調剤薬局って夜遅くまで受付しているし、土日祝日にも開いている店がありますよね。

調剤薬局に就職してみたいけれど、ちゃんと休みはあるのかなぁ?ブラックな職場ではないかなぁ?と不安を感じてしまう人も少なからずいることでしょう。

そこで、調剤薬局のタイプ別にどの程度休みがあるのか比較していきたいと思います。

ターゲットとしている医療機関による休日数の違い

公立病院門前薬局

公立病院の多くは土日祝日休みです。

お盆休みはない場合が多く、年末年始は仕事納めの12月29日から仕事始めの1月4日まで連休という場合がほとんどです。

それに合わせて勤務シフトが組まれるので、平日はきっちり仕事をしたいけれど土日祝日はしっかり休みたいという人におすすめの職場といえます。

その他の大病院門前薬局

公立でない大病院の場合、土曜日も診察を行っている場合があります。一方でお盆や年末年始に連休がある場合が多く、創立記念日を休診としている病院もあります。

門前の薬局もそれに対応した処方せん受付をすることになるので、日祝日と平日半日・土曜日午後半日で週休2日とするシフトを組まれることが多いです。

完全週休2日でなくてもいいけれど、平日も少し休みたいという人におすすめの職場です。

診療所門前薬局

多くの医院では日祝日と土曜日午後が休診となっています。その他に、平日に半日もしくは一日休診であることが多いので、門前薬局もそれに準じた休みとなります。

ゴールデン・ウィーク、お盆や年末年始にはカレンダーよりも長めの連休があることもあります。

休日が固定されるのでスケジュールが組みやすくなりますが、逆にその他の日に休みづらいのが難点です。また平日に一日休診の場合は、他の日の勤務時間を長めに設定して週40時間の就業時間を確保することもあります。

その点では、決まった曜日に休みたいという人におすすめの職場です。

面薬局

面薬局では決まった休日がないことが多いようです。

だからといって休みがないわけではありません。通常は週40時間もしくは1日あたりの動労時間が平均で8時間を超えないように複数人体制でシフトが組まれるので、休みは必ずあります。

休日の曜日にこだわりがないという人にはおすすめの職場です。

薬局規模による休日数の違い

大規模チェーン薬局の場合

比較的人員に余裕があり他店舗からの応援もあるので、完全週休2日になる場合も多いです。

ただ、配属される店舗のタイプにもよりますし異動もあるので、完全週休2日が維持される保証はありません。

もっとも、応援体制がしっかりしている会社であれば、どうしても休みたい場合にはある程度の融通を聞かせてくれる場合が多いです。

中小規模薬局の場合

他店舗からの応援を頼むことができない分、余裕を持って薬剤師を確保していることが多いですが、他の薬剤師が完全週休2日でない場合は同様に完全週休2日は望めないでしょう。

どうしても休みを取りたい場合には、一緒に勤務している薬剤師間で相談し譲り合うことでスムーズに休めることが多いです。

一人薬剤師の場合

一人薬剤師の店舗は、診療所の門前薬局もしくは面薬局であることが多いです。

応援体制が充実しているチェーン薬局ならば比較的休みは取りやすいですが、そうでない場合には休みづらいです

通常は週40時間もしくは1日あたりの動労時間が平均で8時間を超えないようにシフトが組まれますが、研修や会議がつづくと月に休日が4-6日しかないということもあります。

調剤薬局の休日数に関する注意点

ただ、いくつか気をつけなくてはならない点もあります。

いずれの職場も、近隣医療機関や地域の薬剤師会からの要請で休日夜間の当直がある可能性はあります。

もちろん当直勤務も労働時間として換算されるので、時間数がオーバーしないようにシフトが組まれます。

また、就業時間を週40時間としている会社の場合、休日の多い月には一日あたりの労働時間を長くして就業時間を確保することがあります。

それでも就業時間が足りない場合には、公休日に有給休暇を入れるように指示される場合があります。この指示を無視すると欠勤扱いになり、お給料が減らされることもあります。

その他、棚卸や勉強会が本来休日である日に行われる場合もあります。

最後に

以上、調剤薬局のタイプ別にどの程度休みがあるのか比較してみましたが、どうでしたか?

自分のライフパターンに合致しそうな薬局のタイプがわかると、就職活動もしやすくなりますよね。

就職先の検索をする場合には、年間休日数も必ずチェックしましょう。年間休日数が120日程度ならば、完全週休2日であることがほとんどです。

また、就職情報にはなかなか掲載されていない休日夜間の当直の有無も、面接時などに確認するといいでしょう。

可能ならば職場訪問して、勤務している薬剤師の話が聞けるといいですね。

就職してから「こんなはずではなかった!」と後悔しないよう、万全の体制で就職活動に臨んでくださいね。