住宅手当について

薬剤師の住宅手当、計算方法

薬剤師の求人に見受けられる住宅手当ですが、計算方法は二種類あります。まずは定額方式と呼ばれているものです。薬剤師の家族構成・住んでいる住宅区分などによって金額が決められるという計算方式です。これは、その人に扶養家族がいるのかどうか、賃貸・持ち家かどうかなどかによって住宅手当の金額が変わってきます。

「定額」とは言いますが、人によって金額の差が発生することになりますね。

2つ目の方法は、定率方式と呼ばれているものです。基本給に一定の割合を掛けた金額を住宅手当として支給するというものですね。これだと、家族構成・家の形式の違いなどによっての金額の差が生まれません。比較的平等な算出方法です。

ちなみに、現在薬剤師業界で住宅手当てを支給しているところは、定額方式が主流になっています。細かい住宅手当の計算式については、事業所によって異なりますが、式については公表されないことがほとんどです。

毎月○万円と書いているところもありますし、住宅手当としか記載されていないところもあります。後者のほうが、数が多いですね。

住宅手当のある求人を探すなら

薬剤師の求人募集、住宅手当があるところを探すなら何に気をつければいいのでしょうか。まず最初に気をつけるべきことですが、雇用形態は正社員が条件となります。パートやバイトでは、福利厚生が適用されないことが多いです。

せっかく充実した福利厚生のある企業でも、バイト・パートには適用せず、正社員にのみ適用としているところがほとんどです。もちろん、中にはパートやバイトにも支給しているところがあります。パートやバイトで住宅手当のある求人を探すのであれば「見つからないことが多い」と思いながら探すと良いでしょう。

また、家の名義が自分名義になっていなければなりません。薬剤師本人の名義じゃなければ、住宅手当は支給されないのです。もしも配偶者の名義になっていて、配偶者が働いているのであれば、配偶者の会社の住宅手当が適用されることになります。その会社に住宅手当があればの話ではありますが。

住宅手当の多い職場

調剤薬局

薬剤師業界は全体的に人手不足が叫ばれていますが、調剤薬局は特にその傾向が強いです。そして、調剤薬局で人手不足を補うために採られている戦略は二通りあります。まずは中途採用求人の給料を高くして「給料で人を釣る」作戦です。

もう一つが「福利厚生で人を釣る」作戦ですね。そういった求人には住宅手当の支給があることがほとんどです。住宅手当というのは、職場に人材を引き止めるためにも利用できます。

結婚をしたときなどに、それをきっかけに引っ越すということになる場合があるでしょう。そうした際、新居に対して何かしらの補助(住宅手当や家賃補助など)があれば助かることと思います。家賃が高くなるなどの理由で転職されてはたまりません。

そこで、人を引き止めておくための口実としても、住宅手当は利用できるのです。そのため、調剤薬局は住宅手当が手厚くなっています。年収で人を釣る戦略をとっているところでも、住宅手当は手厚いということがあるので、福利厚生の欄を重点的にチェックしておきましょう。

CROはだめ

住宅手当を重視して求人を探すときに調剤薬局が良いと述べましたが、逆に「これで探してはいけない」というところがあります。それは、CROです。CROは住宅手当という概念すら存在しないようなところが多い傾向があります。

給料に含まれている場合もあるので、物足りなく感じることもあります。「あれ、CROにしては給料高いじゃん」と思ったら、「住宅手当が含まれている」ということがあるのです。

また、本社が都心にあるという場合が多いので、家賃の高さに悩まされる人が多くなっています。住宅手当も家賃補助もなく、家賃が高いところに住まなくてはいけなくなるというのは、大変です。そのため、CROは除外したほうが良いでしょう。

まとめ

薬剤師業界は全体的に住宅手当を支給するところが多いですが、特に多いのは調剤薬局。逆に支給されないのはCROだということでした。住宅手当を重視して職場探しする人は多いですが、その際の求人の探し方には少し気をつけましょう。