臨床開発薬剤師の求人

臨床開発携わる薬剤師。いろいろな部署がありますが、それぞれの求人の状況はどのようになっているのでしょうか。

また、薬局やドラッグストアなどから転職を考えるのであればどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

臨床開発薬剤師の求人状況

臨床開発薬剤師の求人数などについて説明いたします。

QA・QC・DMそれぞれの薬剤師求人数

臨床開発における薬剤師、QAとQC・DMはそれぞれ求人が少ないという状況です。

臨床開発系で調べてみても、ほとんど見つかりません。臨床開発全体で見ると、量は結構多くなっているのですが、この三部署は少ないといった状況ですね。

ではほかの求人はなんなのか。それは、臨床開発モニターや治験コーディネーターです。ここで臨床開発モニターなどについて詳しく述べることはしませんが、どうやら現在臨床開発職の薬剤師は、臨床開発モニターや治験コーディネーターの需要が高くなっているようですね。

逆に、QAやQC、DMの需要は少し低めです。

勤務時間は?

少ないながらもいくつかある求人広告を見ていると、勤務時間は大体9:00から18時というところが多く、休憩は1時間という傾向にあります。残業については、あるところは10時間以下の残業としているところが多いようで、最近の一般企業での残業の多さ・長さと比べると短いほうでしょうか。

残業が無いところもたくさんあるので、残業できない事情がある・残業なんてしたくないという人は残業ナシと書いてある求人を探すと良さそうですよ。

探すならどんなツールで?

臨床開発に携わる薬剤師のお仕事は、キャリア系の仕事。経験やスキルなどが必要とされる場所なので、ハローワークなどの公開求人を取り扱っている斡旋所などではなかなか見つけることができません。

臨床開発薬剤師のお仕事を探すのであれば、薬剤師専門の求人サイトのほうが効率が良いですね。地域限定で探してもあまり出てきませんが、全国で調べるといくつか出てきます。年収や勤務時間・残業の有無などをすぐに比較できるのでおすすめです。

臨床開発業界への転職の注意点など

臨床開発薬剤師は、調剤薬局などから転職をする人が多いのですが、注意すべきことがいくつかあります。

勤務形態や通勤が大きく変化する

調剤薬局やドラッグストアで働いていた薬剤師が気をつけるべきこと。見落としてしまう人も多いのですが、臨床開発の仕事をすると製薬会社に勤めることになりますよね。そのため、基本的には平日の日中が勤務時間になります。

「当たり前のことじゃないか」と思うかもしれませんが、調剤薬局やドラッグストアはシフト制のところも多く、平日の朝から夕方までという勤務形態に慣れるのに時間がかかるという人も少なくはありません。

病院だと夜勤ということもあるので、余計に慣れないでしょう。見落としがちになることですが、注意しておいたほうが良いですよ。また、マイカー通勤禁止なところもあるので、きっちりと求人を見ておきましょう。

条件が良いところは経験重視

臨床開発職の薬剤師求人のなかには、条件がとても良いものも多いです。福利厚生がとても充実していて、残業もなくて年収もかなり高いところからスタート。そういった求人に飛びつきたくなるのですが、そういった条件があまりにも良いところは経験重視のところが多いですよ。

この経験というのは、薬剤師としての経験ではなくて臨床開発の経験。調剤薬局などから転職をする際は、こういった求人ばかりを追っているとなかなか転職できないということにもなりかねません。転職を成功させるには、妥協は必要です。

福利厚生に関しては経験者じゃなくても良いのですが、残業の有無や年収の高さについては変わってきます。多少残業があってもほかより年収が高いところを選ぶか、年収が多少低くても残業が少ないところ・無いところを選ぶか。

どこを妥協するのかを決めて求人を選ぶと成功しやすく、失敗しにくいです。

まとめ

まとめると、求人は少なめで、勤務時間は9時から18時のところが多く一般的。転職の際は勤務時間や形態が変わることに注意をし、条件に関して多少妥協をすることが大切ということでした。

妥協は大切ですが、妥協しすぎても良い求人にはあたりません。妥協できるポイントとできないポイントをしっかりと決めてから求人を探しましょう。