化学メーカー薬剤師の仕事内容

化学工業の種類はかなり多いですよね。プラスチックに化学繊維、洗剤にトイレタリー製品など、挙げているとたくさんあります。また、そういった買う製品を作っているところも化学メーカーと言われているものです。

そんな化学メーカーは薬剤師の就職先でもありますが、仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

化学メーカーでの薬剤師の仕事内容

化学メーカーでの薬剤師の役割は、研究開発です。

研究開発

化学メーカーで薬剤師が活躍しているのは主に、合成洗剤やシャンプーなどのトイレタリー製品をつくっているメーカーです。そこでの薬剤師の役割は、薬剤師自身の専門性を活かした研究開発業務。

たとえば、シャンプーやコンディショナーをつくっているメーカーの研究室では、界面化学・無機化学・皮膚・毛髪化学などの、シャンプーに関する基礎技術を存分につかって髪の毛を健康に保って美しく見せるため、日夜研究開発をしています。

研究開発に必要とされるスキルは、そのメーカーが何をつくっているのかにもよりますし、シャンプーのほかにもボディソープも作っているよハンドソープもあるよというところだと、上記したような技術・知識だけでは足りません。

合成洗剤を作っているところは合成洗剤を作るのに必要な知識と技術、シャンプーを作っているところはシャンプーを作るのに必要な知識と技術が必要ということですね。

専門性を活かしたさまざまな業務

化学メーカーでの薬剤師の仕事内容は、研究開発業務が主ですが、ただただ研究室にこもっていればいいわけではありません。消費者から「品質で困ったことがあった」「品質変化があった」などの問い合わせをうけて、さまざまな方面から分析をして、問題解決にあたります。

消費者の声をきいて、それに対して誠実にこたえるというのも、化学メーカーでの研究開発業務の大切な一面。もしも製品の開発製造過程で問題が発生してしまった場合も、対応し解決をめざします。

研究開発にはトライ&エラーがつきもの。失敗したとき、問題が起こったときに、次をスムーズに進められるようにするのも薬剤師の仕事ですね。

薬剤師が働く様々な化学メーカー

化学メーカーと一口で言ってもいろいろ。上に挙げたような化学繊維や洗剤、トイレタリー製品を作っているメーカー以外にも、活躍の場所はたくさんあります。

一例として、製薬メーカーを支える化学メーカーというものがあります。

製薬メーカーは日夜新薬開発に励んでいます。そんな製薬メーカーの土台を支える、ファインケミカルに精通している化学メーカーがあるのです。

製薬メーカーでの研究開発は、すべてがその中で行われているとは限らず、分業しているところも多いです。化学メーカーもその分業に乗っかっているところがあります。化学メーカーが何をするのかといえば、原薬やその開発をする過程で、サンプルを作るということ。

ひとつの製薬メーカーと取引して、完全にそこの下請けのようになっているところもあれば、複数企業と取引をして、さまざまな製薬メーカーの支えになっている化学メーカーもあります。新薬開発に何でもいいから携わりたいなあと考えている人には、おすすめの仕事ですね。

化学メーカーで働くデメリット

化学メーカーの仕事内容について説明しましたが、化学メーカーで働くのにデメリットはあるのでしょうか。

化学メーカーで働くデメリットといえば、ちょっと働き辛さがあるということ。薬剤師が行う化学メーカーでの仕事というのは、必ずしも薬剤師である必要はありません。薬剤師であれば薬事法などに関連する申請も行いやすくなるので便利なのですが、職場ではその程度の扱いです。

工学部出身や農学部出身という人も大勢いる中で働くことにしんどさを覚える薬剤師も大勢います。

ただし、それは慣れることができれば「いろいろな分野の人と関われて、知識や見識が広がる」というメリットにも変わること。あまり気にしなくても良いでしょう。

まとめ

まとめると、化学メーカーでの薬剤師の仕事は各分野の知識や技術を活かして新商品の開発や研究、消費者から寄せられた問い合わせに対する問題解決などということでした。

化学メーカーにはいろいろなメーカーがあります。メーカーごとに全然仕事内容が違ってくるので、面白い分野ですね。化学製品に興味があるという人は、毎日退屈することはないでしょう。