グラクソ・スミスクラインの薬剤師求人傾向

グラクソ・スミスクラインの年収について

グラクソ・スミスクラインの全体的な平均年収は879万円です。MRなどの営業系なら790万円、研究開発などの専門職系であれば940万円程度が平均となっています。薬剤師資格者が多く働いている専門職の年収が高く、薬剤師資格者とそれ以外が入り乱れて働いているMRの年収も決して低くはありません。

業界の中では比較的高いほうではないでしょうか。それでも大企業に比べると低く、グラクソ・スミスクラインの薬剤師年収は中の上といったところですね。基本給が高いのですが、手当というものがとても少なくなっており、物足りないと感じる人も多いです。

その点は外資系企業ということで目をつぶるしかないでしょう。基本給が高いというのは良いも悪いも表裏一体ですから、メリットのほうが大きいと感じる人であれば文句の無い給料なのではないでしょうか。

手当・福利厚生・その他待遇

出産育児休暇に加えて育児時短勤務という制度があり、出産後に時短勤務で復職する人が多いです。家のことと仕事の両立がしやすいというのは、女性にとって嬉しいことなのではないでしょうか。その反面、MRなど営業系の離職率が高いとのことです。研究開発系の専門職に関してはそれほど離職率が高いということもなく、好きなことを仕事にしているといった様子で働いている人が多い傾向があります。

各所に保養所が点々と存在していて、その種類も多く、なおかつ利用手続きが簡単とのことで利用しやすいようです。夏季休暇は10日間から二週間程度と国内企業に比べると日数が多くなっています。特筆すべき福利厚生は特にありませんが、休暇が多くとりやすいというメリットがあるのです。

有給休暇も比較的いつでも取得できるとのことで、7割から8割近い取得率となっています。

残業について

残業時間はどの職種であったとしても同じような時間となっています。営業系も専門職も月々20時間から40時間の残業があるとのことです。製薬業界の中では残業が短いと言えるのではないでしょうか。1日9時間労働から10時間労働ということになります。

ただし、営業所や研究所によっては裁量労働制がしかれているところもあるとのことです。自分の勤め先・配属先がどのような体制で残業をしているのかをしっかりと把握しておかなければならないでしょう。

グラクソ・スミスクラインにおける薬剤師の就職・転職活動について

中途採用について

中途採用はまず書類審査から始まります。履歴書と職務経歴書を送って書類審査を行い、それに合格すれば希望部署・部門にて面接を行う。そして本社での最終面接があり、採用条件を提示され、それに同意すれば採用です。中途採用でも採用のステップが3段階あり、面接が2回あるということを念頭に入れておきましょう。

現在どの職種が募集されているのかなどは、会社の採用ページで掲載されます。2016年5月現在は次のような職種が募集されているとのことです。その中から自分に関係ありそうなものを選んで応募してみましょう。

  • 開発本部のMSL・開発戦略担当・進捗管理。生産本部
  • 生産本部の医薬品製造および包装工程のリーダー候補・品質管理調査担当者
  • デンタルディテーラー(契約社員)

薬剤師なら主に生産本部の求人がメインになるでしょう。

中途採用転職活動のポイント

面接が2回あるのですが、採用するかどうかは1次面接でほとんど決まっているとのことです。質問内容については特別変わったようなものは無く、ハキハキと受け答えしていれば全く問題ありません。中途採用面接では前職での失敗例とその対応例が問われることが多いです。反対に成功体験と成功までに至る道のりなども問われます。

人格や人となりを重視するよりも仕事での対応力と問題解決力が問われることが多いです。成功体験についてはチームで何かの目標を達成した経験などがあれば、良いアピールポイントになります。アピールすべきは失敗を受け入れてそれをしっかりと乗り越えることができる・挽回することができるという点です。

まとめ

グラクソスミスクラインは年収も比較的高く、外資系ということで休暇も多くワークライフバランスが良い会社と言えます。中途採用の募集は少ないことはありませんが、あまり力を入れてはいないようです。透明性も非常に低いため、転職には苦労するかもしれませんが、1次面接さえ乗り越えることができれば問題ないでしょう。アピールポイントをしっかりと整理し、面接本番で緊張することの無いように心積もりをしておくことが大切です。