小野薬品工業の薬剤師求人傾向

年収について

小野薬品工業の年収を、有価証券報告書の平均年収の記載を元に、5年間の平均として算出してみました。平成22年度から平成26年度までの平均年収を平均にすると、864万円になりました。平均年齢は40歳で、平均勤続年数は15年です。そのことを踏まえて、実際の社員・元社員の給料について見てみましょう。

30代前半の研究開発職は800万円の年収に達している人が多いです。30代後半のMRは900万円を超えている人もいます。研究開発職・MRそれぞれの平均年収は、研究開発系が600万円・MRなど営業系が880万円となっているのです。平均としてはMRのほうが年収が高くなっていますが、それは平均年齢がMRのほうが高いということもあります。データを抜き出した社員・元社員の中に管理職が多かったということも影響しているでしょう。

MRは30代後半で管理職に就いているという人が多く、1000万円以上の年収を実現している人も多いのです。

手当・福利厚生・その他待遇

年収が高いのですが、基本給だけを見ているとそれほど高くはない場合があります。特に研究開発にその傾向が強いです。30歳の男性研究開発職の給料を一例として見てみましょう。まず年収が約820万円で、基本給は17万円です。この時点で大きな食い違いがありますね。それは手当の金額の高さと種類の豊富さによるものです。

時間外手当が8万円、住宅手当が10万円、役職手当が6万円(非管理職)、資格手当が6万4千円、通勤手当が1万5千円、その他手当が1万円。合計49万9000円。そこに定期賞与が加わって820万円程度の年収となっているのです。この人は手当の金額も種類も豊富であってので、モデルとしました。

中でも時間外手当と住宅手当にスポットを当てたいところです。ほかにも住宅手当を貰っている人の金額を見ていると、下は3万円程度から上は11万円まで・・・。住宅補助が手厚いことがわかりますね。

その他福利厚生については特筆すべきものはありませんが、基本的なものはしっかり揃っています。時短勤務制度もあるので育児と仕事の両立をしている女性社員が多く、結婚および出産後の復帰率も高いです。

残業について

手当のところで時間外手当が高くなっていましたが、小野薬品工業は「残業をしている=がんばっている」という風潮が社内全体に広まっているのです。そのため、残業があたかも正義のようになっています。MR職は月々10時間程度の残業なのですが、研究開発など薬剤師が多く働いている部門では月々40時間程度の残業があるのです。

ただ、サービス残業が一切なく、その分年収に反映されるというところで、あまり問題を感じていないという人が多い傾向があります。納得の上で働いているということです。休日出勤もありませんから、仕事日に多く仕事をする分には問題ない・稼ぎたいという人には良い社風なのでしょう。

小野薬品工業における薬剤師の就職・転職活動について

小野薬品工業の面接について

研究開発系の部署の職種は、面接が1次・2次・最終と合計3回あります。MRも3回ということで、小野薬品工業では部門による面接回数の違いなどが無いのでしょう。少なくとも、薬剤師免許取得者が活躍しているようなところにおいては、面接が3回となっています。

どの職種の面接でも、面接の雰囲気は和やか。1次面接は1対1で行われ、担当者によっては談笑のみということもあるようです。談笑のみではなく質問をされる場合だと、会社についての理解を問われています。2次面接では自身の人となり、志望理由などに触れられることが多いです。

最終面接は研究開発関係の部門だと研究のプレゼンテーションを行い、その上で志望理由やこれまでの経験などを聞かれます。経験に関しては当該職種において必要と考えられる経験などが問われるものです。あまり深いことを聞かれないことが多く、自己分析さえ怠らなければ1次・2次は問題ありません。

研究職を受ける人はプレゼンテーションの対策をしっかりしておきましょう。

採用情報はいつごろ出回るのか

新卒採用の場合は、5月の下旬にはもうすでにWebプレエントリーが締め切られています。採用実績についてはそれぞれの職種によって異なりますが、2015年度はMR込みの営業部署で71名・研究開発で18名・生産で0名の採用実績があるとのことです。研究開発は例年10名から30名程度の間で採用されています。

まとめ

小野薬品工業は残業をよしとする風潮がありますが、残業した分は残業代がもらえるので、たくさん稼ぎたいという人にはおすすめの企業と言えます。新卒採用・中途採用問わず、面接が重視される傾向があるので注意しておきましょう。企業研究も大切ですが、それよりも自己分析に時間をかけるほうが賢明です。