「育児や介護でブランクがあるけれど、やっぱり薬剤師として働きたい!」と思う方、多いと思います。でも、正社員やパートとして働くと長期休暇が取りづらいですし、家族や自分に合わせてもっと自由な働き方をしたいですよね。
そこでおすすめなのが派遣薬剤師として働くことです。
派遣薬剤師なら勤務先や働く時間・働く日数などをかなり自由に選ぶことができますし、残業もないことがほとんどです。また、派遣期間が終了したら長期間のお休みをとることも可能です。
子どもが幼いので子どもの長期休暇に合わせて自分も休みを取りたいという人、ガッツリ稼いで留学などを考えている人などにとってはピッタリの働き方ですよね。
では、ブランクがある薬剤師が派遣で復帰するときにはどのような求人を選ぶと良いのでしょうか?以下にまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
自分のスキルに合わせて職場を選ぶ
おすすめは処方せん枚数の少ないマンツーマン薬局
ブランク明けで、いきなり大病院の門前で毎日薬剤師一人あたり40枚近くの処方せんを扱うような超多忙な薬局で働くのは本当に難しいと思います。たとえ体力に自信があっても、知識のフォローアップがなかなか追いつかないでしょう。
そのような職場で働くと非常にストレスがたまりますし、調剤過誤を出してしまう可能性もあります。せっかく働き始めても、それでは心が折れてしまいます。
そこで、当然のことですがブランク明けは負荷の少ない職場を選ぶのが良いと思われます。
具体的には、薬剤師一人あたりの処方せん枚数がそれほど多くないマンツーマン薬局を選ぶのがおすすめです。医療機関から処方される医薬品の種類が限られていますし、困ったときには余裕のあるほかの薬剤師にフォローしてもらうことも可能です。
また、薬局によっては派遣薬剤師の仕事を限定しているところもあります。例えば、派遣薬剤師は調剤と服薬指導のみ、監査や閉店業務(レジ精算など)は行わないというルールのある薬局もあります。そういったところであれば、ブランク明けでも比較的ストレスなく働くことができます。
好条件につられないように気をつけて
なお、「短期」「単発」「スポット」の求人もありますが、これらの求人については内容をよく検討したほうが無難です。
このような求人は時給が高く派遣期間も短いことが多いのですが、繁忙期限定だったり、新規店舗の立ち上げスタッフとして働ける人を求めていることが多いようです。そこで求められているのは「スキルも知識も充実した即戦力となる現役の薬剤師」です。
好条件につられて働くことを決めてしまうと、求められるスキルと自分のスキルとのギャップでつらい思いをする可能性があります。
派遣薬剤師は期間限定で色々な職場を選んで働けるというメリットがあるのですから、最初から無理をする必要はありません。少しずつキャリアを積み、仕事に慣れてきたら徐々にハードルの高い職場にステップアップするのが上手に働くコツです。
働く時間・日数は余裕を持って
勤務時間や働く日数にも気をつけましょう。
派遣薬剤師なら、週1日からの勤務も不可能ではありません。また、勤務時間も選べることが多いようです。
ペースをつかむまでは無理をせず、余裕を持って働きましょう。
派遣薬剤師の多い職場を選ぶ
薬局によっては、派遣薬剤師を何人も雇っているところがあります。
そこで、派遣薬剤師が複数いる薬局で働くこともおすすめです。先輩の派遣薬剤師がいれば何かと安心ですし、派遣薬剤師ならではの悩みも相談し合うことができます。
また、すでに派遣薬剤師が働いている職場では派遣薬剤師に関するルール(例:残業はさせない、責任の重い仕事はさせない、患者さん宅への薬の配達は担当させない、など)も確立していることが多いので、大きなトラブルも少なく安心して働くことができます。
派遣薬剤師の仕事をゲットするには?
では、良い派遣先に出会うにはどうすれば良いでしょう?それはズバリ派遣薬剤師に対応している薬剤師転職サイトに登録することです。
薬剤師の派遣は、一般の派遣会社ではあまり扱っていません。扱っていても薬剤師の業界に精通していないことが多いので、良い職場に出会うのが難しいです。
一方、派遣薬剤師に対応している薬剤師向けの大手転職サイトでは、ブランクのある人向けの研修を行っているところもいくつかあります。
ブランク明けの仕事は不安がつきものです。
ブランク期間が長ければ診療報酬の内容も大幅に変わっていることが多いですし、大型の新薬が多数発売になっていることもあります。また、最近ではかかりつけ薬剤師制度の設立など薬剤師を取り巻く環境も大きく変化しています。
しかし、調剤・監査・服薬指導については経験があればそれほど問題が生じることはありません。また、子育てや介護などブランク期間に経験したことが業務に活かされることも多いと思います。
まずは転職サイトに登録してみて、自分にあった職場を探してみませんか?あなたのスキルを必要としている調剤薬局は、きっとたくさんありますよ。