高知県は、全体的に企業薬剤師の求人がとても少ないです。薬剤師専用の転職サイトであったとしても、時期によっては公開求人が全く見つけられないようなこともあります。2016年5月現在、薬キャリは0件・マイナビ薬剤師も0件でした。一般転職サイトで探して、製薬会社や治験コーディネーターの求人がやっと見つかるといった状況です。

企業薬剤師に興味があるのであれば、一度求人を探してみてもいいでしょう。ただし、求人を探す際は、必ず複数の転職エージェントに登録して非公開求人を見る・紹介を受けるようにする必要があります。ただ公開求人を探しているだけでは、求人数を多く確保することができません。

いずれにせよ比較対象が少ないので、慎重かつ大胆に転職活動を進めましょう。ただ、少ない求人数の中から探したとしても、高知県で企業薬剤師として働くメリットは薄いです。それでも良いという人は、ここから先、それぞれの業種別の求人傾向などをご覧ください。

高知県の製薬会社・薬剤師求人

高知県の製薬会社は中途採用がとにかく少ない

高知県は、製薬会社の中途採用がとにかく少ないです。あるにはあるのですが、募集されている職種は限られますし、未経験はほとんどの場合不可能となっています。

中途採用に力を入れていない企業にとって、中途採用はキャリア採用つまり経験者採用がメインです。新卒で製薬会社に入らない限り、なかなか難しいでしょう。

ただ、未経験可能という求人もごく稀に出回るので、希望を捨てる必要はありません。

製薬会社の求人が少ない理由を探ってみると、高知県に事務所を置いている製薬会社の数自体が他の地域よりも少ないということがわかりました。沖縄県よりも少なく、30件程度しかありません。

どのような会社があるのかは後に一部、リストアップしますが、少ないですね。ちなみに、四国地方では香川県が75件、徳島県が60件程度、愛媛県が47件、高知県が30件と高知県が最も少なくなっています。

ただでさえ求人数が少なくなるのにもかかわらず、新卒採用ばかりで中途採用に力を入れていないため、製薬会社の求人数が少なくなってしまうのです。

採用条件にはどのような傾向があるのか

少ないながらにも見てみると、採用条件に傾向があることがわかります。まず年収ですが、高知県の製薬会社は400万円から550万円程度が相場となっているようです。募集されている職種は、学術またはMR。学術よりもMRのほうが年収が高くなっています。

経験者採用のMR求人を見ると、500万円から700万円と設定されているものがありました、700万円とはならなくとも、相場よりも高い年収を得ることはできるのでしょう。ただ、MRよりも学術業務を募集しているところのほうが未経験の確立が高いようです。

福利厚生に関しては、MRと学術業務両方とも多くを期待することはできません。産前産後休暇に育児休暇・介護休暇・有給休暇に各種保険制度など、必要最低限のものしか設定されていないのです。

制度として整えられてはいますが、それらをしっかり利用することができるかどうかは別問題。有給消化率などは不明なので置いておくとして、残業は多い傾向があるようです。

給料が高いのは、残業時間が長いからという見方もできるのではないでしょうか。残業をある程度許容できる人でなければ、厳しいかもしれません。調剤薬局は残業が少ないですから、そこからいきなりというのは、未経験可能求人であってもハードルが高いでしょうね。

求人がよく出回る地域について

高知県の中で、製薬会社の求人が良く出回るのは、高知市です。そもそも製薬会社の事業所自体が高知市に集中していますから、高知市の求人が多くなるのは当然と言えるでしょう。高知市の中でも、特に高洲や知寄町に事務所が多く、求人も多いです。工場は高知市内ではなく、もう少し郊外のほうにあることが多くなっています。ちなみに工場の求人も少ないです。

高知県に事務所を構える製造業を営む会社リスト

  • 中外製薬株式会社高知オフィス
  • マツダ医薬品株式会社南国工場
  • 大三株式会社
  • 香北薬品
  • 土佐酸素株式会社本社
  • 持田製薬株式会社高知分室

高知県の各種メーカー・薬剤師求人

高知県における各種メーカーの薬剤師求人は、限りなくゼロに近いです。少なくとも、2016年5月時点では見つけることができませんでした。メーカーの事業所や工場が全く無いということでは無いのでしょうが、公開求人としての中途採用の求人はほとんど見られません。出回るのも稀と言えるのではないでしょうか。

メーカーにおける薬剤師のポジションというのは、管理薬剤師や研究開発職です。管理薬剤師は配置基準最低限度またはそれより数人多い程度の採用となり、研究開発職はそもそも全国的に門戸が狭いことで知られています。そのため、メーカーでの求人が見つからないということは決して珍しいことではありません。

薬剤師が募集されることが考えられるメーカーは、食品メーカー・食品添加物メーカー・化粧品メーカー・化学製品メーカー・電子機器メーカーです。メーカーの薬剤師求人を探したいという人は、そういったキーワードを元に探してみると良いのではないでしょうか。

高知県の臨床開発・薬剤師求人

臨床開発モニターの求人はほぼ出回らない

高知県において、臨床開発モニター(CRA)の求人は、ほとんど出回らないと言っても良いでしょう。臨床開発モニターは全国的に少ないですし、高知県は治験会社の事務所が1つしかありません。実際に治験コーディネーターの求人は様々な会社が出しているのですが、事務所を置いているのは2016年現在1社程度のものです。

そのためか、高知県ではCRAの求人がほとんど出回らないという状況になっています。欠員が出れば募集されるのでしょうが、求人の周期は遅く、いつ出回るとも知れません。CRAに興味があるというのであれば、待ち人を待つような感覚で、長い間待たなければならないということもあるでしょう。

高知県の治験コーディネーターの傾向

公開求人における中途採用求人の中では、おそらく治験コーディネーターが最も数が多いのではないでしょうか。そうは言っても事務所がほとんど無いため、求人の数も数件程度です。ちなみに、高知県に事務所を置いている1件の会社というのは、株式会社EP綜合となっています。

求人数が多いと述べましたが、「薬剤師」に限定するのであれば、毎年2人から3人程度の募集となり、求人は少ないです。治験コーディネーターというのは薬剤師のみの仕事ではありません。臨床心理士や看護師などさまざまな臨床経験を持っている人が行う仕事となっています。そのため、見かけ上の求人数よりも、応募できる求人数は圧倒的に少なくなるのです。

高知県では、株式会社EP綜合のほかにも株式会社イスモというところが求人を出しています。年収はどちらも同じで、400万円前後が平均です。残業代については、イスモは裁量労働制として20時間分の残業代を給料に上乗せして毎月支払われます。20時間を越えると、別途支払いとなるのです。EP綜合は裁量労働制ではないですから、残業した分すべてが残業代として支払われます。

イスモが基本給を下げていなければ、裁量労働制のほうがいいかもしれませんが、その可能性は低いでしょう。EP綜合のほうが大きな会社ということもありますし、治験コーディネーターとして働きたいと思うなら、EP綜合を選ぶのが安全です。

高知県のその他企業薬剤師求人

高知県で、その他に含まれるような企業薬剤師求人は、中途採用の場合、ありません。少なくとも2016年5月現在は見つけられませんでした。

ただ、新卒採用であれば商社の薬剤師求人が出ています。初任給は21万円から23万円が平均的で、よくある新卒採用の初任給です。特別高いということも、低いということもありません。

まとめ

高知県は企業薬剤師の中途採用の数が少ないため、探すのであれば複数転職サイトを利用して非公開求人の中から探す必要があります。今回非公開求人について調べることはできなかったので、もしかしたら中途採用のほとんどが非公開求人となっている場合も考えられるでしょう。

少ないからといって残念がることなく、長期的な視点でじっくりと求人を探さなければなりません。