ドラッグストアから調剤薬局への転職に興味がある薬剤師さんへ。

ドラッグストアで働いているとどうしても薬剤師らしい仕事から遠ざかってしまい転職をしようかなと考え始めてしまいますよね。

でも病院は難易度高いし・・・となると必然的に調剤薬局への転職が候補に挙がってくるわけです。

ドラッグストアと調剤薬局では仕事内容もガラッと変わるし、転職がうまくいくかどうかも心配ですよね。

ドラッグストアから調剤薬局に転職して実感する3つの違い

調剤併設でない限り、ドラッグストアでは処方せんは扱いません。一方で調剤薬局は調剤がメインの仕事となります。

そのためドラッグストアから調剤薬局へ転職すると今までは違う環境に囲まれて仕事をすることになり最初は戸惑うことも多々あります。

薬剤師の人数の多さにホッとする

ドラッグストアはとにかく薬剤師の人手がたりていません。50%以上の薬剤師が調剤薬局で働いているのに対し、ドラッグストアで働いている薬剤師の割合はわずか15%程度。この数字を見るだけでも薬剤師の数に大きな差があることが分かりますよね。

ドラッグストアではお昼休憩中にも容赦なく1類医薬品の販売などでお呼び出しをくらいますが調剤薬局であれば薬剤師の人数が多いため、ゆっくりと休憩を取れるようになります。

薬剤師がたくさんいることの安心感を調剤薬局では味わうことができます。

給料は意外と変わらない?

年収は調剤薬局よりもドラッグストアの方が高いイメージがありませんか?私もついこの間まではそう思っていました。しかし一概にはそう言えないというのが実際のところです。

私の知り合いの薬剤師はドラッグストアから調剤薬局に転職したことで年収が約50万円UPしました。調剤薬局の年収はピンキリで薬局の立地などによっても年収にかなり幅が生じます。

ドラッグストアから調剤薬局に転職したら年収が下がっちゃうなあ、なんて心配を過度にする必要はありません。むしろサビ残や計画残業が減って稼ぐ効率は上がる可能性があります。

言葉の大切さに気付く

ドラッグストアに薬を買いに来られるお客様のほとんどは風邪や頭痛、胃の不快感などを主訴として来店されます。一方で調剤薬局だと重い病気の方も来られますよね。

さまざまな病気を抱えた患者様と1対1で会話することの難しさを最初のうちは強く実感します。

方言のある地域では方言を使って患者様との距離を縮めていく会話の仕方も良く見られます。会話が生み出す患者様との距離感を調剤薬局では意識して働くようになります。

未経験でも狙える求人あります!ドラッグストアから調剤薬局への転職方法

多くの薬剤師が働いている調剤薬局ですが、未経験からの転職となるとそれなりの覚悟と体力が必要となります。

「経験者歓迎」なんて文字を見つけてしまったときにはガッカリすることもあるでしょう。でも安心してくださいね。未経験でも調剤薬局に転職する方法があるんです。

薬剤師は何人いる?薬局に常駐している薬剤師の人数をチェック

調剤未経験の薬剤師が転職を成功させる秘訣、それは薬剤師の人数のチェックにあります。今まで一度も調剤をやったことが有りませんなんて薬剤師にいきなり薬局の責任者を任せることはできませんよね?

ほとんどの求人には薬剤師○人、事務○人のようにスタッフの人数が記載されているので必ずそこを見るようにしてください。同時に薬剤師1人当たりの処方せん枚数も確認してください。

あまりにパツパツな人員で組んでいる所は目が回るほど忙しい薬局である可能性があります。薬剤師の人数が多い所ほど未経験の薬剤師でも受け入れられる環境が整っています。

薬剤師1人当たりの負担が分散されるため新人薬剤師にも業務を教えられる余裕ができますし、分からないことをすぐに誰かに聞くこともできます。

研修制度が準備されている所を選ぼう!

例えば大手のチェーン展開しているような調剤薬局であれば新人薬剤師が一人前に成長できるようにしっかりとした研修制度を設けている所が有ります。

研修制度があるから調剤未経験でも安心してね!と大きくうたっている所もあるので、これがあるか無いかで転職活動がうまくいくかどうかが大きく変わります。

調剤薬局側が未経験の薬剤師もどうぞ!と受け入れる体制を整えてくれているので、あとはこちらから飛び込むのみです。

研修がしっかりしている所はキャリアアップの道筋がしっかりしていたり、従業員が心地よく働けるような環境が整っていたりする会社が多いので、そういった意味でもおすすめです。

まとめ

調剤をやったことがないから転職が不安、そんな気持ちを抱いているためにドラッグストアからずっと抜け出せない人は多くいます。でも一歩踏み出す勇気を持ってください。

こっちにおいでよ、と手を振っている調剤薬局がたくさんあることに気が付くでしょう。OTC専門で長い間働いていた薬剤師が、40代になって調剤を始めましたという話も実在します。

ドラッグストアと調剤薬局では業務内容も大きく異なり、大変かもしれませんが調剤をやりたいと少しでも考えている人は転職という選択肢もぜひ考えてみて下さい。