宮崎県の病院薬剤師、年収と休みについて

求人のほとんどが高額年収求人

宮崎市、都城市、延岡市など、宮崎県の病院薬剤師の求人は、ほとんどが高額年収求人になっています。2016年1月、薬キャリでは19件の公開求人があり、そのうち14件が高額年収求人です。リクナビ薬剤師についても見てみると、6件の公開求人のうち4件が高額年収求人になっています。

そのため、年収相場はとても高いです。上限だけで平均すると、600万円程度になりますが、あくまでも実際に働く場合・働いている人の相場とすると、500万円から550万円程度になります。それでも、全国的に見てかなり高いほうです。

経験・年齢・能力によって考慮され、600万円以上の年収で働くことも十分可能になっています。未経験でも500万円程度は可能です。

高額年収求人について見てみると、中には年収が700万円を超えるような求人も見受けられます。ただ、数としては多くはありません。だいたいは600万円から700万円未満までになっています。そのため、飛びぬけて高い年収で働くことは難しいですね。

休日日数は多くない

高額年収求人が多く、全体的に年収が高いのですが、宮崎県は年収を重視して休みについてはあまり重視しない傾向があります。年間休日120日以上という求人が少ないことは言うまでもないのですが、年間休日日数が100日を下回るところも一定数あるのです。

だいたいは100日から110日までの間なので、「少ない」とは言えませんが、多くはありませんね。休暇制度についても、夏季休暇があるというようなところはほとんどありません。これは、どの診療科目・病院の種類にも言えることです。

ただ、比較的休日日数が多めなのは精神科になっています。

福利厚生と採用条件の違いと傾向

勉強会ありの病院

宮崎県の病院は、他の都道府県に比べると採用条件に「勉強会あり」としているところが多いです。ただし、全体数から見て多いわけでなく、あくまでも他地域と比較して「多い」ということなので、注意深く探さないと見つかりません。

勉強会があるという病院は、外科メインの病院または精神科が多いです。ただ、資格手当が出るという病院はほとんどありません。「スキルアップができる病院が多い」というよりは、勉強会がある病院が比較的多いということになります。

住宅手当・補助ありの病院

宮崎県内で住宅手当・補助を出している病院は、外科メインの病院であることがほとんどです。多科目であり、外科だけというところはほとんどありませんが、外科系の診療科目をメインに扱っているところが多くなっています。

そのため、住宅手当・補助を重視して就職先・転職先を探すとなると、外科系の診療科目に関して扱うことになると思っておきましょう。住宅手当があるところは、年間休日日数が県内のほかの病院よりは多くなっているところも多いです。

住宅手当と休日日数の多さは両立できますが、120日以上というところは望めないので、そこだけは注意しておきましょう。

育児休暇ありの病院

宮崎県内の病院で、育児休暇・産休の取得実績があり、取得可能としている求人は脳神経科・リハビリテーション科が多いです。次点で精神科が多いですね。リハビリ科・脳神経科は、単体ではなく多科目のうちのひとつの科目なので、科目から探すのは難しいかもしれません。

ただ、育児休暇ありの病院について探そうと思ったら、リハビリ科や脳神経科などを扱うことになるという認識を持っておきましょう。育児休暇ありの病院は上記の傾向を出せるほどの数があるのですが、託児所ありの病院については県内ではほとんどありません。

また、土日休みの病院も少ないので、ママさんにおすすめという病院を探すのであれば「育児休暇」を条件に入れて探すことになります。

まとめ

宮崎県の病院は、年収に関してはほとんどが高く、平均も相場も高いです。そのため、基本的に年収に関して気にする必要は無いでしょう。ただし、福利厚生など採用条件を詳しく見ていくと、全体的に良い条件だと言えるような求人は少ないですね。

そのため、じっくりと求人を探していく必要があります。求人の全体数はそこまで少ないわけではないので、比較検討は可能です。福利厚生が充実しているものが少ない中でも、自分の納得のいく採用条件を出している求人を見つけることはできます。

その際気をつけたいのが、まず最初に自分が何を最重要視するかです。休日日数が比較的多い方がいいのであれば、精神科から探すことになり、育児休暇を重視するのであればリハビリ科や脳神経科の中から探すことになります。

そういった「第一条件」を満たすことができる診療科目をキーワードにして、その中から探すという方法がおすすめです。