皆さん、「イクメン」という言葉を最近良く耳にしませんか?子育ては女性だけの仕事ではなく、男性にも深く関わりのあることです。
イクメンはそのこと実感させる代表的な単語です。近頃では父親も子育てに積極的に参加する雰囲気が定着してきています。
女性は子どもが生まれるとすぐに子育てと仕事を両立できる環境を求めてたくさんの情報を集め始めます。場合によっては転職をすることだってあります。
一方で、男性側は子どもが生まれたからと言って、子育てをしやすい職場を探すことはあまりありません。でも、こんな時代はもう終わりに近づいています。
夫婦共働きの家庭が増えてきた影響もあり、より一層ふたりで協力して子育てを行っていかなければなりません。
じゃあ、パパ薬剤師になった人におすすめの職場はどんなところなの?逆に気をつけたほうが良い職場はどんなところ?そんな疑問にお答えしていきます。
パパ薬剤師に適した職場とは?
子どもが生まれると、多くの家庭では母親が働く時間を短縮して子育てと仕事を両立できるように工夫します。その一方で、父親は今までと同じように働く場合が多いでしょう。
でもちょっと待ってください。子育ては母親だけの仕事ではありませんよね。ふたりの子どもなら、ふたりで協力して行うべきものです。
パパになったからには、パパに適した職場を探すのが本来ならばベストなのです。
では、どういう職場がパパ薬剤師には適しているのでしょうか?
残業が少ない
いくら奥さんが子どもを見てくれているとはいえ、なるべく定時で帰って子どもの世話の手伝いをしてあげたいものです。特に一人目のお子さんを育てている場合、仕事も子育ても忙しくて母親は一気に体力を消耗してしまいます。
残業が少ない職場であれば、その分、家で過ごす時間を増やすことができます。家にいてあげるだけでも奥さんは安心感を得ることができます。
「仕事ばっかりで家事も育児もしてくれない!」なんて奥さんの反感を買うことも避けられるでしょう。
お子さんや奥さんに何かあった時も、すぐに帰れる環境の職場であれば仕事が終わっていち早く自宅に駆けつけることができます。
自宅やお子さんの預け先から近い
子どもはいつ体調を崩すかわかりません。朝は元気だったのに、お昼過ぎには「熱があるから迎えに来てください。」なんて連絡がくることも。
いつどんな連絡が来ても対処できるように自宅の近く、もしくはお子さんの預け先から近い職場で働いていると何かと便利です。いつも子どものお迎えに行ってくれている奥さんが急に迎えに行けなくなっても、職場から近ければ自分ですぐに向かうことができます。
自宅と職場が近ければ通勤時間が短くて済み、その結果、自宅で過ごす時間も増やせます。子育てと仕事をいっぺんにこなすためには、どれだけ自宅にいられるかも大事なのです。
体力の温存にも繋がりますし、子どもと触れ合える時間が増え、育児に協力できる時間を増やせるのです。
育児に理解のある職場
子育て中のママに良く見られるのが「子どもの具合が悪いので早く帰ります。」「熱があって預けられないので仕事をお休みします。」というような光景です。
このような状況になり得るのは何もママ薬剤師だけではありません。父親であるパパ薬剤師にも十分おこる可能性はあります。
働いている職場が育児に理解のあるところであれば、このような状況の時にお休みを頂きやすいですよね。
急に仕事に行けなくなってしまっても、許容してくれる職場であればこちらも少しは気が楽になります。職場が子育てに協力的な雰囲気を持っているか、というのはけっこう重要なことなのです。
働き方を見直そう!こんな時は要注意
働きやすい職場の環境を見てきましたが、逆にどういう職場だと危ないのでしょうか。
以下の特徴に当てはまる職場は要注意!です。
今までに育休や産休の取得歴がない
一見、パパ薬剤師に関係ない気もする育休や産休ですが、実は大いに関係あります。実際にパパ薬剤師がこれらの休暇を取ることはあまりないでしょう。
ですが、今働いている職場で休暇を取った人がいないって方は気をつけてください。その職場は子育てと両立しにくい職場なのかもしれません。
休暇を取りにくい雰囲気、もしくは上司が取らせないようにしている場合があります。そんな職場ではパパ薬剤師といえども子育てをしやすい環境であるとは言えません。
毎日のように残業がある
たまに残業があるという程度ならまだ良いかもしれませんが、毎日となるとキツイですよね。疲れもたまるし、家に帰る時間も遅くなってしまいます。
そうすると必然的にいつもより奥さんに冷たく当たってしまったり、お子さんとの時間が取れなくなったりしてしまいます。
こんな日々が続くと次第に家庭には冷たい風が・・・なんてことにも。
温かい環境を作るためにも残業が多い職場はおすすめできません。
終業時間がその日によってバラバラ
職場によっては遅番と早番とがあり、その日によって勤務時間帯が大きく変わるところがあります。職場によっては仕事が終わる時間が5時間も6時間も違うところもあります。
そのような職場の場合、予定を立てにくいだけでなく奥さんの負担も増やしてしまう可能性もあります。
パパの帰る時間に合わせてご飯を作ったりお風呂を沸かしたり、当たり前のように感じることでも子育て中となれば時間の融通は思うように利きません。
毎日決まった時間に家を出て決まった時間に帰って来られる、そんな些細なことが奥さんや、子育てのフォローに繋がるのです。
まとめ
子どもが生まれたので育児短時間制度を使います、というパパは残念ながらほとんどいません。まだまだそのような環境が整っていないので仕方のないことなのです。
しかし、どうすれば少しでも子育てに協力できるのか、奥さんの負担を減らすことができるのか、ということを考えて行動することはできます。
今の職場が残業が多い、通勤時間が長いなど、あまりにも子育てをしやすい環境からかけ離れているようであれば、ここは思い切って転職を考えてみるのも一つの手です。
例えば正社員から派遣というように働き方を変えれば勤務時間もこちらである程度指定できますし、希望の勤務地で働くことができます。
薬剤師には主に調剤薬局、病院、ドラッグストアなどの働き口がありますが、働く先を変えてみるのも良いでしょう。
子どもが小学生になったら、高校生になったら、それでも今の職場で大丈夫なのか。子育てというのはこの先、何十年も生活から切り離せないものです。
この機会にぜひ働きやすい職場を探してみてください。