大日本住友製薬の薬剤師求人傾向

年収について

大日本住友製薬で働く全従業員の平均年収は837万円です。これは大日本住友製薬の有価証券報告書の平均年収のデータを5年分集め、平均した値となっています。平均年齢は41歳、平均勤続年数は16年です。薬剤師だけのデータではありませんが、ほとんど変わりはありません。

薬剤師資格者が求められている製薬会社の部署といえば、MRを含んだ営業職と研究開発・生産の部署がメジャーですね。品質管理などもそれらの部署に当てはまります。そういった部署で働いている社員の給料データを見てみると、有価証券報告書の年収とあまり変わりが無いことがわかるのです。

研究開発は20代で550万円、40代では1000万円を超える人が多くなっています。MRは20代後半から30代にかけて700万円を超える人が多いです。人によって年収の差が大きいのですが、平均にすると研究開発よりもMRのほうが年収が高い傾向があります。

他社だと研究開発職のほうが年収が高いことが多いのですが、大日本住友製薬は逆ですね。

手当・福利厚生・その他待遇

福利厚生は比較的安定しています。産休や育児休暇などがあり、有給休暇もとりやすいです。有給休暇は全体で7割から8割程度は取得できています。全社員で一斉に有給休暇を取得する日もあるとのことです。また、住宅手当もしっかり支払われ、MRなどの営業職では外勤手当てとして月々4万円程度が支払われます。

5年ごとにリフレッシュ休暇が5日間支給され、それと同時に金一封も支給されるとのことです。5日間、その金一封を使ったりして心身ともに休めたり、思い切って旅行に出かける人が多くなっています。安い値段で宿泊施設に泊まることもできますし、旅行をするにはうってつけですね。

また、資格取得補助・ボランティア休暇などもあり、福利厚生は全体的に安定して充実していると言えるのではないでしょうか。

残業について

MRなど営業系の職種は1日9時間から10時間の勤務時間となっていて、毎月20時間から40時間程度の残業があります。一方研究開発関連の専門職は1日8時間未満の勤務時間となっていて、残業がほとんどありません。他社だと研究開発関連の専門職のほうが残業が長く、MRのほうが残業が無いということが多いのですが、この会社は逆ですね。

年収がMRのほうが高いのは、残業代と外勤手当のためです。

大日本住友製薬における薬剤師の就職・転職活動について

大日本住友製薬の面接について

まずはMRの面接について説明します。MRは1時間の個人面接が二次選考に待ち受けています。内容はエントリーシートに沿うという基本的なもの。会話形式で和やかな雰囲気の中進められるとのことです。他社設けている場合には他社の選考状況に関して日付まで確認されることもあります。

どうしてMRを希望するのか、志望動機。「こんな医師にはどのような対応をするのか」というケースごとの対応、学生時代および前職で努力をしたこと、挫折したこと。周りからどのように言われることが多いのかなどが質問されます。人物を見る質問と能力を見る質問が半々といったところですね。

研究開発職は10分間程度の研究内容のプレゼンおよびそれに関する質疑応答があります。さらにエントリーシートに沿った質問を深く追求されたり、英会話能力についても問われるとのことです。人間性よりも能力や研究内容などを重視される傾向があります。近頃の企業でよく見られるような突拍子も無い質問などはありません。予測もたやすく、おおよそ予測どおりの質問ばかりとなっています。

求人について

中途採用情報は企業の採用情報ページで随時更新されます。2016年5月時点では、経理職・研究職・分析開発研究業務・製剤開発研究業務・開発職が募集されていました。経理以外は薬剤師資格者が就く職としてメジャーなものばかりですね。MRよりも研究開発・生産管理など専門職の募集がよく出される蛍光があります。

まとめ

大日本住友製薬株式会社は、MRのほうが年収が高いという比較的珍しい傾向のある会社です。その分残業が当たり前になるのですが、研究開発関連の職だと毎日8時間未満の実働時間で済みます。大日本住友製薬を受けるならば、どの職種が自分の希望に合っているのかをしっかり考えてから応募するようにしましょう。