「一人暮らしをしたいから寮付きの病院に就職したい!」「家族と一緒に引っ越して社宅付きの病院で働きたい!」こんな風に考えている薬剤師の方はいませんか!?
住居付きの職場ってとっても魅力的ですよね。住居費は自分で部屋を借りるのに比べると格段に安いし、場所も職場から近くて通勤に便利なところにあることがほとんどです。
そこで、今回は独身寮、家族寮や社宅付きの病院薬剤師として働くためにはどうすればよいのかをアドバイスしてみたいと思います。
寮付きの病院で働くにはこんなポイントに注目しよう!
寮付きの病院を探す際に注意すべきポイントは以下のとおりです。
大学病院や総合病院を狙う
大学病院や総合病院などの大人数のスタッフがいる大規模な病院は寮を完備しているところが多い傾向にあります。
こうした病院では抱えるスタッフ数が多いため、規模の経済性が働いて寮を円滑に運営することが可能なためです。
地方の病院を狙う
地方の病院は寮完備の条件で募集するところが多い傾向にあります。
この場合の地方とは完全な田舎ではなく、県庁所在地などの地方都市を指します。
こうした場所では待遇さえ良ければ比較的人が集まり安いため、寮を備えることによって遠方から薬剤師を呼び寄せて人員を確保しようとする戦略をとっています。
地方ではありますがど田舎というわけでもなく、比較的生活がしやすい環境なので、こうした病院を狙って転職するのもお勧めです。
病院によっては転職時に引っ越し代を負担してくれるところもあります。
公立病院を狙う
都道府県や市町村が直接運営している県立病院や市立病院などの公立病院で働く病院薬剤師は地方公務員となるため、手厚い福利厚生を受けることができ、寮も用意されています。
ただし、地方公務員になるには通常、公務員試験に合格する必要があります。
また、地域によっては公務員試験合格後に病院ではなく保健所に配属されるというような場合もあるため、必ずしも病院薬剤師として働けるわけではないことには注意が必要です。
寮の種類はしっかり確認する
寮にはワンルームタイプの独身寮と家族で入れる広めの家族寮とがあります。求人情報に「寮付き」とだけしか書かれていない場合は注意が必要です。
一人暮らしなのに家族寮しか無かった、あるいは家族で入寮したいのに独身寮しかなかったというような事態を避けるために、どちらのタイプの寮なのかを必ず確認しておくようにしましょう。
寮と社宅の違いに注意
求人を探す際には「寮」と「社宅」の違いには注意するようにしてください。
一般に「寮」とは病院がスタッフのために用意した専用の建物を指し、そこでは様々な病院スタッフが入り乱れて生活しています。
このため、食堂やお風呂などは共同であることが多く、中には部屋も相部屋という場合もあります。
寮費は通常の賃貸と比べると大変安く設定されていますが、プライバシーはあまり確保されない状況であることには注意が必要といえるでしょう。
これに対して、社宅とは病院がスタッフのために賃貸アパートや賃貸マンションを借り上げてくれる形態を指します。
寮に比べると家賃はやや高めの傾向にありますが、通常の賃貸のようにプライバシーが保たれた状況で隣人にあまり気を使わずに生活することができます。
寮付き病院の薬剤師求人例はこれ!
ここでは実際の寮付き病院の薬剤師の求人例をご紹介いたします。
実際にインターネットで募集されている求人のため、転職活動をされる際の参考にしていただければと思います。
<総合病院>
勤務地:千葉県野田市
採用形態:正社員
勤務時間:9時~18時
休日:日曜日
給与:年収600万円~
仕事内容:調剤、服薬指導、薬歴管理、病棟業務
その他:託児所、寮は空き状況により利用できます。
<ケアミックス型病院>
勤務地:鹿児島県肝属郡肝付町
採用形態:正社員
勤務時間:9時~17時30分
休日:日祝+土半日
給与:年収600万円~700万円
仕事内容:調剤、服薬指導、病棟業務
福利厚生:交通費支給、退職金制度、託児所、住宅手当、寮
<ケアミックス型病院>
勤務地:北海道室蘭市
採用形態:正社員
勤務時間:8時45分~17時00分
休日:土日
給与:年収390万円~600万円
仕事内容:調剤、服薬指導、病棟業務
その他:退職金制度、住宅手当、燃料手当、託児所、勉強会、リハビリ。社員社宅あり!引っ越し代負担等相談可能。
<ケアミックス型病院>
勤務地:熊本県天草市
採用形態:正社員
勤務時間:8時30分~17時30分
休日:4週8休
給与:年収500万円~600万円
仕事内容:監査,調剤,病棟業務
その他:社宅ありの募集です☆単身者の方や遠方の方にもおすすめです
さいごに
寮付きの病院がなかなか見つからないという方は、病院薬剤師以外で寮付きの職場を探すというのもありだと思います。
寮や社宅付きの薬剤師の就職先は比較的多く、調剤薬局やドラッグストアにもたくさん見つけることができます。
特に地方や僻地などにあり深刻な薬剤師不足に悩んでいる調剤薬局では、ほとんどの求人が社宅付きであり、転職時に引っ越し代を負担してくれるところも多いです。
どうしても今住んでいる家を出ないといけないなどの事情がある方は、こうした職場も転職先として検討されることお勧めいたします。