製薬会社での管理薬剤師の仕事内容
製剤見本の管理
製薬会社の管理薬剤師の仕事としてよく挙げられることがあるのが、オフィスの製剤見本の管理です。製剤見本といっても、成分がきっちりと入っているため、本物の薬として扱わなければいけません。そのため、管理薬剤師が管理しなければならないものの中に含まれています。
管理薬剤師は事務を兼ねることが多く、製剤見本をはじめとして、オフィス周りの仕事が多いです。営業データをまとめたり、他のオフィスへ発送する資材などの準備・管理をしたりと雑用的な仕事をすることもあります。
製造工場での仕事
製薬会社での管理薬剤師の仕事の中に、製造工場の中での管理業務があります。製造工場の中で働き、製品の品質がしっかりと保たれているのかどうかをチェックする仕事です。お客様からの問い合わせや質問などにも対応します。
そういった電話対応・メール対応の業務をこなしながら、製造工場での管理にあたるのです。製薬会社の製品の番人のような役割が求められます。
物流部門での仕事
物流部門においても仕事があります。製薬会社が自社で物流センターを持っている場合、センター内で製品がしっかりと出荷されているかをチェックします。薬の出荷はきっちりと定められたとおりに行わなければならないので、その段取りを管理するわけです。
まとめると
製薬会社での管理薬剤師の仕事をまとめると、あらゆる部門において薬剤及びその周辺を管理する仕事であると言えます。ただ、どの部署・部門においても言えることですが、管理業務だけをしていればいいわけではありません。
ずっと工場内を練り歩いて監督業務をしていればいいということではなく、自身は別の仕事をこなしながら管理業務をしなければならないのです。オフィスであれば電話対応や書類の取りまとめなどを任されることもありますし、工場でも問い合わせ業務に応じる場合があります。
製薬会社で管理薬剤師として働くということ
管理薬剤師として求人を出している
製薬会社は、よく管理薬剤師を個別の求人で募集しています。薬局やドラッグストアなどでは内部昇進で管理薬剤師の任につくことがほとんどですが、製薬会社の場合は「管理薬剤師」という採用枠があるようなものです。
製薬会社の求人は公開求人では滅多に出回らず、非公開求人を見ることになりますが、求人の中には管理薬剤師を募集する内容のものがあります。すでに薬剤師として働いている人員を管理薬剤師にすると、その薬剤師の人員に穴を開けることになり、非効率です。
管理薬剤師は会社の行く末を握る人材
製薬会社の管理薬剤師は、会社の行く末を握る人材であると心得ておきましょう。管理薬剤師が、ありとあらゆる管理を任されています。工場で仕事をする場合がわかりやすいと思うので、工場での仕事を例にとって説明しましょう。
工場で管理薬剤師がミスをしたとします。工場での管理薬剤師のミスは、それ即ち製品の不具合です。薬はお客様の体内に入り込むものなので、不具合があれば思わぬ副作用が発生することが考えられます。副作用どころか、もろに毒になることもあるでしょう。
そうして健康被害を何件も引き起こすと、会社の信頼問題になります。会社の信頼は管理薬剤師が握っているのです。万が一のミスも許されず、プレッシャーが高い仕事ということです。その分やりがいは他の仕事よりも大きいですが、プレッシャーに強い人でなければ勤まりません。
製薬会社の管理薬剤師として働くということは、収入がアップするだけではなく、責任も大きくなるということです。そういったところを考えて、応募するようにしましょう。
