協和発酵キリンの薬剤師求人傾向

年収について

協和発酵キリンで働いている全従業員の平均年収は、838万円です。これは、協和発酵キリン株式会社の過去五年間の有価証券報告書のデータを平均した数字となっています。参考までに平成26年度の平均年齢と平均勤続年数を挙げておくと、それぞれ41歳と17年です。

実際の社員および元社員の年収データを見てみると、30代前半のMR職で600万円程度という人が多くなっています。30代の研究開発関連の職種の人で、700万円から800万円程度となっているようです。有価証券報告書の平均と比べてもおかしい数字ではありません。薬剤師資格者が働いていることが多い二つの部署のうち、研究開発のほうが年収が高いのはどこの会社も似たような状況となっています。

ただ、他の会社に比べてMRと研究開発職の給料の差が小さいです。

手当・福利厚生・その他待遇

有給休暇の取得率が営業所によって差が大きいという傾向があります。100%取得できている人もいれば、六割程度しか取得できていない人もいるのです。有給休暇が取得しやすい営業所で働く場合は良いのですが、そうでない場合は有給休暇を取得するのが憚られることがあるかもしれません。会社自体は有給をとらせたがるとのことなので、大切なのは「周りの目をあまり気にしないこと」と言えるでしょう。

福利厚生については、住宅に関するものが充実しているとのことです。2割または3割程度の負担でアパートに住むことができたり、社有社宅があったりと、手厚くなっています。ただ、その他の手当などについては支給されなくなったとのことです。会社自体が生き残っていくために成果主義にシフトしたとのことだそうですが、一長一短ですね。

プライベートに関してはとてもドライです。社員同士の交流を促すような福利厚生もありませんし、プライベートに干渉することもありません。ただし、プライベートで困ったことがあっても会社はどうにもできないという点が難点です。介護や育児などの都合が発生しても、会社は耳を傾けてはくれません。

残業について

MRは1日8時間から9時間が平均となっていて一般的な勤務時間と言えるのですが、研究開発および生産管理などは10時間から11時間の勤務時間となっており、勤務時間が長いです。そういった製薬に直接かかわるような部門の人は、月々残業が40時間から60時間程度はあります。MRだと毎月20時間未満の残業です。

それにともなって残業代に差が生まれています。残業時間が二倍ですから、残業代も二倍近い差が出るのです。MRは15時間までのみなし残業で、それを超過した分だけ支払われます。研究開発職についても毎月数時間は残業代が出ないことがあるのですが、それでも時間外手当は高くなっているのです。

年収の差はこういったところで発生しています。

協和発酵キリンにおける薬剤師の就職・転職活動について

協和発酵キリンの面接について

MRは面接が2回用意されています。最初の選考はWebテストで行われ、その後2次選考ということで面接が行われるのです。最初の面接は面接官二人につき学生ひとりの個人面接となっています。質問はエントリーシートに沿った内容が多く、個人の人間性にまつわる質問が多いです。企業分析よりも自己分析のほうに時間をかけたほうが良いでしょう。

最終選考においても面接官と学生の人数は変わりません。志望動機と普段はどのような人間なのか、こちらも人間性が深堀されていく形になっています。あくまでも人間性に終始するということですね。

研究開発職については研究内容に加えて人間性を詳しく聞かれます。基本的にはエントリーシートと履歴書の内容に沿っているもので、自分の趣味・長所と短所・入社してやりたいことなどを一回目の面接で聞かれるとのことです。面接は二回で、次は最終面接。最終面接はパワーポイントを使っての研究発表があります。

最終面接でも研究内容だけでなく、性格に関する質問もされるとのことです。就職活動および転職活動でするべきことは、自分磨きと自己分析でしょう。

求人について

どんな時期であったとしても、品質管理・品質保証やMRなどの求人が出回ることがあります。その数自体は多くないのですが、出回る頻度は高いとのことです。会社の採用ページでも情報を得ることができますが、各種転職サイトでも情報を得ることができます。他社に比べて中途採用に積極的なので、情報を見つけやすいです。

まとめ

協和発酵キリンは成果主義で社員ひとりひとりのサポートには力を入れていません。それによって企業としての安定性は増したのですが、結婚に妊娠・子育てなどが付きまとう女性薬剤師にとっては厳しい会社と言えるでしょう。有給休暇などの休暇制度をうまく利用するしかありません。