験。それに合格すればその国の薬剤師資格を取得することが出来ます。

その後一度日本に帰り、経験を積んでから就職をしても良いですね。そのほうが海外で就職する際にも有利になります。

まとめ

日本国内においても、留学経験があれば就職に有利です。薬剤師資格を持っている人・これから資格を取得する人は薬剤師として海外留学することを視野に入れてみると良いのではないでしょうか。一気に視界が広がります。