以前まで病院で働いていた女薬剤師です。

私は卒業後すぐ、勉強のできる病院を希望し、地元の病院に正社員として就職しました。小さい病院でしたが急性期と療養病棟、どちらもあります。夜勤はありませんが、土日は救急当番の場合は出勤する事もあります。

仕事内容は多岐にわたり、基本的な調剤や病棟活動、TDMに抗がん剤調整、無菌製剤調剤など他にも様々です。私はそこで5年半勤め、結婚を機に27歳で退職。2ヶ月ほどあけてから新居近くの調剤薬局へ転職しました。

転職した薬局は中規模のチェーン薬局で、総合病院の門前で正社員として働くことになりました。土日は休みです。

病院から薬局に転職した理由

結婚した際、転職するかどうか、非常に悩みました。新居から前勤めていた病院まで通えない距離ではありません。それに薬剤部の人間関係が比較的良く、特に薬局長は人柄も知識も優れていて、とても尊敬していました。

しかし、病院自体の方針や経営に納得のいかない事が多くあったことや、事務仕事や雑用のなど薬剤師でなくても出来る仕事もしなければならず、やりがいが薄れてきたこともあり、転職を決意しました。

私が転職先に求めた条件

転職先の条件としては、ある程度家事もこなしたいため終業時間が早い事と、育休産休制度などが整っている、福利厚生がしっかりしている事。あと、出来れば夫と休みを合わせたかったので土日休みを希望していました。

しかし、病院にするか調剤薬局にするかずっと悩んでいました。今までの経験を活かしたいけどまた同じ事になるのは嫌。保険薬剤師としても働いてみたい気持ちもあるけど不安もある。

求人探しは転職エージェントを利用

求人は基本的にネットを通じて探していました。

しかしネットの募集記事だけでは実際のところどんな職場なのか、人間関係や給与面に対してもわかりづらく、難航しました。

そこで、薬剤師の転職エージェントを通じた方が言いたいことも言いやすく、希望に沿った就職先を見つけられるとともに、悩んでいた事の相談も出来ると思い何社か登録する事にしました。

まずは初めに登録したのがファルマスタッフ。登録後すぐに連絡があり、希望条件を伝えるとその条件にあうような求人情報をメールで連絡してもらえます。一度面会し、より詳しい希望条件やオススメの求人情報の詳細を話してくださいました。とても丁寧な説明で分かりやすいです。病院の求人、薬局の求人どちらも沢山揃っていて、しかも新しい情報を次々連絡してもらえます。

次に登録したのは薬キャリ。同じように条件を伝えると、女性の立場を考えいろいろと提案してくださいました。基本的に電話でのやり取りでけで、会わずに進めてくれます。その分マメに電話連絡をいただき、テキパキと素早い対応でしっかりしている印象でした。

迷った末に、ある程度希望通りの条件で働ける総合病院門前の薬局で働く事になりました。

病院から薬局に転職して良かったこと・悪かったこと

転職先はエージェントの方が言ってくださってた通りで、人間関係も良くすぐに馴染む事が出来ました。お昼あたりはかなりの患者さんが来局し大忙しですが、残業は少なく土日もゆっくり休めるので旅行にも行きやすいです。

さらに年収は病院の時より良く、ある程度大きな会社のため福利厚生もしっかりしているので、転職して良かったと感じています。

病院から薬局に行く事の不安もありましたが、そこまで困る事もなく、病院で経験してきた事が役に立つ場合ももちろんあります。

ただ、やはり忙しい所なので、なるべく患者様を待たせないようスピードも求められます。かなり焦ってしまう環境の中で調剤と監査をしなければならないのと、クレームを直接受けるのは病院と違いツライ所ではあります。そして、病気の詳細が分からないので、本当にこの薬で良いのかという不安はどうしても残ります。

また、やはり病院でしてきた業務よりも薬局の業務は調剤と監査、投薬に限局されるので、やりがいの面では少し劣るように感じます。

しかしこれは転職エージェントの方にも話を聞き、ずっと迷ってきた中である程度わかっていた事。
自分が決断した事に後悔はしてません。