メディカルアロマセラピストの資格概要

メディカルアロマセラピスト関連の資格は、現在主に4つの団体が行っているものがあります。

  • IFPA国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟
  • 日本アロマセラピー統合医学協会
  • 日本メディカルアロマテラピー協会
  • ホリスティックケアプロフェッショナルスクール

他にもアロマテラピー検定などもありますが、実践的ではないので今回は触れないこととします。実践的にメディカルアロマセラピストとして活躍するのに使える資格は以上の4つ。中でもIFPA国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟はアロマの本場イギリスに本拠がある協会で、より近道となる資格と言えるでしょう。

メディカルアロマセラピストは、医療におけるアロマの活用に関する専門家。アロマを扱うプロフェッショナルとしての役割で働くことができます。

メディカルアロマセラピストに必要な知識や技術

メディカルアロマセラピストに必要な知識は、アロマにはどのような種類があり、それぞれどのような効果があるのかという基本的かつ専門的な知識。それぞれのアロマの効能などを把握しておき、こういう人にはこういうアロマをといった判断をしなければいけません。

メディカルアロマセラピストとして仕事をするとカウンセリング業務やレファレンス業務のようなことをすることも日常茶飯事。人とのコミュニケーションをする力や、そのコミュニケーションの中でその人の特性や身体的状況・精神的状況を読み解く力が必要です。

メディカルアロマセラピストになるには

メディカルアロマセラピストになるまでの道のり

メディカルアロマセラピストの資格というのは他の資格とは少し違っていて、ただ試験を受ければよいというものではありません。冒頭に4つの団体の資格を紹介しましたが、それぞれの団体が認定するスクールで勉強するところからメディカルアロマセラピストへの道は始まります。

たとえばIFPAが認定しているスクールだと「ジャパンエコール デ アロマテラピー」「フレグラントスタディーズ・ジャパン」などがあります。前者は大阪市北区と京都市下京区にあるスクールで、後者は東京都の港区にあるスクール。

IFPAの資格というのは他の協会の資格よりもかなり厳しいですが、スクールも2015年10月現在で日本国内に7校のみとなっています。

日本アロマセラピー統合医学協会の認定スクールは、大阪市北区にあるJOTメディカルアロマカレッジのひとつだけ。日本メディカルアロマテラピー協会の認定スクールは、大阪府箕面市のインカローズ、広島県東広島市のサクラビューなどがあります。そのほかにも、宮城や秋田・愛知・千葉・埼玉などにありますが、東京にはありません。

東京でスクールを探すのであれば、IFPAが一番数が多いです。

そういったスクールで講義を受講しましょう。受講料や受講回数はそれぞれのスクールによって違います。たとえばIFPAのフレグラントスタディーズ・ジャパンだと受講料が1,029,000円。百万円近くです。受講時間は1年間で268時間。かなり長いですね。

一方日本メディカルアロマテラピー協会のインカローズは、207,600円で14回の受講回数になっています。

受講して、それぞれのスクールでの課程を修めたら今度は修了試験を受けます。それに合格すると晴れてスクールでの課程が修了したと認められ、メディカルアロマセラピストの資格を取得することができるというわけです。

難易度

難易度はそれぞれの協会によって異なりますが、最も難易度が高いのはIFPA。アロマの本場イギリスに拠点を置いている協会なのでやはり基準などが厳しいです。認定スクールの料金が高く期間が長いことでもそれは明らかですね。

世界最高水準のアロマテラピー協会として名をはせている協会なので、入会審査の基準もかなり厳しくなっています。ただ、そのほかの協会で取得する場合はそこまで難易度が高くありません。はっきり言って低いです。

ただ、より活躍しようと思ったときにはIFPAの資格をとっているほうが望ましいでしょう。

メディカルアロマセラピストの活躍の場

現在活躍できる医療現場はかなり少ないですが、一応医療関係の現場やアロマサロンで活躍することができます。法律でアロマテラピーは医療と認められていないので、主な活躍の場はサロンですね。

薬剤師がとることのできる資格としては、あまり薬剤師らしさを活かすことができないかもしれません。