メディカルライターの仕事内容

最近は薬剤師の仕事でえ珍しくはなくなってきたライティング業務。「え、薬剤師が文章書くの!?」と薬剤師以外の方には驚かれがちなこの仕事ですが、薬剤師としての知識や経験が存分に活かされる仕事です。どんな仕事をしているのか、簡単に言ば「文章を書くお仕事」になります。

メディカルライターの仕事内容

メディカルライターというのは、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。

専門知識を活かしてライティング

メディカルライターとしての薬剤師の仕事は、「メディカル」つまりは医療業界全般に関する記事を書くというものです。自分自身が調剤薬局や病院といった現場で培ってきた経験や知識などを活かして文章を書く。

どのような文章を書いているのかといえば、たとえば製薬会社が新薬開発をするために必要な書類を作成する仕事であったり、新しく作られた市販薬にキャッチコピーをつけるコピーライティングであったりとさまざま。

人によっては広告代理店で働くということもあり、その場合はキャッチコピーの作成に終始します。

需要が高いからやりがいもたくさんある

薬剤師の資格を有しているメディカルライターは、とても高い需要があります。薬剤師というのは国家資格なのでそもそも薬剤師の資格を持っている人の数は多くありません。最近では薬学部も4年制から6年生になったので余計に希少価値が上がっています。

しかも、ほとんどの薬剤師は資格を活かして薬局や病院・ドラッグストア・製薬会社などに就職をする。わざわざメディカルライターになるという人は少ないです。そんな希少価値が高い中、メディカルライターの需要はとても高くなっています。

製薬会社には、メディカルライターはいなくてはならない存在です。新薬開発の書類を作成してもらったり、キャッチコピーをつけてもらって販売促進に尽力してくれたりするメディカルライターがいないと、もはや製薬会社はやっていけません。

その需要の高さ、求められていると実感できるところが、メディカルライターのやりがい。ウェブや紙面などで医療に関する情報を発信することもできるので、薬剤師にとっては実に面白い職業です。

メディカルライターのデメリット

メディカルライターとして働くデメリットは、やはり調剤業務などができないことでしょう。薬や患者さんと直接関わることができません。それでも製薬会社からの仕事が多いので、医薬品に間接的に関わることはできます。

また、最初は思っているような仕事が回ってこないかもしれません。新しいOTCのコピーを考えたり、薬剤師専門雑誌やサイトに自分の文章を掲載したりという花形のような仕事は回ってこず、比較的簡単で細かい仕事を任せられることでしょう。

ライターは信頼が命。メディカルライターも、企業からの信頼を得るまではイメージどおりの、やりたいと思っていた仕事ができないだろうことがデメリットになりますね。

メディカルライターの仕事の大変さ

メディカルライターの仕事で特に大変なのは、製薬会社から依頼される文書の作成ですね。添付文書であったり、インタビューフォームであったり、新薬開発のための書類であったりさまざま。

膨大な数の資料の山の中から必要なところだけを抜粋するという作業などもあり、とても神経を使う仕事です。忙しい時期に依頼されることが多く、納期もかなり厳しい。短期間で集中的に作成しなければならず、時には数人がかりで取り組むこともあります。

そういった大変な仕事の中で、たまにキャッチコピーなどがあるからキャッチコピーは楽しい仕事になるのでしょう。キャッチコピー作成も頭脳労働で大変な仕事ではありますけどね。

まとめ

メディカルライターの仕事内容は、医療に関する文章の作成。製薬会社から依頼される文書やキャッチコピーの作成をしたり、雑誌に記事を載せたりすることが主な仕事。需要も高くやりがいも大きい仕事ですよ。

メディカルライターは、医薬品に間接的に関わる仕事。それでも、文章を書いたりキャッチコピーをつけるのが好きだという人には向いている職場かもしれません。決して簡単な仕事ではありませんが、その分達成感ややりがいを味わえる大切な仕事です。