仕事と子育てを両立させるために、四苦八苦してる方はきっと少なくないはずです。それもそのはず、今まで通りと同じように働いていては両立はほぼ不可能だからです。

薬剤師としてのキャリアも積みたいけど子育ても手は抜きたくない、そんな人が選ぶ働き方で特に人気なのが“正社員”という働き方です。

給料面でもスキル面でもキャリアアップが可能な正社員は常に人気で、それゆえに子育てと両立しやすい制度も充実しています。

しかし、一言で正社員と言っても働く先は調剤薬局だったり病院だったりと多くあります。正社員として働く場合、どこの職場が子育てと仕事を両立しやすいの?職場によって働きやすさは違うの?

気になることはたくさんあるでしょう。そこで、代表的な職場について、詳しく見ていくことにしましょう。

子育て支援はこれがあると便利

まず、どのような子育て支援があるのかを知ることが大切です。理由は簡単、求人を選ぶ際の大事なキーワードとなるからです。

職場に託児所が併設されている

これがあって助かったという声で特に多いのが職場に託児所があるというものです。職場に託児所があることで、仕事中に急に子どもの体調が悪くなってもすぐに駆けつけられます。

また、託児所があることにより必然的に子育てをしながら働く女性が職場に集まりやすくなります。子育てをしているのが自分だけ、なんてことがなく周りの理解を得やすいのも特徴の一つです。

周りに子育てをしている人が多いと、何かあった時に「子育ての難しさ、大変さ」に共感してくれる人がすぐ隣にいてくれます。

これって実はとってもありがたいことなのです。子育てと仕事を両立するためには自分だけでなく、周りの協力も必要ですからね。

職場に託児所が併設されているというのは、ママ薬剤師にとってはかなり助かる制度なのです。託児所のある職場の数はそこまで多くないので、求人を見つけたらかなりラッキーです。

もれなくチェックしておきましょう。

育児短時間勤務制度

通常、正社員が一日に働く時間は基本的に8時間ですが、子育てもしながらフルタイムで働くのはとても難しいことです。そこで役に立つのがこの育児短時間勤務制度です。

その名の通り勤務時間を短縮しますよ、という制度です。働いている職場やこの制度を利用する人によって変わりますが6時間~7時間に勤務時間を短縮できます。

ママ薬剤師に人気の勤務時間帯は9:00~17:00の間なので、この時間内で勤務時間を調節してもらっている人がほとんどです。

勤務時間を短縮してもらうことで、仕事の負担を減らして子育てと両立しやすいようにできるのです。

この育児短時間勤務制度を利用できる期間は子どもが小学校に入るまで、小学3年生になるまで、など企業によって多少の差があります。

看護休暇

看護休暇とは子どもが病気や怪我をした時に取得できる休暇のことです。子どもが一人なら一年間に5日間、二人なら10日間の休暇を貰えます。

子どもが体調を崩すたびに有給を使ってお休みを貰っていたら、いざ有給を使って長期休暇を取りたい!って時に残りの有給日数がたりなくなってしまうんですよね。

これって意外とママ薬剤師にはあるあるな話なんです。

でもこの看護休暇があれば安心です。有給休暇とは別に休みを貰えるのでムダに有給を消化しなくて済みます

看護休暇で休みを取った際に給料が発生するかどうかは企業によって違うので、その確認だけはしっかりしておきましょう。

正社員で働くならどの職種がおすすめ?

便利な制度がいろいろとあることは分かったけど、結局どこで働くのがオススメなの?

薬剤師が働いている代表的な三つの職場、調剤薬局、病院、ドラッグストアについて見ていくことにしましょう。

調剤薬局

人気の職場としてまず挙げられるのが調剤薬局ですよね。調剤薬局には個人の薬局とチェーンの薬局とがありますが特に後者のチェーン薬局がママ薬剤師にはオススメです。

チェーンの場合は大手の薬局であることが多く、育児短時間勤務制度など、子育てをしながら仕事をしやすい環境が整っています。

営業時間も9:00~19:00の間の薬局が多く、勤務時間の調整がしやすいのもメリットの一つです。また、チェーンであれば人手がたりない時は他の薬局から応援を呼ぶことでもできます。

「この日は人がいないから休まないで!」というような事態は最悪免れることができるわけです。

薬局によっては託児所を備えているところもあるので、いざという時に便利です。

病院

薬剤師として、より専門的な知識を得るのに最適な病院。医師や看護師なども含めて子育て中でも働きやすいように院内に託児所を設けているところがあります。

託児所が併設されている職場として最も多いのが病院です。職場の近くに子どもを預けて働きたい人はまず病院で働くことを視野にいれましょう。

託児所があることで周りにも子育てに理解のある人が多い状況になるので肩身の狭い思いをしないで済みます。

しかし病院は出勤前に勉強会があったり、勤務時間が終わっても担当病棟の患者さんの薬歴を書いたりで中々忙しいという一面もあります。

子育て中で勤務時間を短縮する場合、勉強会への参加は厳しくなりますし、できる仕事の範囲も狭くなってしまうことも考えられます。

これらのデメリットも考慮した上で病院で働くかどうかを考えなければなりません。ただ、設備や制度の充実さにおいては他の職場よりも恵まれているところが多いです。

ドラッグスア

ドラッグストアには残念ながらママ薬剤師に人気の託児所はほとんどと言っていいほどありません。しかし、大手の企業が多いため育児短時間勤務制度など、子育てをしやすい環境は整っていることがほとんどです。

自宅から近い店舗や、いざという時の休みを取りやすいように薬剤師の人数が多い店舗に異動させてくれたりすることもあります。

これは他の職種にはないメリットですね。

ただ、皆さんご存知のようにドラッグストアの営業時間はとても長いです。朝早くから夜中まで開いているところも山のようにあります。

そのため、お店の忙しさや、その日のお店のメンバーの人数によって上がれる時間が変わることもあります。

結局どこで働くのが一番いいの?

子育てと仕事を両立するために必要なのは、子育てをしやすい環境が整っていることと、子育てへの周りの理解があるかどうかということです。

そう考えると、やはり託児所がある職場というのが最も働きやすい職場であると言えます。託児所がある職場は病院が最も多く、次に調剤薬局が多くなっています。

そう考えるとこの二つの職場が働きやすい職場であると言えます。

まとめ

子育てと仕事を両立したい、というママ薬剤師はまず託児所などの子育てをしやすい環境が整っているかどうかを求人でしっかりチェックしましょう。

良い条件の求人が見つかったら自宅から近いか、勤務時間は何時から何時までなのかを確認します。

自分のライフスタイルに合わせやすい職場を見つけられるかどうかが子育てと仕事の両立への鍵となります。

各職場の特徴を踏まえた上で自分に必要な制度は何なのかを考慮し、求人を探してみましょう