食品メーカー薬剤師の求人

薬剤師が企業就職をする場合の選択肢のうちのひとつである食品メーカー。食品メーカーに就職・転職したいと思う薬剤師は意外と多くなっています。そんな食品メーカーの求人状況や転職の状況はどうなっているのでしょうか。

食品メーカーの求人状況

食品メーカーの求人は決して少ないわけではないのですが、競争率が高くなっています。

食品メーカーの求人数

世の中には食品メーカーはたくさんあります。健康食品を作っているメーカーであったり、冷凍食品や加工食品を作っているメーカーであったりと様々ですが、その数は多いですよね。

数ある食品メーカーのうち、薬剤師を必要としていないところはおそらくないでしょう。食品添加物や食品の品質管理、安全管理などは薬剤師がいたほうが何倍も捗ります。求人自体は結構あるみたいです。関西では大阪、関東では東京に集中してはいるようですが、その数はとても多いですよ。

食品メーカーの採用倍率が高い

食品メーカーは、薬剤師として働き始める前までは、「薬剤師の職場」であるというイメージは少ないでしょう。でも薬剤師からはかなり人気の職場になっています。食品メーカーで働きたいと願う薬剤師は意外と大勢います。

食品メーカーでは他の企業や職場では経験できないようなこと、学習できないようなこと、研究できないようなことができてしまいます。食品添加物の研究なんかは病院ではやりませんよね。調剤薬局のように調剤業務をして薬に関わることはできませんが、その分食品を通じて人々の健康を管理することができる。

だからこそ食品メーカーは薬剤師にとって人気の職場。ということで、その競争率はかなり高くなっています。働き口は結構あるのに実際に働くのは難しい場合があります。今後さらに健康食品などが一般化し、数が増えてくるとまた薬剤師の食品メーカーに対する人気も高まるでしょう。

どんどん採用倍率が高くなっていくだろうことが予想されます。

食品メーカーの薬剤師転職事情

薬剤師が食品メーカーから転職するのも、食品メーカーへ転職するのも、どちらも難しくなっています。

食品メーカーから他方への転職

食品メーカーで勤めていたけれど、もっと給料が欲しいから転職をしたいという場合。ドラッグストアや調剤薬局、医療機器メーカーなどに転職することが考えられますが、それは結構難しいです。

食品メーカーで行う業務というのは、他の職場からするとかなり変わっています。ドラッグストアはOTCや健康食品を扱っていますし、調剤薬局は処方の医薬品を扱っていますよね。医療機器メーカーも医療に携わっていて、病院は医療機関そのものです。

食品メーカーは、医療には携わりません。食品や食品添加物などと日々向き合うという仕事ですから、他の職場へ転職するとなると「未経験」と同じ。共通点はあまりありませんからね。だから食品メーカーからどこかへ転職したとしても、特別初任給が高くなるというわけではありません。

今働いている食品メーカーと同じくらいか、少し低いかといった感じでしょう。似たような系統の職場だと、転職したら給料が上がるということもあるようですが、食品メーカーはその限りではありませんね。

食品メーカーから他方へ転職をする場合、気をつけましょう。

他方から食品メーカーへの転職

他方から食品メーカーへ転職をするといった場合も、同じく難しいです。理由も同じで、やることが全く違うから。医療関係の仕事をしていたのにいきなり食品について研究をするとなっても、難しいですよね。

また、食品メーカーはドラッグストアなどに比べて初任給がかなり低いので、転職メリットも少ないです。昇給はありますが、長い目で見なければいけません。長い間働いて頑張っていれば、今の職場よりも高い給料になる可能性はありますが、「可能性がある」というだけなので実際はわかりませんよ。

まとめ

まとめると、食品メーカーは求人の数は多いが、人気の職場であるため競争が激しい。食品メーカーから他方へ、他方から食品メーカーへのどちらにせよ転職は難しいということでした。

求人はネットなどで探すとたくさん出てきますし、薬キャリなどの薬剤師専門求人サイトも結構たくさんあります。そういったところで探すと良さそうですね。

また、昇給があるかどうかも注意深く見ておきましょう。ある場合がほとんどですが、無い場合もありますよ。