キョーリン製薬の薬剤師求人傾向

年収は平均どれくらい?

キョーリン製薬HD全体の平均年収は平成26年で976万円、過去5年間の平均年収を平均すると994万円となります。平均年齢は44歳、平均勤続年数は18年です。非常に年収が高いように感じるでしょう。実際にキョーリン製薬で働いている薬剤師の給料を見てみると、30代前半の研究職で700万円から800万円程度となっているとのことで、有価証券報告書による平均年収ともおおよそ合致します。

20代のMRでも600万円を超えている人が多いです。とても年収が高いことが見てとれるのではないでしょうか。大塚製薬やエーザイほどではないにしろ、高年収です。特に研究開発職は院卒が前提となっていることもあってか、年収が高い傾向があります。中途採用でも経験者採用ばかりですから、その分年収が高いです。

福利厚生やその他待遇について

キョーリン製薬は製薬会社の平気より上の福利厚生を望むことができます。特に住宅手当ですが、田舎においては上限6万円までの家を自己負担1万円で借上げてくれるとのことで、自己負担額の割合がとても低くなっているのです。また、出産や入学などの際にお祝い金が出ます。家庭のある人にとってはとてもありがたい福利厚生と言えるでしょう。

出産祝いとして70万円、小学校から大学までへの進学の際にも入学祝金が30万円から60万円程度で発生します。祝い金の金額も高いですね。

家庭持ち以外、単身の人であっても社員寮の用意があります。社員寮は比較的綺麗であり、住みやすくなっているようです。そういった住宅補助のようなものや祝い金以外にも、納涼祭など会社全体を通じてのイベントやレクリエーションもあります。

残業について

場合によっては、みなし残業制が採用されている職場もあります。その際にはみなし残業時間20時間から30時間程度となっているようです。残業時間は、研究開発職であれば月々20時間以上はあります。つまり、みなし残業制の範囲内で残業があるということになります。

MRはというと、みなし残業制度が導入されていないことが多いです。ただし、その分一ヶ月の残業時間は研究開発職の倍近くになります。つまり、一ヶ月に40時間以上ですね。そのうち残業代が支給されるのは、数時間程度となっており、残業代はあまり支給されていないようです。

キョーリン製薬における薬剤師の就職・転職活動について

面接対策はどうすればいい?

キョーリン製薬でよく質問されることとというのがあります。よくある質問の例と、それに対する自分なりの回答を頭の中に思い描いておき、いざ面接の際にそれを引き出すことが大切です。質問例は、次のようなありきたりなものとなっています。

  • 学生時代に力を入れていたことは何か
  • 誰かと協力して何かを成し遂げた経験はあるか、それはどんな経験か
  • 自分の長所と短所について
  • 自分なりのストレスの対処法について

研究開発でもMRでも以上のような質問がされています。どれもよくある質問なのですが、だからこそ自分なりの回答というものを見つけておかなければなりません。こういったよくある質問例にはテンプレートのような回答をする人がいますが、それでは落ちてしまうでしょう。ある程度正直に、ある程度個性的に答えるのがベストです。

中途採用について

中途採用はMRの求人が多いです。MR職の中途採用では経験の有無が問われないことが多く、イチから育成していくことが考えられています。ただし、2年以上の営業経験は問われるということで、薬学部を卒業してからどこかの会社で営業を担当していた人もしくはMR経験者が対象となっているのです。薬剤師にとっては、実質MR経験者向けの求人と言えるかもしれませんね。

研究職の中途採用求人は、なかなか出回らないようです。

まとめ

キョーリン製薬は比較的年収が高いですが、残業代が支払われにいという欠点があります。ただ、祝い金や自己負担額の少ない借り上げ住宅制度は魅力的と言えるでしょう。キョーリン製薬は研究開発職がなかなか中途採用として出回らないようですが、MRであればチャンスがあります。MR経験者や一般企業での営業経験者はキョーリン製薬への転職を考えてみても良いでしょう。