子育てってただでも大変なのに、母子家庭のママ薬剤師、いわゆるシングルマザーとなると更に苦労は何重にも増えます。一人で子育ても仕事もとなると次第に体は限界に・・・。
ここで大事なのが職場選びです。どこで働くかによって働きやすさは全く違ってきます。あると嬉しい子育て支援から、おすすめの職場まで、どうやって選べば良いのか、いくつかのポイントを紹介していきます。
ここに注目!あると助かる子育て支援
多くのシングルマザーが直面する問題、それが「お金」「子どもの預け先」「仕事」です。生活するためには当たり前のようにお金は必要です。
お金を稼ぐためには仕事をしなければいけませんが、仕事をするためには子どもをどこかに預けなければなりません。この3つの問題は切っても切り離せないんです。この悩みを少しでも解決するには子育て支援のある職場を選ぶことが大切です。
託児所が近くにある
一人で子育てをするのに欠かせないのが子どもの預け先です。子どもを預けないことには仕事ができません。しかし最近では子どもを預けたいのに、どこもかしこもいっぱいで預けられないなんてことも珍しくはありません。
増え続ける待機児童の数が話題になることも多く、子どもの預け先に奮闘している人は多くいます。そんな中、シングルマザーたちに手を差し伸べてくれるのが託児所付きの職場です。職場の近くもしくは職場内に託児所が設けてあるので、何かあった時にはすぐにお迎えに行けます。
保育園にいくつも応募して空きを待つ手間もなく子どもの預け先も仕事先もゲットできるなんともありがたい子育て支援です。
育児短時間勤務制度
通常、正社員だと「9時間拘束の8時間勤務」がデフォルトです。しかし子育てをしながらだとフルタイムで働くのは現実的ではありません。そこで活用したいのが育児短時間勤務制度です。
勤務時間を1時間から2時間程度短縮して働くことのできる制度です。ママ薬剤師に人気の時間帯は「9時から16時」前後で、みんなより少し遅めに出勤して少し早めに帰るスタイルを取るママ薬剤師がほとんどです。
子どもを預けてから出勤し、早めに仕事を終えてお迎えに行くのです。育児短時間勤務制度を利用している場合、周りも残業をさせないように気をつかってくれますので、仕事が忙しくて子どものお迎えが遅くなるなんて心配も必要ありません。
一次帰宅制度
勤務時間内でも一旦、家に帰っても良いですよというのがこの一次帰宅制度です。調剤薬局で採用している場合が多いです。12時から14時の間は薬局を閉めているので家に帰ってもOK、なんてところもあります。
少し長めのお昼休憩といったイメージでしょうか。子どもが熱を出してしまって実家に預けている時に様子を見に行くこともできますし、、子どものごはんの準備や家事をすることもできます。育児にも家事にもと忙しいシングルマザーには助かる制度です。
どういう職場がオススメなの?
いくら子育てをしやすい制度が整っていても職場の環境や雰囲気が悪ければ働きにくいことはもちろん、気疲れしてしまい育児と仕事でのストレスがダブルでママ薬剤師を苦しめてしまいます。
職場を選ぶ際には子育て支援の有無だけではなくその職場がどういう環境なのかもチェックしておかなければなりません。
ママ薬剤師が多い
ママ薬剤師が多い、これはぜひチェックしておきたいポイントです。ママ薬剤師が多いということはそれだけ働きやすい環境が整っているということです。働きやすくなければみんなどんどん辞めてしまいますからね。
子育て支援の制度があってもそれがうまく活用されていないなんて残念な職場もある中、ママ薬剤師が多いというのは「きちんと制度を使えていますよ!」という何よりの証拠になります。
それに、現役で子育てをしているママ薬剤師という心強い仲間がすぐ近くにいることで何かあった時に頼りにできますし、相談なんかもできます。一人であれこれ抱え込みがちなシングルのママ薬剤師には「仲間」というのは大きな支えとなってくれます。
薬剤師の人数が多い
どうしても早退したり休んだりすることのあるママ薬剤師には職場の薬剤師の人数というのはとても重要なチェックポイントです。そこそこの規模の調剤薬局や病院であれば問題はあまりないですが、ドラッグストアの場合は要注意です。
ドラッグストアの薬剤師は多くても2人、少なければ自分1人なんてことも十分にあります。自分が休んだせいで他の薬剤師が休日出勤したり遅番の薬剤師が急遽、早番になったりと周りの薬剤師の負担が大きくなってしまいます。
薬剤師の人数が少なければそれだけ、休みも取りにくくなってしまいシフトの調節もしにくくなってしまうので、できるだけ薬剤師がたくさんいる職場を狙いましょう。
ギスギスしていない
どうしても仕事を休んでしまうことのあるママ薬剤師。職場の雰囲気がギスギス、裏では誰かの悪口、なんて職場では働きやすいハズがありません。
忙しい職場であれ暇な職場であれ働きやすさというのは職場の雰囲気に大きく左右されます。急に仕事を休んでしまってもそれをフォローし合えるような穏やかな雰囲気の職場を選びましょう。
まとめ
子育ての苦労を1人で背負わなければならないシングルマザーの薬剤師。子育てに仕事に家事に、毎日が慌ただしく過ぎてしまう中、少しでも働きやすい環境の中でお仕事をしたいですよね。
薬剤師は女性が多いのもあり、子育てと仕事を両立しやすい環境の職場が多い傾向にあります。自分のライフスタイルに合った職場を見つけてうまく両立していきたいものです。