日本イーライ・リリーの薬剤師求人傾向

日本イーライ・リリーの年収について

日本イーライ・リリーの全体的な平均年収は約780万円となっています。数ある職種のうち、薬剤師の多い専門職では960万円が平均年収で、MRなどで薬剤師資格者が働くことのある営業職では750万円程度が平均年収です。専門職のほうが年収は高くなっています。

年収の中でも特に毎月の基本給が高めに設定されています。ただし、住宅手当が同業他社に比べると少ない傾向があり、それも合わせると結果的に年収は同業他社と同程度となるようです。MRに関してはその影響を大きく受けているようですが、専門職はそもそもの給料水準がとても高いため、特に他社に劣るようなところはありません。

最初のうちは年収の伸びが高くモチベーション高く仕事をすることができるでしょう。ただし、30代後半を過ぎたあたりからは給料が一定化してきます。他者との差がほとんどなくなり、水準が一律に近くなるのです。それにあたってモチベーションが下がることもあるでしょう。モチベーション維持が重要です。

手当・福利厚生・その他待遇

先に述べたように住宅手当は業界内でも低く、不満の出るところですが、それ以外の福利厚生は他社の水準と比べて同程度となっています。突出した部分はありませんが、福利厚生が悪いといったこともありません。

上司との面談を設けて社員が相談をする機会を作られることもあり、社員の意見や相談にしっかりと対応する気風があります。ただし、問題なのは長く働ける環境ではないというところです。面談などの制度は良いのですが、人間関係は良好ではなく、上司は部下を辞めさせるプログラムを持っています。

このプログラムが正当な理由で導入されれば問題はありませんが、現状は上司のさじ加減や上司に気に入られるかどうかなどの理由で導入されているとのことです。長年高いレベルで働いていて高い年収を得ている人であっても急に辞めさせられるなど、安定して働ける環境ではありません。

残業について

残業時間は業界全体で比べて短いと言えるのではないでしょうか。専門職は1日8時間から9時間の労働時間で、毎月20時間未満の残業となっています。残業時間が著しくゼロに近いです。MRなどの営業職は1日9時間から10時間の勤務時間で、月々20時間以上40時間未満の残業があります。40時間から60時間という会社も多い中では、残業が短いと言えるでしょう。

ただ、MRに関しては自己裁量で仕事の管理を行っています。時間管理やスケジュール管理が上手な人だと休日に仕事をしないと決めることもできますし、残業はしないと決めて実際に残業をゼロに近づけることも可能です。個人の管理能力によって残業時間が大きく左右されますし、個人の管理能力が低いと残業はおろか休日出勤をしなければならないということにもなりかねません。

自己裁量なので、休日出勤に対する代休などの救済措置も無いとのことです。

日本イーライ・リリーにおける薬剤師の就職・転職活動について

中途採用について

日本イーライ・リリーでは、常時中途採用の募集を行っています。神戸本社勤務の求人が多いです。薬剤師であれば、品質管理や品質試験・安全性の評価などの職種の募集が多く出回ります。IT関連の知識がある薬剤師ならデータマネジメントも選択肢になるでしょう。データマネジメントは3年以上のデータマネジメント経験、もしくは5年以上の臨床開発経験が問われます。

先ほど述べたように突然退職させられるというようなことも多いため、中途採用も多いです。出回る時期はほぼランダムとなっているため、企業の採用ページをブックマークしてこまめにチェックしておきましょう。

面接について

日本イーライ・リリーの面接はエントリーシートに沿って行われることが多いです。一次面接ではこれまでの経験や素質に関わる質問が多い傾向があります。たとえば、最も高い目標を掲げて努力した経験や、学生時代に周りに働きかけたことのある経験などです。

最終面接では質問内容が一変し、どちらかというと性格面を重視した選考が行われます。周りの人間からみて自分はどのような人間にみられがちかという質問が多いです。一次面接で適正を判断し、最終面接では人格に難点が無いかどうかを見ているということになります。

まとめ

イーライ・リリーへの転職を志す場合には、長く働くことのできない職場であることを念頭においておきましょう。また再び転職をすることになるかもしれないということを覚悟して面接を受けるのです。幸い年収が高めになっているため、働いている間は貯蓄をするのが良いでしょう。入社した後は極力上司に取り入るようにすることも忘れてはなりません。