久光製薬の薬剤師求人傾向
平均年収について
久光製薬の有価証券報告書に記載されている平均年収のデータを5年分集め、平均してみたところ、久光製薬の平均年収は全職種合算で638万円程度となりました。平成26年から過去5年間のうち、最も平均年収が高かったのは24年の646万円で、最も低かったのは22年および26年の633万円となっています。
研究開発職とMR・・・つまり薬剤師が多い職種に限定し、社員および元社員の口コミデータを基にして算出してみたところ、MRの平均年収は約527万円、研究開発の平均年収は約650万円となりました。
ちなみに、MRだと二ヶ月に一度、成果手当というものがつきます。数字を達成することによって手当を得ることができるということで、モチベーション高く仕事をすることができるでしょう。
福利厚生はどのようになっているのか
体育行事に社員旅行など、社員同士の交流をはかる社内行事があります。また、住宅手当に地域手当、宿泊手当や寒冷地手当など、手当の面も充実している傾向があるようです。ただし、産休や育休、育児時短制度は、制度としてはあるのですが、あまり使われていない・使えないような状態になっています。
有給休暇は、最低でも一週間前から申請することになります。ただ、提出しても突発的に取り消されるというようなこともあり、確実に取得できるものではないようですし、MRだと有って無いようなものなのとなっています。専門職に関しては有給が取れますが、取りにくい雰囲気があることは理解しておかなければならないでしょう。
久光の残業について
ノー残業デーが毎週水曜日だと定められてはいるのですが、MRなどの営業職の場合にはほとんど意味を成していません。ノー残業デーでも得意先の都合によっては残業をすることになります。MRなどの営業職は会社都合ではなく、取引先都合で動いているため、残業が多いのです。
その結果として、専門職だと残業時間は月々20時間未満となっていて、MRなどの営業職は毎月40時間から60時間程度の残業があります。
久光製薬における薬剤師の就職・転職活動について
中途採用について
久光製薬は、中途採用をあまり行っていません。特にMRなどの営業職や研究開発などの専門職の中途採用はあまり出回らないようです。ほとんどを新卒社員でまかなっています。求人が出るとすれば、ボーナス後の時期ですね。
2016年6月は久光製薬の採用ページにて、臨床開発統計解析担当の求人が中途採用として出ています。製薬会社やCROで5年以上の統計解析の実務経験が必要です。中途採用は経験者採用が主流となっていますから、製薬会社未経験者は注意しましょう。
新卒採用について
久光製薬の新卒採用面接は、和やかな雰囲気の中で行われます。どの職種においても、複数回面接が行われるのですが、ほとんどの人が3回面接をされるようです。また、MRなどは「転勤」について質問されることが多い傾向があります。複数営業所を持っていますから、同じエリア内での転勤を命じられることもあるのです。
「転勤についてどのように考えてますか?」という質問が来た場合、合格のためには前向きな回答をすべきですが、採用されてから実際に転勤を命じられることになるだろうと考えておく必要があるでしょう。
研究職の場合には自分がしていた研究内容について深く言及されることが多いです。研究内容の整理と話す内容の選別に時間を割いたほうが良いでしょう。
まとめ
久光製薬は年収が低めで、なおかつ有給休暇が取得しにくい会社です。福利厚生も良いとは決して言えません。専門職の残業時間が短いというところは良いですが、それ以外だと他の製薬会社に劣ります。
久光製薬の採用を考える場合には、自分が今後どのような道を歩むのか、キャリアプランを練るようにしたほうが良いかもしれません。久光製薬を踏み台とし、条件のいい製薬会社に行くのか、それとも久光製薬で長年勤めるのか・・・。そういったことを考え、納得のできる就職・転職をしましょう