宮崎県の企業薬剤師求人・転職事情

宮崎県の企業薬剤師の求人は、全体的に数が多いわけではありませんが、幅広い業種の企業から薬剤師が必要とされている傾向があります。

薬剤師は自分が向いているなと感じた業種の企業の募集を探し、そこに応募することが可能です。求人数でなく、種類が多いため、働く地域は限定されてくるのでしょうが、宮崎県全体で求人を探せば、必ず良い求人が見つかるでしょう。

宮崎県の企業薬剤師は、年収よりも福利厚生や企業としての体制が整っているところが多いという傾向があります。高い年収を期待するのであれば、調剤薬局などのほうが好ましいでしょう。ただ、一部の会社は昇給制度がしっかりとしているため、頭打ちが無く、最初は低くとも徐々に高くなっていくということも考えられます。

宮崎県の企業薬剤師全体の傾向を言い換えるとすれば、短く高収入を得て職場を転々とする従来の薬剤師的な働き方でなく、長く働くことのできる体制が整っているところが多いということです。また、長く働くつもりの方に、企業薬剤師という働き方をおすすめすることができます。

宮崎県の製薬会社・薬剤師求人

MRの求人が多く、薬剤師専門サイトでは見つけづらい

宮崎県における製薬会社の求人は、MRが多いです。MRというのは営業職のようなものですが、情報収集や管理・情報提供が主な業務となっています。製薬会社で作っている自社製品の情報を医師に提供したりするのです。自社製品の情報を流すということで、実質的に営業職であると言われています。

MRは薬剤師資格があれば有利になる仕事ではありますが、薬剤師でなければできない仕事ではありません。中には文系大学を卒業した人もMRとして働いています。

そのためか、薬剤師専門の求人サイトでは見つけづらくなっているのです。一般向けの転職サイトなどで「MR」という職種で検索して、出てきます。

2016年5月現在、薬剤師専門の求人サイト・転職サイトの公開求人の中には、MRをはじめとした製薬会社の求人が全くありませんでした。

年収は高いですが、福利厚生についてはそれほど充実しているとは言えないようです。残業も基本となっています。土日はしっかり休めますが、仕事日は忙しいと思っておいたほうが良いでしょう。それでもメリハリついて休めるだけ、他の業界よりは良い傾向と言えます。

宮崎県の製薬会社リスト

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社宮崎分室

• 宮崎みどり製薬株式会社
• キョーリン製薬株式会社宮崎営業所
• 塩野義製薬株式会社
• テルモ株式会社宮崎オフィス
• 大鵬薬品工業株式会社
• 株式会社日本化薬宮崎出張所

宮崎県の各種メーカー・薬剤師求人

宮崎県で各種メーカーの求人について調べてみた結果、2016年5月現在公開求人は一件も見つかりませんでした。薬剤師が活躍しているメーカーといえば、医療機器メーカーや食品メーカーに化粧品メーカーなどが一般的ですが、そのいずれの求人も見られません。

そもそもそういったメーカーがどれほど宮崎県にあるのかと調べてみても、有力な情報は得られませんでした。そもそものメーカーの数自体が、少ないのでしょう。

宮崎県の臨床開発・薬剤師求人

CRA・CRCともに求人が少ない

臨床開発の職業というと、臨床開発コーディネーター（CRA）と治験コーディネーター（CRC）があります。いずれも薬剤師が求められることのある仕事ですが、必ず薬剤師がやらなければならないということではありません。看護師資格や管理栄養士資格者なども、治験コーディネーターなどとして働いています。

宮崎県におけるCRA・CRCの求人数は、いずれも少ないのですが、特にCRAに関しては皆無と言っても差し支え無いような状況です。

宮崎県は医師会が積極的に治験に取り組んではいるのですが、治験関連の会社の数が少なく、CRAの求人は特に出回りにくくなっています。CRCに関しても治験関連会社が少ないため、求人数が少ないです。

どんな企業が求人を出しているのか その採用条件は？

宮崎県で治験コーディネーターの求人を出している会社は、株式会社EP綜合と株式会社新日本化学臨床薬理研究所のふたつが主流です。他にもあるかもしれませんが、求人としてはこのふたつの会社がメインとなっています。どちらも臨床試験界隈では大きな会社で、求人数も多いです。両者の採用条件について見てみましょう。

まずは株式会社EP綜合について見てみます。見つかった求人情報では株式会社綜合臨床サイエンスとなっていましたが、これは2016年5月現在、株式会社綜合臨床サイエンスが他の会社と合併してEP綜合になってからまだ日が浅いからでしょう。同じ会社の求人だと考えても良いのですが、ところどころ差異がある可能性があるため、気をつけなければいけません。

勤務時間は裁量労働制となっており、ある程度は自分自身の裁量にて仕事をすることができます。完全週休2日で、各種休暇制度も完備。年間休日は120日以上でしっかり休むことができます。福利厚生も充実していますが、研修制度については貧弱です。

株式会社EP綜合は経験を積むための会社であり、株式会社新日本化学臨床薬理研究所は経験を積んだ後で長く働く職場であると言えるでしょう。

宮崎県のその他企業薬剤師求人

商社の求人

薬剤師専門の転職サイトで公開求人を探すと、専門商社の求人見つかりました。募集されている職種は、管理薬剤師です。医療機器商社の求人が多くなっています。

物流センターやメーカーから事業所に届いてくる医薬品の管理をするのが主な仕事です。電話対応や伝票入力・来客の対応など、事務スタッフの補助も行うことになります。

給料は月給26万円から29万円程度、年収にしても350万円から380万円程度と決して高くはありません。資格手当と通勤手当があり、通勤手当は上限が3万円までとなっています。

福利厚生については最低限の制度しかなく、ほとんど無いものと思っても良いでしょう。福利厚生という面においては調剤薬局の求人傾向と何も変わりがありません。しっかり休めるということ以外には、条件的なメリットは薄いでしょう。

ただ、未経験可能となっている求人ですし、モデル年収24歳と若手のものであるため、長く勤めるとそれだけ年収が高くなっていくかもしれません。企業に確認を取ったわけではないので一概には言えませんが、全国的な商社の傾向を鑑みて、給料はいずれ伸びることを期待しても良いのではないでしょうか。

物流センターの求人もある

その他ということであれば、物流センターの求人も見られます。物流センターについては求人は1件のみでしたが、管理薬剤師の募集ではなく、一般薬剤師の募集でした。仕事内容は帳簿管理や伝票整理・賞味期限チェックなどと管理業務があるのですが、物品のピッキング作業など作業員的な仕事もあります。

年収は400万円から500万円以上と高め、独身寮や借上個室寮、独身マンションなどの用意もあるとのことです。財形貯蓄や見舞金、社員割引などなど福利厚生も充実しています。求人数は少ないですが、公開求人でも見つかるということは比較的求人が出回りやすいということでしょう。探してみる価値はありそうです。

まとめ

宮崎県の企業薬剤師は、年収が高くはない代わりに、働きやすい職場が揃っているという印象を受けます。年収を求めたいという人は、物流センターを探してみるのも良いでしょう。長く働きたいという人であれば、商社もおすすめかもしれませんね。