参天製薬の薬剤師求人傾向

参天製薬の年収について

参天製薬の5年分の有価証券報告書の平均年収データを平均してみたところ、全職種の平均年収は約764万円となりました。研究開発職に限定すると、平均年収は700万円程度となっており、MRは約670万円です。

全体的な平均とあまり変わりませんね。これら職種ごとの平均年収は、有価証券報告書などの公式資料ではなく、社員および元社員の口コミデータから算出しています。

同規模同業他社と比べると、給料の水準は低いです。ジョブランクという制度があり、そのランクによって月額数万円単位で給料が変動するという評価制度があります。その評価制度が社員には不評で、年収に関して改善を求める声が大きくなっているようです。

また、給料は低いのですが、絶対にリストラはしないという方針があり、こちらから辞めようとしない限りは安定して働くことができます。給料が低く安定があるということで、公務員に似てますね。

有給休暇取得率と社員交流について

有給休暇の取得率は20%から40%程度と低くなっており、さらに取得しにくい雰囲気があります。ゴールデンウィークには強制的に有給休暇を取得するようですが、これはゴールデンウィークに元々ある祝日の休みを有給休暇として置き換えるというもので、休みが増えるわけではありません。ゴールデンウィーク以外では、有給休暇をほとんど取得できず、それをここで補っているというわけです。

有給休暇以外にも、勤続10年ごとのリフレッシュ休暇がありますが、実際は取得しにくくなっています。同業他社だと5年ごとにリフレッシュ休暇があり、しっかり取得できるところも多く、中にはリフレッシュ休暇に応じて手当てが支払われるところもある中、休暇制度は他社に劣ると言えるでしょう。

ただ、社員交流は盛んに行われています。年に一回の食事会や年に数回の懇親会、その他にも仕事に関係ないところでクリスマス会などの催しが行われているとのことです。

残業について

社内全体で残業を減らす取り組みが行われており、定時で帰ることができる日が多いです。また、頼み込めば残業がほとんどないような部署に異動させてもらうこともできます。その結果、月々の残業時間は20時間未満が平均となっているようです。ただ、部署によっては40時間程度の残業時間になっています。

ただし、残業した分はほとんど100%残業代が支払われるようなので、その点は心配ないでしょう。

参天製薬における薬剤師の就職・転職活動について

中途採用について

先ほど「リストラはしない方針」と述べましたが、自主的に退社する人が多く、入退職が激しい傾向があるため、中途採用求人が多くなっています。新卒者が入ってから、ボーナスが支給されてから辞めるという人が特に多いですから、中途採用は春から初夏にかけてとボーナス後の時期に出回ることが多いと考えられるでしょう。

転職サイトにも掲載されますが、企業の採用ページにも求人情報が掲載されるので、転職エージェントの利用だけでなく、採用ページのチェックもしておきましょう。中途採用は意外とMRよりも研究開発職の方が多く出回るので、薬剤師としては豊富は職種から選ぶことができて良い傾向だと言えるのではないでしょうか。

新卒採用の面接対策について

面接では、人間性と企業への理解の両方が重視されます。どうして参天製薬なのか、どうしてその職種を希望するのかといったことが企業理解に関する質問として出題されるのです。人間性に関する質問は、自分が周囲にどのように思われているのか、長所と短所、気になるニュースなどの質問を通して見られます。ニュースに関しては、その人の考え方を見ているわけですね。

自己分析と企業分析さえしっかりとしていれば、躓く質問は無いでしょう。突飛な質問もありませんし、面接の雰囲気も比較的和やかなものとなっているため、あまり気負いすぎないように、気楽に臨むことをおすすめします。

まとめ

参天製薬は年収こそ低いですが、リストラをされることはありません。ただし、有給休暇や各種休暇の取得状況などを考えて、自主的に退職する人は多いです。そういったマイナス面を理解したうえでそれでも参天製薬で働きたいと思えるのであれば、選考を受けてみても良いでしょう。