東京都で病院で働く薬剤師の求人事情

施設名を公開しているのは総合病院が多い

薬剤師専門の求人・転職サイトの公開求人を見ていると、施設名を公開している求人が圧倒的に少ないです。東京都の病院においてもその傾向が強く、施設名を公開しているところはあまりありません。公開しているのは、総合病院が多いですね。

診療科目1科目しかない診療所やクリニックは施設名を公開していないことが多いのですが、総合病院は公開していることも多いです。公開している求人を見ると、ほとんどが総合病院または大学病院となっていますね。

求人数は都心の中で分散されている

東京都の病院薬剤師の求人を見ていると、求人数はかなり分散されているようです。特別多いというところはあまりなく、どこも10件近くの求人があります。ただ、郊外のほうになってくると求人が少なくなり、求人募集が無いところもでてくるようです。

中でも求人数が多い傾向があるのが、板橋区・世田谷区・八王子市・大田区などになっています。国立市や、東久留米市、日野市などは極端に求人募集の数が少ないです。これらの地域はそもそもの病院・クリニックなどの数が少ないので、求人が少なくなっているというわけですね。

条件の傾向について

東京都の病院薬剤師の求人募集は福利厚生がしっかりしているところが多いですね。特に長期休暇制度です。夏季休暇は実施されていないところも多いですが、年末年始はしっかりと休むことができます。

年末年始休暇は、6日程度保証されているところが多いですね。薬局などと比べても年末年始休暇がしっかりとありますね。夏季休暇に関しては、あっても4日間程度ですが、これも少なくは無いでしょう。しっかりと休めるのが、東京都の病院のいいところと言えそうですね。

育児休暇や産休があるところも多く、ママさん薬剤師におすすめできそうな職場も多いです。2015年12月現在、薬キャリにて東京都の病院薬剤師の求人を調べてみました。491件中、ママ薬剤師におすすめというチェック項目が付けられている求人が232件あります。

だいたい半数程度はママ薬剤師におすすめできる=産休・育児休暇があるところが多いということですね。

そのほか、通勤手当や残業手当・夜勤手当など各種手当てが充実している傾向があります。最低限必要な手当てはしっかりつくといったところですね。昼食の手当てがつくところもあるようですが、大多数ではありません。

東京都、病院薬剤師の年収と休日日数

東京都の病院薬剤師の求人、その年収と休日日数の相場はどうなっているのでしょうか。

年収相場

東京都の病院薬剤師の求人募集を見ていると、400万円から550万円が年収の相場であると言えます。中には600万円という好条件で募集を行っているところもありますが、多くは400万円から550万円の間になっています。

逆に、年収が400万円を下回るような採用条件を出しているところはありません。低くても400万円、高くても550万円というのが相場であり、平均的な給料です。高いところだけを見ていると、中には650万円という年収を打ち出している求人もありました。

そういった高年収求人もありますが、決して多くはありません。

休日日数の相場は?

東京都の病院薬剤師の休日日数ですが、1年に100日前後が相場であると言えます。薬キャリなどで求人を見ていると、さまざまな求人を見ますが、その多くが100日前後という条件を出していますね。休日制度的には、週休二日であるところが多いです。

中には休日日数120日以上というところもありました。2015年12月現在、薬キャリにて東京都の病院薬剤師の求人を見てみると、491件中108件が年間休日120日以上としています。だいたい全体数の4分の1程度は年間休日日数が120日になっているという計算ですね。

まとめ

東京都の病院薬剤師の求人の傾向をまとめると、「必要最低限・全国平均値程度は保証されている」ということですね。年収も突き抜けて高いというわけではなく、平均的。手当てに関しても必要最低限は保証されているという印象です。

突き抜けて高い年収を出している求人も少ないですが、突き抜けて低い年収を出している求人もまた少ないのが東京都の特徴です。そのため、年収に関してはあまり気にする必要が無いでしょう。相場の中で少し高めのところを基準にして探すと、年収が低いという心配をする必要はなくなりますね。

その上で、できるだけ休日日数の多い職場を探してみてもいいかもしれません。100日前後が多いですが、110日・120日というところもあります。

そういった年収以外で好条件の求人でも年収が特別低いということはないので、「年間休日日数が多い」「ママさん薬剤師おすすめ」など、自分のこだわりたい条件を重視して探すと良いでしょう。