20代の薬剤師が転職をするメリット・デメリット
転職しやすい
20代は、まだ若く吸収力があるので、比較的転職がしやすいです。まだまだこれからの可能性があり、教育次第では大きな戦力に育てることもできます。残業などもしてバリバリ働いてくれるだろうと判断されるため、採用を得やすいです。
また、経験が浅いのが逆にウリとなり、他業種への転職もしやすいです。他業種からの転職者というのは、「他の業界の事情を持ち出されかねない」として警戒されることも少なくはありません。20代だと、まだまだ経験が浅いのですが、それが逆に決め手となる場合もあります。
そのため、20代は職場を選んで転職をすることができるというメリットがあるのです。
転職2回目以降は不利
20代でもうすでに転職経験があるという人は、やや不利になります。20代はまだまだ働きはじめて間もない頃です。そんな頃にもうすでに1度転職をし、2回目の転職をしようとしているともなれば、一つの職場で2年程度しか働いていないことになります。
定着して働くことができないと考えられてしまうため、相手が警戒するのです。若くして転職を繰り返してしまうと、正当な転職理由をつけたとしても、「転職は逃げの口実」だと思われてしまいかねません。
「当社でも同じく、逃げられるのではないか」という不安が頭をよぎり、採用に踏み切ることが難しくなります。そのため、「1回で転職を成功させなければ、失敗した職場でしばらく働かなくてはならない」というデメリットを背負うことになるのです。
20代の薬剤師が転職を成功させるコツ
転職理由を前向きに
20代での転職は繰り返すと忍耐が無いと思われてしまいますが、初回であれば転職理由次第では転職活動をとても有利に進めることができます。転職理由は、できるだけ前向きにしましょう。
例えば、今働いている職場は教育体制がしっかりとしていないことが発覚し、このままでは薬剤師としてスキルを磨くこと、キャリアアップをすることはできないと判断したため転職を決意した、というようなことです。
若さ故の吸収力をアピール
面接の際には、若さと、若さゆえの吸収力をアピールしましょう。まだ経験が浅いからこそ、これから様々なことを吸収することができます。違う企業の社風に染まっているということも考えにくく、自社のやり方をきっちりと吸収してくれると思わせることができれば、とても有利です。
また、病院など体力が重要視される業種に転職する場合は、若さゆえの体力をアピールするのも良いです。当直や残業・出張があったとしても、バリバリと働くことができるのだということを精一杯アピールしましょう。
情報収集を怠らない
20代で転職をする際、気をつけなければならないのが、転職の失敗です。失敗をして、また転職するとなればとても不利になってしまいます。先述しましたが、「逃げている」と思われてしまうのです。そのため、失敗は許されません。
失敗しない職場を探すためには、その職場または職場を運営している企業の情報収集を怠らないようにすることが大切です。ネットでも情報を収集することができますが、できれば薬剤師転職サイトのエージェントを活用しましょう。
場合によっては職場見学が可能だということもあります。その場合は、必ず職場見学をするようにしましょう。エージェントに条件を伝え、職場の雰囲気などを伝えてもらいます。可能であれば、希望する職種で働いている薬剤師の話を聞くということも大切です。
そのような方法で情報を集め、1回で転職を成功させるようにしましょう。
まとめ
20代での転職は初回であればとても有利ですが、ギャンブルであるとも言えます。現在よりも悪い職場になっても、次転職することができるのは30代でしょう。より辛い職場で長く働かなくてはならないことになるケースもあります。
そういった失敗を防ぐためには、しっかりと情報収集し、職場を選ぶことです。20代は採用を得やすいということを理解し、利用し、職場選びに力を抜かないことこそが、20代の転職のテーマとなります。
